「ツーリングでも行くか?」
922 :774RR :02/06/13 07:52 ID:IYXRkCpN
去年の6月、僕は高校を辞めてしまった。
2年になってどうにも高校に行ってる意味がわからなくなってしまった。
バイトして高校通って…と言う当たり前の生活に嫌気がさしていた。
そしてバイトだけをする日々。
高校を辞めた時、母はとても悲しみ、親父は何も言わなかった。
中学生の頃からバイクに憧れていて、16になった時メチャメチャバイトして
免許と中古の400ccのバイク(ゼファー)を買った。
母はあまりいい顔をしなかったが、親父は自分がバイクに乗ってると
言うこともあってか咎めることは無かった。
学校を辞めて一月経った頃、親父が「ツーリングでも行くか?」と僕を誘った。
行き先は僕が小さい頃よく家族と行ったキャンプ場。
一週間後、2台のバイクに荷物を積み込み、早朝から出発。
今までそんなに遠出をしたことが無かった僕を親父がちゃんとサポートしてくれて、
無事にキャンプ場まで辿り着いた。
テントを張り、飯を作る。
久し振りにやったキャンプはとても面白かった。
その晩、今まで学校を辞めたことについて口を出さなかった親父が
「どうして辞めたんだ?何かあったのか?」と聞いてきた。
僕は「なんだか学校に行ってる意味がわかんなくなってさ…なんか辛かったんだ」と言うと
親父は「そうか」とだけ言った。
そして少しの沈黙の後「まぁ人生色々あるし、そんなに気張って生きることもないだろ。
ゆっくりやれよ」と言って僕の肩を叩いた。
それまで僕の事にあまり口を出さなかった親父がとても優しく思え、それと同時に
私立の高い入学金を無駄にしてしまった事、迷惑をかけ心配させてしまった事で
情けなくなり親父の前で泣いてしまった。
親父は「これからの人生頑張れよ」と言って僕の頭をクシャクシャと撫でた。
あの日の星空は綺麗だった。
次の日、親父の仕事の予定もあり1泊2日の予定だったので昼前にキャンプ場を出発し少し遠回りをして
家に帰ると親父に「また2人でどっか行こうな」と言われた。
たったそれだけの事なのにとても楽しい思い出になった。
来年は定時制の高校に入り直そうと思っている。
そして今年大型二輪免許の取得を計画し、また親父とのツーリングを楽しみにしている。
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今日の一台
フェアレディZ Z31
今や貴重になりつつあるZ31!(*'-'*)
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海
Posted at 2013/06/02 19:38:26 | |
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