
3日目
道の駅 えびの
午前5時頃、今日も寒い朝。
窓の外を見ると牛の模型が真横にあり、ビクッとしながらの起床。
昨日の夜は全然気づかなかったな(笑
辺りは霧に包まれており、前日と同様、フロントガラスは凍りつき外はマイナスの世界。
そして、ゆったり真っ暗、真っ白で先の見えない道を走り始めます。
明後日の朝に帰らないと行けないのでそのことも頭に入れつつ、とりあえず国道477号線で西へ向います。
少し走るとハイドラの駅CPが見えてきます。
まだウォーミングアップ中なので休憩がてら寄ってみます。
真幸(まさき)駅
しめ飾りを見てお正月来るんだなって実感していました(笑
山の中を走っているとお正月ムードを全く感じることがなかったので新鮮でした。
木造建築のようで照明がついている箇所以外は暗くどんな様子なのかいまいちでしたが、おもむきある駅でした。
その後、峠の県境までやってくると鹿児島県の看板が出てきます。
伊佐市って鹿児島県なんですね。
私のイメージではこの辺りは熊本県って感じがしています。
地図上では鹿児島県の西側は北側に県境が張り出しているのですが、私のイメージだともう少し南にある感じでしっくりきません。
きっと走り込みが足りないのでしょうね。
峠を下っていき、上青木バス停から濃霧の中を突き進みます。
この辺りは盆地のような場所なので、雲海とか見れちゃうのかなとちょっと期待しつつ走ります。
伊佐市内まで来ると、周りは霜だらけで辺りの樹木も草も、畑も真っ白です。
路面は乾いていそうでしたが、用心にこしたことはないのでゆっくり進みます。
この後も、ひたすら国道477号線を西へ進み、山間部に差し掛かり濃霧地帯を脱出します。
空も随分明るくなり、どうやらこの辺りは本日快晴のようでどこか眺めのいい場所はないかと思うも知る由もないので道端で停車します。
その後、峠を越えた先にある大川内という集落の田んぼに目が釘付けになります。
ここまで立派なもので、田んぼの真ん中にあるのは見たことがないです。
神社でもここまで高さがあるのは珍しいんじゃないのかな?
やっぱり火付前というのがいいですね。
ここまで綺麗に組んであるとは。
1月4日に火付とありますが、この火柱ものすごいでしょうね。
その瞬間に何も知らず通り過ぎていたらそれはそれで「おおおおっ」と思って走っていたと思います。
この後は、鹿児島県道369号線、374号線、国道389号線、国道504号線を走り、国道389号線に入ります。
今まで内陸ばかり走ってきたので、「今日の海の干満はどうかな?」と海沿いドライブにワクワクしながら脇本海水浴場へ。
うーん、九州に来て沿岸沿いや浜を見るときいつも干潮の時間に来てるような気がします。
一度海底を見ているところで今度はこれでもかと海水に浸っているそんな風景を見てみたいですね。
お昼から天気が崩れていくそうですが、海も穏やかで風もなくまずまずの天候。
集落内を走っていると、
こういうところは、屋根のない車で通り抜けてみたいですね。
頭上の様子を車を降りずして眺める、とてもいいでしょうね。
それにしてもなんという木なんでしょうか?
いちお防風林的な機能をもたした垣根として利用しているのかな?
