
少し長いですがお付き合い頂ければと思います。10月1日午後12時半頃、ロードスターで移動中の私の妻と母が交通事故に会いました。センターラインを越えて突っ込んできた対向車と衝突したのです。
運転をしていた妻は首と胸を痛めた以外に大きな怪我は無かったのですが助手席にいた母が右手親指と左手首を骨折し、腰と首、左ひざを痛めました。即刻救急車にて救急病院へ搬送され、応急処置を施し精密検査を行い脳や首、背骨などに損傷が無い事を確認した後、同日の深夜に帰宅しました。
僕が仕事中に最初に事故の連絡を受けた時は腰が抜けそうになりました。二人の安否が一番に気になりました。そして二人とも命に別状が無いとわかった途端に今度は車が心配になりました。俺のロードスターは。。と。家族が怪我をしたというのにこんな時に何を考えてるのか。そんな自分に気付いてとても嫌な気分になりました。
昨日、僕は大破したロードスターと対面しました。妻と母を守ってくれてどうもありがとう、という気持ちがいっぱいで写真を撮って、その後少し泣きました。
大好きだった運転席に座りました。しぼんだエアバッグとガラスの粒が少し、それを除けばいつも通りでした。キーを回してみましたが応答はありませんでした。
雨が降る中、折れ曲がったボンネットには、いつも頑張って磨いていた甲斐あってきれいな水玉が沢山出来ていました。その水玉を撫でながらまた少し泣きました。
そんな僕にレッカー屋のおばちゃんが言いました。「良い車だね。残念だったね。でも家族が生きてるだけで喜ぶべきだよ。私は交通事故で2人の息子を無くした。どんなものを失ってでも彼らが生きてればな、と今でも思うよ。」 確かにその通りです。でもやっぱり悲しさで一杯の自分。そんな自分に嫌悪感を持ち胸が苦しくなりました。
帰り道、事故現場に行ってみました。現場には飛散した小さな部品が路肩に残っていました。道端に落ちていたロードスターのラヂエターキャップを拾いました。そして会社に戻っていつも通り仕事をしました。時折、保険屋や病院から電話がかかってきましたが最近慣れてきた英語でこなしました。
家に帰って、拾ってきたキャップをきれいに拭いてCDラックの上に置きました。次に乗る車について3人でワイワイと話をしました。おいしいベルギービールを出して飲みました。母にビールについて熱く語りました。夜、ベットに横たわると、やっぱり沢山涙が出てきました。
どれだけ自分が気をつけていても今回のケースのようにもらい事故でやられるケースもあります。リスクを最小限に抑えるため、そして自分が加害者にならないためにもとにかく安全運転を心がけようと思いました。また、後部座席であってもシートベルトは着用するべきだと思いました。チャイルドシートも重要だと思いました。今回の事故で色々と感じ学びました。このブログが皆様の日頃の運転方法を少しでも見直す機会になればと強く願います。
事故車の写真は気分を害される方もおられると思いますので小さめにしておきます。大き目の画像が欲しい事故マニアの方はご一報ください。。(笑) また後日、状況を報告いたします。
<事故の状況>
Detroit郊外のAnn Arbor市のAnn Arbor Rd.(制限速度55マイル・86km/h)を走行中、突然対向車線を走行する車が姿勢を乱し、センターラインを越えてこちらへ突っ込んできた。事故が起きた地点は非常にゆるい右カーブではあったがほぼ直線、周りには民家もまばらな田舎道。事故当時は雨が降っていて路面が濡れていた。
一瞬の出来事で相手車両の右前側面に衝突し停止、相手車両はその勢いで路肩の草むらへ突っ込み停止。車の前側は大破、フロントガラスも割れ、エアバッグは運転席・助手席共に作動した。後続車の運転手らが通報し、まもなく保安官と救急車が到着。保安官は現場検証を実施。相手とこちら側両者の免許証、自動車保険などの情報を保安官に提出。現場から15分程度離れたSt.Mary Mercy病院へ搬送され精密検査を受ける。相手側の運転手は事故後自力で歩行しており軽症と見られた。
<現在の状況>
・妻は首と肩周りに痛みが残るものの治療の必要は無し。
・母は鎮痛剤を使用しながらゆっくり歩ける状態。
・自動車保険会社と海外旅行保険の保険会社に連絡し事故の状況を報告。
・保安官が作成した事故報告書を入手。保険会社に提出。
・骨折の治療を行うための専門医の診察を受診。
・保険会社による故障した車の査定結果は全損。「完全に直すのは困難」
<今後の予定>
・骨折した両手は本日より治療を開始。
・右手を今週の金曜日(9月5日)に手術予定。
・保険会社と随時連絡を取りながら補償などの処理を進めて行く。
・ミーティングを明日(4日)実施予定。
・母が予定していた帰国は治療を行うため延期する。(2-3週間程度)
Posted at 2007/10/04 13:55:59 | |
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