12万8360キロ エアコンの消臭作業 その2
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
★ |
作業時間 |
1時間以内 |
1
>>> その1からの続きです。
エアコンの臭いの原因は主にエバポレーターという冷媒が液体から気体に変わる部分、つまり冷えるラジエーターみたいな部品に付着した塵やゴミにバクテリアが溜まり悪臭を放つわけです。
しかし、そのエバポレーターはダッシュボードの奥深くに装着されており、到達するにはダッシュボードのほとんどの部品を外さなくてはならず、大作業です。
それをせずにエアコンの臭いを消す方法は2つあります。
1つ目は「吸い込み方」で、内気循環にし、エアコンのファンの手前などにスプレー洗浄剤を噴射し、吸い込まれた洗浄剤がファンによる風でエバポレーターに到達し洗浄・消臭するというもので、一番簡単な方法です。
2つ目は「浣腸方」で、エアコンの排水口からスプレー洗浄剤を浣腸することにより、噴射された洗浄剤は泡状になりエバポレーターを覆い、汚れを溶かし、再び排水口から汚れと一緒に車外に放出されるという方法です。
「吸い込み方」は作業自体は簡単なものの、風によって運ばれてくる洗浄剤の効果などたかがしれていますし、正直言って汚れの除去はそれほど期待できません。むしろ、汚れを芳香剤などで一時的に阻止するレベルです。
「浣腸方」は車の下にもぐって、排水口にホースをつないだりする作業が伴うため、面倒ですが、洗浄剤が臭いの原因であるエバポレーターにもっとも到達しやすく効果も大きいため、浣腸方を実践することにしました。また排水口が詰まっている場合などにおいても浣腸方は有効です。
日本では日産の純正部品でおなじみのピットワークで浣腸方に適した製品がありますが、ここイギリスでその製品の入手はほぼ不可能です。
よって、色々様々な製品の成分などを調べた結果、Diversitech Fresh-Coilという製品が最も用途に合っていると判断し、今回はこちらを使用しました。
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アメリカ製です。容量は445mlということで上述したピットワークの製品が180mlであることを考えるとお買い得です。ちなみに値段はこの時点の為替で約1100円ほどと手頃でした。
ただ、業者向けの製品のため業者向けのネット通販より購入となりました。
この製品の特徴は、清掃後の洗い流しが不要で、エアコンを作動させることによりその際出てくる水滴により汚れも一緒に排水口から出てくるというものです。
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エバポレーターの受け皿部分はそれほどの深みがないことが多く、ピットワークの製品が180mlというのにもそれなりの理由があると想像できました。
したがって、これは445mlということで2回に分けて浣腸をすることにしました。透明の長めのチューブがついているので作業は比較的楽でした。
このアテンザの場合、エアコンの排水口はエンジンのバルクヘッドにあります。
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浣腸をした直後は逆流してこようとするため、ゴム栓で一時的に阻止し、エバポレーターが泡で浸る時間を長くしてあげました。
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10〜15分くらいしてから栓を抜くと徐々に液体化した汚れがでてきました。実はこのエアコン清掃時の汚れの写真をグーグル検索しましたが、掲載量がすごく少ないのです、というか皆無に近いのです。よって、ピットワークの製品も含めてどれくらいの効果があるのかわからないのが実情でした。
みんカラにおいても、この作業自体をアップしている人はいますが、どれくらい汚れが出てくるのか、効果があるのかということが確認できない記事がほとんどでした。
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そして、自分も危うく同じことをするところでした!この作業中に私が「喰らえかんちょぉぉ〜〜!」とか一人で言いながらエンジンルームで、ごそごそやっていたので不思議がって近所の人が話しかけてきて、会話をしているうちに汚れた液体が地面に落ちていて、自分もこの製品の効果を記録に残さずにこの記事を作るところでしたが、最後のほうで気づいて慌てて白の受け皿を敷き、垂れてくる汚水を回収しました。
よって、この液の量が少ないのはそういった理由からですが、それでも汚れが確認していただけると思います。
肝心の効果のほうですが、作業直後のエアコン作動では、森の香り的な芳香剤のような香りがやや強めでしたが、しばらくするとそれもなくなり、驚くほど臭いが無くなり効果は壮大だったといえます。以後何度もエアコンを使いましたが、臭いは完全に消滅しました。
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