
雨の休日・・・トレーニングしない休脚日。
そんな日は、自己啓発。
某大学の理学部主催の講演会に行ってきました。
テーマは「LHC実験はじまる」
スイスのジュネーブにある、素粒子実験装置LHCの説明と、
素粒子物理学、それと素粒子物理学を応用した超対象性理論&宇宙物理学
講演会のオープニングは、あのノーベル物理学賞を受賞した、小柴教授からのご挨拶。
結構、ご高齢になられてしまったのですが、一つ一つの言葉は、
神の言葉のように聞き入ってしまいました。
「皆様の税金で、我々研究者の研究が成り立っているので、責任重大・・・」
この言葉は、昨年の事業仕分けのことなんだろうなと思いました。
さて、LHC(Large Hadron Collider)とは「世界最高エネルギーの陽子・陽子衝突加速器」。
要するに、加速器です。
強力な磁場(超伝導磁石)の中を、陽子を、どんどん加速させ、最終的には、
陽子をぶつけて、素粒子(クォークやレプトンなど)を取り出し、計測します。
自然界では、宇宙線に含まれているようですが、それを、人工的に発生させ、研究できる装置です。
その仕組みの説明を聞きました。
そこで発生する素粒子についても基礎から説明。
小柴教授が発見したニュートリノ。
そして、素粒子に質量があることを証明する、まだ未発見のヒッグス粒子。
LHCでは、そのヒッグス粒子を計測するそうです。
宇宙物理学では、宇宙空間を構成すると思われる暗黒物質(dark matter)の話でした。
仮説として、存在するだろうと言う物質で、もし発見すれば、
この宇宙が誕生(ビックバン)した秘密が判る物質だそうです。
その未知の物質を、LHCで、小さいビックバン(宇宙誕生時の陽子衝突)を発生させることによって、計測できないか?研究するそうです。
・・・長文になりそうなので、約2時間の講演で、
素粒子物理学の基礎が解り、興味が湧いた有意義な時間でした。
宇宙そして全ての物質の基礎となる素粒子の「標準理論」を勉強してみようと思います。
Posted at 2010/02/11 19:41:42 | |
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