
東京電力福島第1原発事故で避難していた福島県の女性が自殺したのは「避難生活で精神的に追い詰められたためだ」として損害賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁は東電に約4900万円の賠償を命じた。
ご遺族にはお悔やみ申し上げます。
ただし、この判決は如何なものかと思う。
確かに原発事故はあってはならない事故であり、東電には責任を感じてもらわなければいけないとは思うが、失礼ながら自殺者に対してまで責任を取る必要があるのか?
自ら死を選ばざるを得なかった方には、大変な苦しみを抱えていたであろう事は想像に難くない。
だが、同じ苦しみを抱えながら必死に今を生きている多くの人がいらっしゃるのだ。
厳しい言い方だが、同じ条件で死を選んだ人は弱かったのではないか?
もし原発事故が無かったとしても、別の困難に直面した時はやはり死を選んでいたのではないか?
死者に鞭打つような言い方になっているかもしれないが、原発事故で避難を余儀なくされている数多くの人々の中で、その女性だけが殊更に辛い思いをしてきたとは思えない。
だからこそ、その女性だけが特別視される理由が私には理解できない、というか理解したくない。
辛い中でも、必死に生きて行こうとしている人々にこそ救いの手を差し延べて欲しい。
少なくても、これ以上自ら死を選ぶ人が出ないでほしい。
(間違っても、自分さえ死ねば5000万円貰えるなんて考える人が出ないことを願う)
Posted at 2014/08/26 23:33:44 | |
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