「子ども食堂」
みなさんはご存知でしょうか?
一言で言うと、
「子どもは無料(または格安)で 大人も格安で食事が出来る食堂」のボランティアの事です。
今全国に広がりつつ有るのですが、「ねりまこども食堂」は文字通り、東京都練馬区で活動されている子ども食堂です。
去年の大晦日に「女性と子どもの貧困」という本も発行されましたが、
親(特にシングルマザー)の貧困は確実に子どもの貧困に繋がります。
調査によると6人に1人の子どもは貧困に苦しみ、食事は一日一食、給食だけしか食べられない子どもも多いそうです。
小学生の息子と娘、40代のシングルマザー。
収入は月に10万円の失業保険。もやしだけのサラダやキャベツの千切りで空腹を紛らわす生活。
知り合いに「子ども食堂」の話しを聞き、藁にもすがる思いで運営者にメールを送る。
「財布にはわずかなお金しかありません。どうか子どもたちだけでも食べさせて下さい」
小説の話でも、遠い国の話でも、昔の話でもありません。
現代の日本の、話です。
給食費が払えない。服を買ってあげられない。家賃も払えない。電気や水道のライフライン代も払えない。
貧困にあえぎ、誰にも相談できず、生活保護も受けられず、
強制退去の当日に、最愛の子どもを母親が絞め殺す。そんな痛ましい事件も起きています。
離婚、病気、リストラ、介護、身内の借金、DV、さまざまな理由で簡単に貧困はやってきます。
「真面目に働かないからだ」
「考えなしに離婚するからだ」
「ちゃんと貯金しておかないからだ」
などの自己責任論もありますが、もうそんな事を言っていられる様な他人事ではありません。
そして何より、貧困は虐待を生み、親から子へ連鎖します。
「愛情の反対は憎悪ではありません。無関心です」
マザーテレサも、そう言っています。
貧困や虐待は決して対岸の火事ではありません。
以下ねりまこども食堂のホームページより
近年社会状況が大きく変わり、弱者である子どもたちにしわ寄せがきています。
子どもの貧困が増え、食事は一日に1食、給食だけと言う子も多いようです。
親は仕事に忙しく、一人で食べる「孤食」の子や、わずかな夕食代で、カップ麺やお菓子を買い夕食にする子どもも増えているようです。
バランスの取れた食事を、おなか一杯食べる。皆で食べる喜びを知れば、孤独な子もおしゃべりできるようになるかもしれません。「美味しい」は「嬉しいこと」、「楽しいこと」であると気づいてもらう為の子ども食堂です。
子ども食堂は、健全な子どもの育成が目的ですが、地域全体で子どもを育てていく意識をもつことは、家庭にとって子育てをしやすくするだけでなく、子どもを中心として地域全体が活性化していくことにもつながる筈です。
――引用終わり
食事だけで全てが変えられる訳ではありませんが、出来ること事からでも始めなければ何も変えられません。
こども食堂の運営は寄付と善意で行われています。
メールで聞いてみたところ、スタッフの方は全員無給。交通費も支給されていないそうです。もちろん、全員仕事や家事をしている「普通」の人です。
ほんとうに頭が下がります。僕もわずかですが寄付をさせていただきました。
どうか今年の末や来年以降も、寄付が出来る余裕を作れますように。
忙しい時期にも関わらず、素早く返信下さったねりま子ども食堂の方に感謝します。
Posted at 2016/01/03 21:57:48 | |
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