
安保法案可決してそろそろ1ヶ月が経とうとしている。
今さら話題に上げるのは遅きに失した感じがするが自分の思う事を書きたいと思う。
まず世論。
「安保法案の内容が良く分からない」、
「説明不足だ」という声が大きい。
確かに政府与党の説明も感心できるものではなかった。
だが、
「安保法案の内容が良く分からない」という人の中にどれだけ真剣に政府与党の説明を聞こうとした人がいたのか?
「説明不足だ」という世論調査結果を発表したマスコミ各社は、しっかりと政府与党の説明を報じただろうか?
安保法案のニュースといえば、某党が言い出した
「戦争法案」に言葉がすりかえられ、映像では
「戦争法案絶対反対」を叫ぶデモ隊の様子が流され、終盤では
「戦争法案絶対反対」が
「戦争反対」に変わっていた。いつから審議内容が
『戦争』そのものになったのだ?
法案は
「安全保障」法案である。日本国民を守る為の法案である。日本国民を戦場に向かわせるなんてひと言も書いていない。それがいつの間にか
徴兵制だとか訳のわからない方向に向かって行った。
これも某党の議員が言い出した事だが
「殺し殺され血が流れ死者が出る」と言う内容。
完全に戦争である。さすが
「戦争法案」と言い出しただけの事はある。
安保には、相手に攻め入らせないという抑止力が必要なのだ。もし攻め込んできたら痛い目にあうぞ、という姿勢を見せねばならない。戦争反対というのは政府与党としても思いは同じである。
だが、平和憲法が日本を守ってくれるという考えは頭の中がお花畑すぎる。
日本を侵略してくる相手に、「私達は戦いません」と言ったら、相手は銃を置いてくれるか?
ありえない。
「殺され、ひたすら殺され続け、日本人の血が流れ、占領される」だけだ。
一般国民は
「日本に攻め込んでくる国なんて無い」と高を括っている。
安保法案の説明で安倍首相も口にしなかった。だが仮想敵国は存在する。中国だ。
現に日本の領空や領海の侵犯はもはや日常茶飯事だ。
安倍首相が具体名を出さなかったのは、ようやく関係改善が見え始めた日中関係に配慮しただけの事。
南シナ海での事実上の島嶼部占領と埋め立て基地化。
矛先が東シナ海に及んでくれば、狙われるのは尖閣諸島なんてものじゃない、沖縄だ。
東アジアのど真ん中にあり、軍事的にも要衝である。
70年前、日米の間で唯一の地上戦が繰り広げられたのもそれが理由だ。
70年前の悲劇を忘れない、沖縄県民の戦争アレルギーは理解できる。しかし、守りを固めなければ、まず侵略されるのは沖縄であると言う事を肝に銘ずるべきだ。
沖縄県民は、再度地上戦を経験したいのか?
もう一点、
集団的自衛権は戦いに巻き込まれる危険性があると言う指摘。
これも戦闘相手国に理性が通じればの話である。
例えば南シナ海でアメリカと某国が戦争状態に陥ったとき、戦闘相手国は
「日本は平和国家だから攻めないでおこう」となるだろうか? ありえない!
全世界の国々が戦争を放棄して争いが起きない世界が実現したら、安全保障なんて考えなくても済むのだ。しかし現実世界ではいつもどこかで行われているのが現状だ。
「戦争反対」、それを実現する為には日本は同盟国と連携して守りを固めなければいけないのだ。
だが、集団的自衛権は
憲法違反では無いのか? 俺は憲法学者じゃない。だけど
憲法違反だと思うね。ただ、これは
憲法の方を変えるべきだ。安保法案としては間違っていないと思う。
最後に自衛隊員のリスクは高まらないのか?
安倍総理はむしろ安全性が高まると言ったが、これはやっぱり詭弁だと思う。
今回の安保改正で安全性が高まったとしても、何度も言うように攻め込んでくる相手国に理性が通用すると考えてはいけない。
戦いになってしまったら前線にいる兵士達にリスクが及ぶのは当然の事だ。
だが、某党のように頭の中がお花畑だと、戦いに前線は無く、日本の国土が踏み躙られ、一般国民にリスクが及ぶ。
リスクを自衛隊員にとってもらうか、それとも
一般国民を危険に晒すのか、普通の政治家なら分かると思うのだが。
そろそろ纏めよう。安保法案、これは
安全保障法案なのだ。決して
戦争法案ではない。
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Posted at
2015/10/14 17:33:41