
また久しぶりの更新になりました。
突然ですが・・・
フォーミュラカーのレースに参戦することになりました。
事の始まりは、約1年前から漠然と公式レースに出たいという思いを持ち始めたこと。
私はレースが好きで様々なレース付きの走行会に参加してきて、これまではそれで満足だったのですが・・・
走行会は参加している車の車種も仕様もバラバラなために、レースで勝っても本当に自分の方が速いのか?或いは負けても本当に相手の方が速かったのか?などと疑問に思うことが増えてきました。
同じ腕のままでも、車を軽量化したり足回りを煮詰めたり、出力を上げれば車自体は速くなります。
車が速くなるのはもちろん嬉しい事ですし、これまで後塵を拝していた相手に勝てるようになるかもしれません。
でも、「腕」で勝っているかどうか、は非常に評価が難しいように思うのです。
改めて自分がサーキットを走る目的は何だろう?と思い直した時に、もちろんレースで勝ちたいという気持ちはありますが、それ以上に「上手くなりたい」というのが一番なのだということに気が付きました。
となれば、同じレースでもイコールコンディションで競うことのできるレース、つまり厳格にレギュレーションのある公式レースが最適な舞台、ということになります。
とはいえまわりに公式レースに出ている人は皆無ですし、何だかいろんな意味でハードルが高いイメージもあって、まあ夢で終わるかな~と思っていました。
そんな折、昨年末に鈴鹿で国内A級ライセンスの講習会があるのをふと見つけて、軽い気持ちで参加してみました。
その時は、もしレースに出るとしてもどのカテゴリーを選ぶかまでは考えていなかったのですが、講習会の時に展示されていたフォーミュラエンジョイ(FE)の車両がかっこいいな~・・・と思っていました。
でも、そんなの自分には縁のない世界・・・とも。
その後今年の4月まではこれまで通りインテグラ、GT3の2台体制でサーキットを走っていたのですが、例のフォーミュラエンジョイのことが気になりいろいろ調べていると・・・
どうやら、車両をレンタルして鈴鹿南を走らせることができるらしい。
しかも、びっくりするほど高い金額ではないらしい。
しっかり乗れるようになれば、鈴鹿本コースを走ったり、出ようと思えばレンタル車両でレースまで出られてしまうらしい。
こんなことが分かってきました。
フォーミュラといえば挙動がとてもシビアで操作が難しい、ただそれを乗りこなすことができればどんな車でも上手に操ることができるという話も聞き、ますます興味を持ちました。
FEとスペックに似ているVITAはこれまで岡山の会員枠で一緒になったことはあり、候補としても考えたのですが、どうやらVITAはフォーミュラに近い箱車の挙動(某プロの言葉を借りれば、ロータス・エリーゼの動き)、FEは生粋のフォーミュラカーの挙動、と言われていることも分かりました。
さて、こんなことを知ってしまうともう気になって仕方がありません。
Aライ講習会の時に講師を務めておられ、そしてFE車両を展示されていたK&G様に直接連絡をとり、5月に鈴鹿南コースで体験走行をしました。
最初の感想は・・・
難しい!
これまでの箱車の感覚で走らせていると、スピンを連発。
ロックトゥロックも極端に小さいので、一定以上のカウンター量が必要になると、もう立て直すことは不可能。
パワステもABSもない。
狭く鉄板むき出しの車内で容赦ない横Gが体を襲い、体力の消耗も箱車の比ではありません。
でも・・・
めちゃくちゃ楽しい!
走るうえで余計な物が一切なく、車と自分の体が直結しているかのようなダイレクト感。
ロールも皆無。
自分の操作がそのまま挙動に反映され、一切の誤魔化しがききません。
これまでと比べて自分のセンサーの感度を何倍にも上げなければ、上手く操ることは不可能。
たった100馬力程度のエンジンなのに、です。
自分の下手さを否応なしに思い知ることになり、箱車ではいかに車に助けられているかも痛感しました。
でも、徐々に操れるようになってくると、ものすごく嬉しい。
見事にこの楽しさにはまってしまい、2回目、3回目とリピート。
2回目ではスピンがドリフトになり、3回目でようやくまともに走れるようになりました。
そして、7月末には岡山を初走行。
最初はおっかなびっくりでしたが、これまで一番よく走っているコースだけあり、すぐに慣れました。
その後、意を決して車両を購入。
これまで練習をしていたレンタル車両はFE1という旧型のモデルですが、今後走るのは現行モデル(FE2)になります。
鈴鹿の本コースはFEの占有枠がある木曜日は仕事を休めないし、FS枠はいつも満員で後ろばかり見て走らなければならない、赤旗もしょっちゅうでまともに走れる時間が少ないとのことなので、なかなか練習する機会がないのが難点ですが・・・
どんどんレースに出て経験を積み、名前の通りエンジョイしつつ、本当に上手くて速いドライバーを目指していきたいと思います。
Posted at 2023/08/01 22:46:07 | |
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フォーミュラ | 日記