
アメリカで発生した暴動。
黒人少年を射殺した白人警官が不起訴処分となったことに怒った市民が抗議の声をあげ、その抗議がエスカレートして、車が壊され、店舗が焼き討ちされ、商品の略奪が横行した。
それは白人対黒人という人種対決の様相を呈している。
ここまでは日本のマスコミでも盛んに報道された。
しかし、日本のマスコミでは何故か報道されなかった事がある。
それは、韓国人の経営する美容関連商品販売店が襲われていると言う事だ。
米国ミズーリ州ファーガソン市で「ビューティーサプライ」(美容関連商品を販売するところ)会社韓国人連合会長として活動するイスリョン(47)氏は26日(現地時間)、記者に会うとすぐにため息をついた。
この会長は「今までの計9ヶ所の韓国人美容ショップが略奪や放火などで被害を受けた」とし「1つは、完全に全焼した」と伝えた。
そう、実は、黒人は韓国人を敵視していたのだ。
話は1992年のロス暴動まで遡る。
当時、韓国人(コリアンアメリカン)による極端とも言える黒人蔑視などもあり、韓国人商店と客である黒人住人との関係のみならず、黒人社会と韓国人社会全体が明確に断絶していた。黒人住民たちは韓国人商店の客扱いが酷く商品が値上がりしているとの不満を持っていた。
そんな時、ロス暴動の直接の原因となったロドニー・キング事件と時を同じくして
ラターシャ・ハーリンズ射殺事件が発生した。
1991年3月16日、黒人少女(当時15歳)ラターシャ・ハーリンズは、韓国系アメリカ人の女性店主、斗順子(トゥ・スンジャ)の店でオレンジジュースを買おうとしていた。
ハーリンズは手に支払いのための小銭を握っていたものの、瓶ジュースを自分のバックパックに入れたために、それを見咎めた店主はハーリンズのセーターをつかんで対峙した。ハーリンズは店主の顔面を4回ほど殴打したが、その一方で店主も椅子を投げつけるなどして応戦したため、ハーリンズは引き下がってオレンジジュースをカウンターに置き、店から去ろうとした。しかし、出て行こうとするハーリンズを見た店主はすばやく銃をつかみ、背後からハーリンズを射撃。ハーリンズは頭部を射撃され、ほぼ即死だった。
陪審員は、故意に殺人を行ったことを認定。故殺による有罪の表決し、懲役16年が相当と答申。
しかし、判決は5年間の保護観察処分と400時間の社会奉仕、およびわずか500ドルの罰金と減じられた。
ロス暴動の時、韓国系の店舗を襲撃する黒人と、店に近づく黒人達に向けて銃を発砲するアジア系(韓国系)店主の絵があった。
それから20年以上経っているが、未だに両者のその感情は変わっていない。
今回の暴動では、白人対黒人の人種対決以外にも、黒人対韓国人の人種対決も存在する。
Posted at 2014/11/27 23:36:17 | |
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