2015年03月27日
札幌ドームの内野席で野球観戦中にファウルボールが当たって右目を失明した女性が、北海道日本ハムファイターズなどに計約4650万円の損害賠償を求めた訴訟、札幌地裁(長谷川恭弘裁判長)は26日、球団などに約4190万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
こういう事故、並びに裁判があるのではないかと前々から思っていた。
かつての野球場は、観客席にファールボールがなるべく行かないようにネットなどをしていたが、野茂、そしてイチローなどがメジャーリーグで活躍し、日本でもメジャーリーグ放送が行われるようになると、球場の雰囲気もメジャー風に改まっていった。
その中には、臨場感を出すためにバックネットなどの本当に危険なところ以外のネットを外し、1、3塁側のファールグラウンドがあったところにグランドレベルの視線という低い観客席も増築した。
その為、観客はプレーヤーにぐっと近づいた。その代り、危険にさらされる確率も増えた。
だから、今回のような事故は起こる可能性が増えたし、その責任を問う裁判も起きた。
でも何故だろう?
発祥の地であるアメリカ合衆国は裁判の国、電子レンジで猫を乾かそうとして猫が死んだらメーカーが訴えられる国である。その国の野球場で、なぜ安全対策を講じないのか?
アメリカ人にとっては、野球観戦を楽しむには不要なものを排除しただけなのだろう。
野球を見に来たのだからファールボールが飛んでくるのは当たり前。
『ボールがぶつかるから危ないだって?』
『ボールが飛んできたら、このグローブでキャッチしてやるよ!』
これがアメリカ人なのだと思う。
そして、その考えに基づいて、日本の各球場も『ファンサービス』の一環でグランドと遮るものを無くしているんだと思う。
今回負傷した女性が右目失明という重傷を負った事は大変残念だったと思うが、球場まで野球を見に来たのに、いったいどこを見ていたのかと問いたい。
よそ見をしていても安全、ファールボールが飛んでこない事を望むのなら、テレビ観戦すればいい。
今回の裁判で、野球場に360度囲うネットの取り付け義務が発生しなければいいと思う。
Posted at 2015/03/27 13:20:30 | |
トラックバック(0) | 日記