2013年09月16日
本当は先週の話題なんだが、マァ昨日26ヶ月ぶりに原子炉運用が無くなった機会と言う事で。
お題目で『そりゃ課題でしょ』と答えた人、これも大間違い。
「責務」です。単語なんかどうでもいいが、能動的ではなく積極的なものだ。
しかしうちトコの国のお偉いさんは宿題感覚のやっつけ仕事でやってるのが実情です。
一頃は広島も招致を試みた2020年オリンピック、東京に決まったようで。
個人的にはこれもアベノミクス効果なんて寝言が耳に障るが、その直前に悶着になった、
「フクシマ」
を問われた意味のほうを肝に銘じて欲しいと思うばかりだ。
日本人気質から見れば7年後のオリンピック招致に200km以上離れた原発の事故にナニを神経質になって・と思う者も多いようだ。
ちゃんと見てるから喧しいよ黙ってて、と言うニュアンスが日本人の私にさえ見て取れた。
そこまで言うなら4~5年のウチには耳を揃えてキッチリ始末できるんだろうなと。
(ちなみに現状の始末は7年経っても完全には無理です(-_-;)b)
しかし、海外の人にとっては「わずか200km」なのだ。
しかも東側は伝播範囲の未知数な太平洋だ。
普通、気が気じゃなくなるほうが正しいだろう。
加えてタイミングを合わせた訳じゃなかろうが、冷却水タンクの漏洩が報じられた。
この対策も対処療法の山積で手に余っての結果となれば怠慢さえ追求されて然るべきだ。
日本人は放射能の惨禍を肌身で感じた国民のはずだ。
しかしその施政はお粗末ソノモノだ。
放射能に冒されて怖いのは自分だけであって他人や地方にその被害があっても無頓着という空気が満々だ。
その意味でヒロシマナガサキ以上に退化してる。
ヒロシマでも原爆被害が深刻でむごたらしい事が解ってもソレが核廃絶に向かうまで実に30年余も掛かってる。
スリーマイル事故で欧米の人間が核被害の深刻さを調べにヒロシマに来て初めて脚光を浴びた体たらくなのだ。
ソレまでは?
事あろう、みんながみんなじゃないだろうが「こんな酷い原爆を喰らってたまるか」と言う視点での拒絶運動でしかなかったのだ。
自分が酷い目に遭いたくないから原爆はイヤだという時代が30年はエスカレートしていく一方だった。
政治が顕著で、アメリカが持ってるから大丈夫だろう、英仏も持っちゃったら危なくネ?ソ連が持ち出したからけしからん、中国がインドが持つナンデ世界の終わりだ、ベトナムで使われでも・・・・・
その度に政党毎に核兵器に対する言質が変わって核廃絶の訴えが分裂し霧散する。
真っ先に袂を分かったのは自○党だったな。最後まで残ったのは社□党だし。
政治団体をタニマチとした被爆者団体もこの後を追う事になる。
政治が真っ先に試合放棄し、平和集会には右翼が掴みかかるようになる。
そんな展開だから核「反対」運動は血の気の多い学生に乗っ取られて「闘争化」していき、警察の鎮圧対象になり、どこが平和活動なのかが解らなくなる。
その間被爆者は耳を塞いで「平和の叫びに」辟易してたのだ。
辛い身体にむち打って日雇い同然の勤労報酬で食い繋ぎ、いつ発症するか解らない病気(とその出費)に怯え、被爆風評で差別を受け、辛い人生が報われずに充分とは言えない長さで世を去ったかたも多い。
内容は違うが、オリンピック誘致とフクシマの話はこの辺りの腹立ちを重ねてしまう。
誘致するなとは言わんが、それにはやる事はやまほどあるだろう。
これだけ無責任やっといてたかが9年余で震災復興(出来てるだろう)を謳うとは。
ソレで無くても震災復興予算の割り振りが不適切だと言うにオリンピックに向けて捌き余したカネが流れ込む事は想像に難くない。
本当に予算を欲してる人に回しきってからにしろと思ってる。
放射能も、被爆国には余りにもお粗末な受動的対処で先人の犠牲が泣けてくる。
何かの別の話で、
「日本人は見える害の撲滅には世界一精力的だが見えない害には先進国らしからぬ無頓着」
「日本人は目に見えない害の風評に殊更神経質」
と言う事を聞いたがフクシマはまさにソレだ。
コレが故に謂われない被害を被ってる人も多いのだ。
ソレで原発は平和利用だからと海外にまで推進するんじゃ、無神経を通り越して意味不明と、海外から言われて普通でしょ。
人の迷惑顧みずニッポンの為、そんな話になっていないか?
Posted at 2013/09/16 11:06:43 | |
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