よく吸音材として使用されているシンサレートですが、(私にとっては)高価で多量に使用するのが難しい。
そこで! 内部に使用されている綿の素材に着目し、素人なりに代用品を検討する事にしました。
シンサレート ・・・ ポリエステル100%の物とポリプロピレンの混合物?の2種類があるらしい
ポリエステルもポリプロピレンも化学繊維である。
なぜ天然繊維を用いないのかと言う点について気になったので、それぞれの特徴を比較してみた。
天然繊維 ・・・ 形状が不安定、酸・アルカリに弱く有機薬品に強い、不純物の混合物である事が多い、公定水分率が高い(例 綿:8.5%、羊毛:15%)
化学繊維 ・・・ 形状が一定、酸・アルカリに強く有機薬品に強い物もある、単一構造で不純物が少ない、公定水分率が低い(例 ポリプロピレン:0%、レーヨン:11%)
この比較より、化学繊維が用途に合わせて作られている事が分かるが、天然繊維の方が公定水分率が高いのでしっとりとして肌触りが良いと思われる。
しかし今回の用途においては公定水分率が低い方が良いので、代用品も化学繊維で検討する事とした。
以下の5点のデータを用いて比較する事とした。
比較対象
・ポリプロピレン(PP)
・ポリエステル(PL)
・ポリアミド(ナイロン)
・ポリフェニレンサルファイト(PPS)
・アラミド
比較方法は、各比較項目1位を2点、2位を1点として計算し、合計点で優劣を決める。
結果、比較9項目においてPPSが12点で最も優れている事が分かった。
しかし吸音性能については繊維の細さ・軽さ等によって優劣が決まると思うので、吸音に使用した時により良い効果が出るとは言い難い。
今回の検証を参考に、今後使用する代用綿を選考していこうと思う。
Posted at 2014/03/29 01:01:40 | |
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