今回は長島・天草方面へは行かず、鹿児島県道378号線で出水、水俣方面へ。
少し小高い緩斜面を通り抜けて行くような道だったと思います。
道路の拡張工事もされていました。
そして、平地に出てきたところで、こっちの方がショートカットになるかなと農道を走っていると、「へぇーサギがたくさんいるんだな・・・。あれ?なんか違うぞ。」と思ったこの鳥たち。
昨年、近くを通ったときにツルの生息地みたいな看板があったような気がしますが、ここまで大量にいるとさすがに気になってそのまま通り過ぎることはできませんでした。
人間に慣れているのか、ある程度の距離なら接近しても逃げません。
このツルたちはこの後どこまで旅するのでしょうね。
一緒に行ってみたいものです。
そして、七浦オレンジロード(広域農道)へ。
オレンジというくらいだからたくさんオレンジなってるのかなぁーと期待を込めて走ります。
こんなに小さい木にも実が育っちゃう。
幹がボキッといかないのが不思議です。
みかんというよりはポンカンみたいな感じがします。
山口県萩市の住宅内で見たものと同じ気もします。
この道で早々にオレンジロードを離脱し、海岸線まで下って行きます。
左に見える白色の建物は赤崎小学校。
さようなら赤崎小と看板?が設置されていたので廃校になった小学校だと思います。
この場所から見る限りでは海の上に建ってるように見えます。
教室の中から外を見るときっと海なんですよね。
真下を見たら魚とか、もしかしたら釣りもできちゃうかも。
これだけ海が近いと校舎の外に出て1分もせずに海水浴できますよね。
私がここの生徒なら干潮?でできた陸を渡って先端の島まで行き遊んでいたでしょうね。
ここがもし出身校ならきっと自慢しちゃうな。
芦北海浜公園側の七浦オレンジロードへ。
高所感もあって晴れていれば素晴らしいだろうなと思うも、この先のトンネルの連続区間に入ったあたりはなぜかテンションが下がりました。
地形に沿って作られた道のほうが私は好みですかね。
熊本県道254号線に入り、この辺りから徐々に空は曇りだし小雨が降りだしてきそうな天候に。
脇道に入り、この木の下で作戦会議。
この木の下は結構落ち着きましたね。
よく晴れた日で、少し風があるような日であれば海を見ながらまったり眠りにつけそう。
また来たいなぁ。
右に行けと言われれば、真っ直ぐ行きたくなる私のひねくれた性格があらわになります(笑
この先の鉄道沿い、その先の集落内の道が狭く「うーん」と自問自答しながら走っていました。
ぶーんと走っているとこの場所に出てきます。
鉄道と併走する道路。
道路も多少嵩上げされており、防波堤が道路沿いに設置されていましたが、海を眺めながら走れたと思います。
そして、そのような状況の中にこの石積みの漁港。
石で組まれた護岸の上には祠もあり、今まで見たことないタイプの漁港ですから独特なスタイルだと言わざるえません。
当然、外と内とでは波の感じも違いますし、なんでこういったスタイルになっているのか気になるところ。
大きな船は横付けされていませんでしたが、はたしてここから何を獲りにいくのかな?
また来てみたいし、やはり満潮の時に来てみたいですね。
石垣のところにも干満の跡がくっきりついていますが、それだけの変化でも風景って違ってみえると思うんですよね。
途中から、狭い道になったりとこの変化が楽しいですね。
熊本県道254号線なかなかよかったです。
国道3号線から熊本県道42号線へ。
球磨(くま)川の堤防上を走ったり、
八代の平野を走るのですが、水田かなって思うその耕作地にある株がどうも稲ぽくないというか。
もしやこれがあの小学校?で習った「い草」なるものなのかなと、雨が降っていたので停車を諦めましたが、また時期を変え走ってみたいそんな場所です。
そして、国道266号線を西へ。
この頃には雨も強く降り出し、真っ直ぐ突き進めなかったり。
素直に国道に出ると少し晴れ間も。
五橋の入口に近づくと再び降雨に。
とりあえず、宇城駅近くにあるエブリワンで菓子パンを買い、天草は諦め国道57号線へ。
反対車線は事故で激しい渋滞。
有明海も寒気到来で荒れ模様。
思ったより波が立つのですね。
風も強く飛沫も一緒に飛んできていました。
国道501号線を北上。
この高波を防ぐ防波堤。
きちんと意味があってこの場所はこの高さなんですよ。
走っているとここに防波堤なければもっと楽しく走れるんだろうなってところがここに限らずあると思うのですが、この国道沿いでもろに波を被ります(笑
波がくるタイミングって結構規則正しく決まっていて遠めに見ていて、「この速度であそこまで行けば絶対波を被るよなー」と思っていると、まさにドンピシャ(笑
初めて波を被りその危険性を学習しました。
そんな状況の中、下から上までみかん畑が見えてきます。
当然、登ってみたくなりますよね?
けれど、安易な気持ちで突っ込みすぎました。
ここまで車で登るのに、このドライブ一番の危険を感じましたね。
坂が急過ぎました。
この山の斜面に対してほぼ直角に道路がついている場所がありました。
「ダメだ。これは登れない。後ろに下がるの怖いし危険やな。」と思っていましたが、スタッドレスのおかげで滑りながらもギリギリ登れたという感じ。
ノーマルならこの車では確実に登れていなかったと思います。
晴れていれば最高だと思うのでもう一度行ってみたいのですが、違うルートでなければ行くの躊躇しますね。
帰りは違うルートで挑戦してみましたがここも「くぅー」と言いながらミラーを畳んで行こうか迷うくらいの狭さ、直角コーナーもヒヤヒヤさせられました。
そういう意味では忘れられませんね。
でも、本当にすごいですよね。
下から上までびっしりのみかん畑。
緩斜面ではないので、管理、収穫大変だと思います。
農作業の邪魔にならない程度にやっぱりまた行ってみたいそんな場所です。
そして、大牟田市街を抜け、「道の駅 みやま」で今日も早めの車中泊とするのでした。
(4日目に続きます)