
鉄鋼メーカー最大手の「新日鉄住金」は、来年4月から会社名を「日本製鉄」(にっぽん)に変更すると発表しました。
新日鉄住金は、「新日鉄」と「住友金属工業」が平成24年10月に経営統合してできた国内最大の鉄鋼メーカーです。
会社が16日に取締役会を開き、来年4月1日に会社名を「日本製鉄」に変更することを決めました。社名の変更について会社側は、国際的な事業展開を一段と進めていくうえで、日本発祥の鉄鋼メーカーであることを明確にする狙いがあるとしています。
一方、この変更に伴って、経営統合前の「住友金属工業」の名残を残す「住金」の文字は、社名から消えることになります。
新日鉄住金の進藤孝生社長は16日の記者会見で「これから将来に向かう時に新日鉄だとか住金だとかにこだわるべきではない。海外へ出て行くときに日本発祥の製鉄会社にふさわしい、より包摂的な社名にしたかった」と述べました。
「新日鉄住金」の歴史
戦前日本には、明治時代の官営製鉄所を発祥とする「日本製鉄」という国策の製鉄会社がありました。
戦後、日本製鉄は、「財閥解体」によって解体されますが、これに伴って昭和25年に誕生した「八幡製鉄」と「富士製鉄」の2社が、昭和45年に合併してできたのが、「新日本製鉄」=新日鉄です。
その後、平成24年に、新日鉄は「住友金属工業」と経営統合して今の「新日鉄住金」となりました。
英語の社名は、新日鉄が「Nippon Steel」で新日鉄住金は「Nippon Steel & Sumitomo Metal」でしたが、今回の社名変更によって、新日鉄のときと同じ「Nippon Steel」となります。
また「日本製鉄」の読み方は、戦前の会社は「にほんせいてつ」でしたが、新しい社名は「にっぽんせいてつ」になるということです。
一方、日新製鋼の完全子会社化は、同社の臨時株主総会を経て実施。日新製鋼は、今年12月26日に東京証券取引所を上場廃止となる。
新日鉄住金の研究開発力や生産力、日新の販売力といった互いの強みを持ち寄り、環境変化に機動的に対応するのが理由。その一環として、2019年4月にグループのステンレス鋼板事業を統合。
日新製鋼の衣浦製造所(愛知県碧南市)と周南製鋼所(山口県周南市)の同事業は、新日鉄住金が全額出資する新日鉄住金ステンレス(東京都千代田区)が引き継ぐ。
新日鉄住金は日新製鋼を子会社化した際、200億円のシナジー効果創出を目指すとしたが、今回の完全子会社化とステンレス鋼板事業統合で100億円を上乗せする。

※新日鉄住金はGT-Rのマフラーを含め車の色々な素材を製造しているメーカーでもあり皆様のマシーンの一部パーツの素材もこのメーカーが製造しています。

トラック・バスのアルミホイール、

新幹線の車輪、
※そして国際競争力を優先した措置で「住金」の社名が消えるのは少し寂しい感じもしますが仕方ない措置なんでしょうね( ^^) _U~~
☆今期の決算ベースで両社合わせると、(連結ベース) 新日鉄住金&日新製鋼
売り上げ6兆2800億円、営業利益2000億円、経常利益4850億円、規模の会社です。
Posted at 2018/05/17 08:46:54 | |
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