
沖縄県。
日本列島の南西に位置し、且つ、最西端に位置する県。
沖縄本島とその周りの島嶼部からなり、いわゆる一般的に日本本土といわれる四島、本州、北海道、九州、四国に属さない唯一の県。
一般にはおおよそ亜熱帯とされる気候であり、一部は熱帯に属する。日本の中では年間を通して温暖な気候であり、また最高気温と最低気温の差も小さい。だが、平均的には最高気温自体はさして高いものではない。
産業としては2010年現在、85.5%を第三次産業が占めており、観光に依存する部分が非常に大きい。第一次産業は2%にすぎず、第二次産業も12.4%と割合としては低調である。
とまあ、wikipeiaで参照すると沖縄県は冒頭にこう書かれている。
この沖縄県には多くの米軍基地があり、それがいろいろな問題を起こしている。
なにしろ、沖縄県の面積が日本の国土面積に対して占める割合は1%以下と小さいにもかかわらず、 在日米軍専用施設面積の74%が、沖縄県に集中している事で、本土と比べて不公平だとする意見は沖縄県民が誰もが感じている事だろう。

(沖縄における在日米軍基地、在日米軍専用施設の面積は沖縄県面積の約10%、沖縄本島の約18%を占めている)
日本列島の南西にある島にこれほど米軍を集中させなくてもいいじゃないか。
他の県(日本本土)も、もっと基地負担してもいいじゃないか。
沖縄県民の気持ちはそういうものだろう。
沖縄県ほどではないが、横須賀基地や厚木基地を抱える神奈川県民として、理解できない訳ではない。
だが、基地問題はもっとグローバルな問題なのだ。
日本地図で見たら、沖縄は日本の南西にして西の端だ。
だが、東アジアの地図で見ると、沖縄は東アジアのど真ん中にあるのだ。
台湾、フィリピン、そして韓国の防衛を担える唯一の場所は沖縄なのだ。そして、北朝鮮、そして中国ににらみを利かせられる場所も沖縄以外に考えられない。(ま、強いて言えば徳之島や奄美大島でも代替は可能だろうが)
沖縄は、日本の安全保障に留まらず、東アジアの安全保障を担っているのだ。
それを基地負担軽減と言って基地を本土に移したら…直近の鹿児島ですら約650kmも離れている。
有事の際はそれだけ初動が遅くなってしまう。(韓国での有事なら逆に近付くが…)
東アジアだけでも重要さが分かろうものだが、これが東南アジアまで広がったら…
中国が南シナ海の諸島部でわがまま放題だが、もしさらに侵略の手を伸ばしたら?
マラッカ海峡は日本の生命線であり、安倍首相が例に出したホルムズ海峡の比ではない。
たまたま今は穏健な国に挟まれているが、マレーシアもインドネシアもイスラム国家である。これらの国がイスラム原理主義となり、イスラム過激派(IS等)に支配されたら…?
沖縄県民の皆さん、基地負担は大変でしょう。しかし沖縄は東アジアの安全保障の中心なのです。
その事は分かって欲しい。
(南シナ海で好き勝手やってる中国が東シナ海にも手を出す時、その時は真っ先に沖縄が攻め込まれるだろうね。脅しじゃなくて)
Posted at 2015/10/14 12:55:57 | |
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