BLITZ DAMPER ZZ-R  

元々安い車にどこまでお金をかけるのか？という点でダウンサスと車高調のどちらにするか悩みました。
車体が安いからこそお金をパーツに掛けて自分好みにするできるというメリットもあるし、走行性能と気持ち良さを優先するならダウンサスではダメだと思い、車高調を導入することにしました。

HA36S用の低価格帯全長調整式車高調の中でもいくつかありますが、ダンパー径が比較的太め、軽量なアルミ製、ロアブラケットが長穴でフロントキャンバー調整可能、スタビリンクブラケットが純正スタビリンク位置に合うように設計されておりスタビが突っ張らないことからBLITZ ZZ-Rを選択しました。


一先ず初期のセッティングとしてメーカー標準設定より車高を前後10mm上げを狙って取り付けました。

車高:メーカー標準純正比-50mmに対して-40mm。
カタログデータの標準設定-50mmでは最低地上高105mmとなっていたため、下回りの補強バーの影響でロードクリアランスの確保が難しいのと、厳しいと言われるリアストロークの底つき回避の狙い。

減衰力:前後共に標準の16/32段


以下、上記セッティングでのレビューとなります。

絶対的な硬さでは純正より硬いです。特にリヤ側の硬さを感じ、大き目の段差では突き上げが強いです。
しかし、加減速時にピッチングせず、小さめの細かい段差や路面のウネリでは、リバウンドでピョコピョコしていた純正の足回りよりもしなやかにこなしてくれる領域もあり、個人的にはこちらの方が乗り心地が良いと感じます。

特に荒れた路面での安定性は段違いで、今まで横に流れる動きがあった箇所でも破綻がありません。


【満足している点】
キビキビした操縦性で運転が楽しくなった。
安定性が向上した。
車高が下がり車全体を見たときの塊感が出て、格好良く感じます。むしろこれが本来の姿に見えるくらいあからさまに下げましたという雰囲気もなく丁度良い感じです。

【不満な点】
リアスプリングのハイトアジャスターの固定がイモネジでダブルナットではないため、ズレてしまわないか心配。



取付後しばらく乗ったので、減衰力の調整を実施しました。
FR20/32段戻し
RR24/32段戻し

これでリヤの突き上げはかなり解消されました。
前後共に減衰力を落としたことで、しなやかさが増しましたが、前後のバランスが悪くフロントが勝っているように思います。
もう少しフロントを柔らかくするか、リヤを固めるなどまだ調整が必要そうです。

また、直進時のステアリングが軽過ぎる感じもあるのでキャンバー角をつけ過ぎているかもしれません。トー角と合わせて要確認です。

今後更に操縦安定性と乗り心地の良いバランスを探っていこうと思います。