新聞紙を５０回折ったら・・・

長文になります^^;

兵庫県では平成10年からスタートした、「トライやる・ウィーク」と称して、中学二年生が一週間学校から離れ地域で職場体験やボランティア活動などの「社会体験」をするというものがあります。わが社にも時期になると毎年受け入れます。

受け持った部門では、安全教育、職場の概要を説明し、実際に仕事（設計・機会加工、組立など）を体験します。

私の職場にも来週の月曜日に６名、受け持つことになり、私が教育係りに^^;
職場単位で３時間しか与えられていないので、３時間で全ての仕事を無理矢理教えても・・・ってことで、ほんの一部ですがミクロンの世界を体験してもらうことにしようと少しでも興味を持って理解しやすいようにと資料を作りました。

資料を作るなかで、難しい内容では飽きてしまうのでミクロンや数学の世界を楽しんでもらおうと・・・
秀吉と曽呂利新左衛門の逸話を交えることにしました。知ってる人も多いと思いますが・・・
曽呂利新左衛門が秀吉に褒美をもらう時に、始めは米１粒、その次は米２粒、さらにその次は米４粒と倍々にしていただきたいと要求すると、秀吉は「なんて欲のないやつだ！」と言って了承するのですが、１００回目にはとてつもないくらいの量になっていたというお話です。

これに似た話で現代では「新聞紙を５０回折ると月まで届く」というのがありますよね。これを実際に計算してみました。
地球から月までの距離は約40万km！職場にあった新聞紙の厚さをマイクロメータで測定すると約0.008mm（8μm）ですので、１回目で0.016mm、２回目で0.032mm、３回目で0.064mm、４回目で0.128mm、５回目で0.256mmと本当にこんなのでと思うのですが、１７回目になると1048.576mmと１mを超えます、さらに２７回目になると1,073,741.824mmと一気に１km超え！
その後も雪だるま式に伸びて５０回目の厚みを計算すると900万kmに達します！
月を遥かに通りこしてます^^;

肝心の月は４６回目（56万km突破）でクリア、５３回折ると火星も突破します^^

こんなお話を交えながらマイクロメータなど精密測定器を実際に使用しミクロンの世界を体験させてあげようかなと思っています。

（画像：お父さんがんばっての図）