満を持して購入した車がVW GOLF IIIでした。それも新車で。おいおい、お金が必要になったって話しはどうなった?まぁそれはいろいろとありまして。。。新車を購入する事が出来た大きな要因はその値段にあるのでした。。普通GOLFをイメージすると、生産国はドイツだけど、中南米、北米、カナダを含む大陸において、VW(少なくともGOLFとJetta、ビートル)はメキシコ産となるのです。
友人には散々バカにされましたけど。まぁ今となってはBMWだってベンツだってドイツ以外で作っている場合あるんですけどね。
NAFTA(北米自由貿易協定、North American Free Trade Agreement)があるため、乱暴に言ってしまえば、それぞれの国において関税がかからないので結果として販売価格が下がる。そして、アメリカほど車の価格が安い国はないという2つの要素が重なって安く車が買えるのでした。
実は日本車(と言ってもアメリカでは輸入車だけど)だって、グレードは異なるけれどもだいたい日本の価格よりも安い場合がほとんど。でもアコードやカムリと言ったバカ売れ車種は中古が異様に高かったりします。
それから、日本とは全く逆で、アメリカではGOLFよりもBMW 3シリーズの予備軍的な感じで、Jettaの方が圧倒的に人気があります。当然リセールバリューもJettaの方が良いです。街ではJettaはうようよ走っていますが、GOLFは。。。って感じ。
自分が買ったモデルは多分日本のGLiにスポーツパッケージ(そんなもんあるのか?)を付けたような感じだと思う。覚えている限りで装備品を並べてみると、
・ユーロランプ(ハイビームとロービームが分かれているもの)
・ダークテールライト(Hellaのものが付いていました)
・14インチ!アルミ(94年当時ではBMWも15インチが標準だったような)
・ルーフアンテナ(ゴルフではお約束のアイテム。標準はAピラーの根元から斜めに生えていました)
・スポーツシート(ザックリとした感触で、サイドサポートがしっかりしたもの)
・サイドスポイラー(スポイラーの形してませんでしたけど)
・フロントフォグ(プロジェクタータイプのもの)
・サンルーフ
それがコミコミ価格で1.6万ドル。$1=110円計算でも180万円に届かない位。超バーゲンプライスって感じだと思います。エンジンは同じ2Lだったけど、日本には無い形式のものだったと記憶しています。
でもアメリカって変なところで、サンルーフは電動式のガラス製ものが標準装備されていたけれど、窓もサイドミラー調整も手動でした。2ドアだったのであまり利便性を感じなかったけれども集中ドアロックも付いていました。アメリカでは高速道路でお金を払うことがほとんどないので、いちいち窓を開けることもなく、電動窓じゃなくてもそれほど気にはならなかったけれど、それにしても付けるコンビネーションがおかしかったのは確かですね。
嬉しさあまってドライブ。LAの中で少しリッチな感じのMarina Del Rayでの一コマ。
この車は本当によく走ってくれました。94年の夏に強行したアメリカ大陸縦断ドライブがハイライト。(本当はカナダのトロントまでしか行っていなので縦断じゃなけど)一人で14日間を延々とドライブ、合計で約12,000kmを13州位に股をかけて走破したのでした。(ってどこの州だったかなぁ。今度写真をひっくり返して見ます)という事は1日約860kmを走った計算になるのだけど、日本の道路事情では到底達成出来ない距離なんでしょうね。
このことを自慢げにタクシーの運転手に言うと決まって「私は行った事がないんでぇ」とこちらの期待と違う答えが返ってきます。ハッキリ言ってただ走っていただけの旅行になってしまったわけですけど。。。まぁこういうのはこの先体験するチャンスはないだろうなぁと思うので大切な思い出としておきましょう。
短い期間だけど、距離は走っている。でもまるっきりその自覚がなかったです。でも途中で気がついてよかったことがありました、オイル交換です。今の車だと10,000kmオイル交換不要なんてことになっていますが、その当時の感覚で言えば最低でも2回はやっておいた方が良いって距離ですからね。旅の途中にオイル交換を、しかも2回も、するなんて、どうかしてます。
田舎(と言っても日本の田舎とはスケールが違う。次のガソリンスタンドまであと500kmなんてのはザラ)で夏のフリーウェイを1時間も走ってみると、色々な虫(LAでは見たこともないグロい虫も)が凄い勢いで付着してしまいます。夏という事もあり、異常な乾燥と高温で完全に死骸がこびりついてしまい、これがまた落ちないんです。
そんな事情のせいなんでしょう、米国の田舎を走る車のボンネットには虫除け用の高さ10センチ程のアクリルシールドが装着されている場合があります。LAで装着している車を見た時は「なんなんですか、これ?」って感じでしたが、田舎へ行って始めてその意味が分かったのでした。
一度洗ったけれど、1時間も走るとこんな感じに仕上がります。
ラジエターの目詰まり、エアクリーナーボックスの中とか結構色んなところに虫が入ってきます。
どのくらい田舎道かということこんな感じで、本当に何もないです。1時間走っても前後左右に車がいることがない!!
すこし見えにくいけど、バックに虹が写ってます。
この車、幸い事故には合いませんでしたが、自宅のアパートの駐車場(セキュリティゲート付き)で車上荒らしにあい、運転席窓は粉々、CDチェンジャーとカセットテープ(友人が作ってくればユーロビートミックスだったのに)数本とフロアマットをかっぱらわれました。
それ以外は殆ど出費の無いよく出来た車でした。あれ、そういえば、4年、10万キロオーバーだったのに、タイヤを交換した記憶がありません。GoodYearだった気がしますが、本当に減らないタイヤだったということか。
というわけでこの車は結構濃密な関係を1994年4月~1998年5月の4年間持ちましたが、長かったような短かったような私の米国生活の終焉とともに友人に引き取られていきました。
おっと気がつけば時は2007年。帰国してから早くも10年近く経つんだなぁ。
Posted at 2007/01/28 12:27:10 | |
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