
さて、前回はGT3での初サーキット走行でしたが、今日はその後について。
あれから2回走りました。
まずは前回走行時に見られた「3速の途中から吹けない」という症状を含めたトラブルについてです。
ショップで調べてもらったところ、
① ミッションオイルクーラーへつながるセンサーのカプラーがほぼ外れかかっていて、その接触によって制御がかかったりかからなかったりしたのではないか?とのこと。 また、
② 前回走行の前に一瞬水温計のアラートが出ていたのですが(水温が下限を振り切った状態で赤く点滅)、案の定水温センサーの異常が検出され、交換してもらいました。
もう一点、
③ ミッションマウントがちぎれかかっており、これまた交換していただきました。
以前は強化マウントがあったそうですが、今は純正しかないとのこと・・・
特定のコーナー進入の際になぜか異様に2速に入りにくかった原因が判明しました。
上記3点の不具合を直していただいて、2度目のサーキット走行。
タイム的にはあまり変わらないものの、順調に走行していたその時・・・
ふとルームミラーを見ると、後ろが真っ白で何も見えません。
どうやらエンジンルームから白煙らしきものが勢いよく吹き出している模様。
?!と頭の中も真っ白になります。
後から考えればすぐにコース脇に停車する以外に選択肢は無いのですが、そのようなトラブルが起こりうるとは夢にも思っていないため、半ばパニックに。
コースの後半だったこともあり、まさかのそのままピットに帰ってきてしまいます。
その途中で、今度こそ治った水温系でアラート点滅。
オフィシャルの方が慌てて駆け寄ってきて、「エンジン切って!と」。
そうだ、エンジン切らないと・・・とようやくそこで我に返ります。
外に出ると、エンジンルーム直下には多量の液体漏れ。
もしかしてエンジンブロー・・・と絶望。
正直この時は、直すのにいくらかかるんだろう、どれくらいの期間かかるんだろう・・・
いや、そもそも直せるんだろうか・・・
という事で頭がいっぱいで、冷静にその状況を把握しようとすらできていませんでした(単純に知識がなさすぎるのもあります)。
長い距離に渡って液体漏れを起こして赤旗を出してしまい、同走行枠の方々・オフィシャルの皆様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
その後ショップでの検査を待つこと数日。
結果、エンジンは無事でオイル漏れもなく、クーラントホースが破裂してそこからのクーラント漏れだったようです。
ということは吹いていたのは白煙ではなく、蒸気。
軽く数百万円以上はかかるかと覚悟をしていた修理費が100分の1程度で済み、一気に元気になりました。
もっとも、エンジンに全くダメージが無いわけではないとは思いますが・・・
あとは純正のブレーキパッドがもう限界だったので、インテグラでも使用しているCCRgを注文・・・したのは良いですが、納期が約2か月とのことで、ショップにあった中古のCCRgに交換してもらいました。
それから、どうしてもオーバーステアが強く感じるので、リアの車高を5mmダウン。
さて、満を持して3回目の走行。
走り出すまではまたトラブルが起きないか不安でしたが、幸いにもこの日はノートラブル。
まだまだオーバーステア気味には感じますが、前回までよりは走りやすくなり、タイムも2秒以上アップ。
これでもブレーキパッド以外フルノーマル、タイヤも使い古したネオバ、さらに私がマージンを残した走りでこのタイムが出ることを考えれば、やはりGT3のポテンシャルの高さは恐るべし、です。
純正脚はかなり柔らかくてロールも大きいので、タイムアップを考えれば早く硬い脚に替えたいのですが、一方で挙動がマイルドでとても分かりやすく、練習にはちょうど良いので(だからこそ純正なんでしょうね)、もうしばらくこのままで修行したいと思います。
あと、もしかするとこれまで一度も交換していないかもしれない純正ブレーキローターがついに限界を迎えました。
しかしまあ、走れば走るほどにGT3は楽しい車です。
丁寧な操作をすれば綺麗な動きが帰ってきて、入力が雑だと急な動きを見せる。
限界領域でも、理由なしに唐突な挙動を見せることはありません。
驚くほどに素直なその特性もあり、やりとりを重ねるごとに車との対話がより距離の近いものになってくるのが感じられます。
語弊があるかもしれませんが、私にとってはGT3は「ものすごく洗練された大きなロードスター」みたいな感覚です。
車重も馬力もボディ剛性も全く違うんですけどね。
そしてインテグラと比べると、よく喋る車だな~、という印象。
改めて、思い切ってサーキットに持ち込んで本当に良かった。
これから走り続けて行く上で大変なこともあるかもしれませんが、そこは死ぬ気で仕事をして何としてでもサーキット走行を続けたいと思います。