天生峠 国道360号・越中西街道
岐阜県の飛騨市(旧河合村)と白川村を結ぶ国道です。「あもうとうげ」と読みます。
まず、県境ではなく村境であることに驚きました…そして、国道であることにも驚かされました。私が訪れたのは08年10月31日、あと半月もすれば積雪などの問題も浮上し、また翌年の初夏まで長い間通行止めになってしまう、というようなタイミングでした。
高山、飛騨古川を観光し、宿を取っていた白川郷までどう行こうかと考えました。最短距離はこの天生峠ですが、冬季閉鎖に加えて普段も通行止めになりがちということで、少々心配でした。高山へ戻って国道158号→156号で進むルートも実はそれほど遠回りにはならないようで、また現在は東海北陸道も繋がっているので、高山方面から回る「南ルート」の方が確実ではありますが、「酷道」とも呼ばれる天生峠を走る機会はなかなかないので、今回は天生峠越えをしてみることにしました。
左上の写真の青い橋からが本格的な峠道と考えて良いと思います。ここの手前でトイレや飲み物など準備を済ませておくことをお勧めします。この先は峠の頂上に駐車スペースとトイレがあったほかは、白川郷の萩町交差点へ出るまではお店は一軒もありませんでした。峠を越えて下って行ったら、いつの間にか合掌造りの集落の中に入っていました。
気になっていた路面の状態は、思いの外良好でした。舗装はしっかりされていて、ところどころ1車線~1.5車線ほどの狭さにはなりますが、全体的には走行そのものにはあまり苦労せず楽しく走行できました。ただ、カーブミラーや外灯が非常に少ない印象を受けました。走行当日は白川郷方面から来た10数台の車とすれ違いました。日中でもヘッドライトを点灯させたりホーンを鳴らしたりするなどして、お互いに工夫が必要ではないでしょうか。
全線を通して緑に溢れ、私が訪れた時は紅葉の良い時期でしたが、ちょっと寂しい道でもあります。人家のない山奥ですから当然ですけども…。参考までに、飛騨古川駅から白川郷まではおよそ45㎞、峠道はその1/3ほどだと思います。標高は1,200m以上、標高差は800m。ここより「酷道」な国道はまだまだたくさんあると思いますが、お好きな方、いかがですか?
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