F-102から始まったデルタ翼シリーズ、そのトリとなるMig-23PDが完成しました。
実機はMig-23の開発当初に作られた、リフトジェットを持ったSTOL機。Mig-21のインテークを胴体左右に移動させてマッハコーンを付け、そのダクトの間に小型のリフトジェットが入れてあります。一方、主尾翼はほぼMig-21そのままの尾翼付きデルタ翼。おかげで、長く延びた胴体と小さくてシャープな主翼が、とてもカッコ良いフォルムを作り出しました。そのせいかNATOは本気で「Mig-21の発展型」と思ったらしく、フェイスレスというコードネームまで付けられています。
が、案の定、通常飛行時にはデッドウエイトかつ機内スペースを喰うリフトジェットは非効率と言う事で却下。当時の世界的な可変翼ブームもあって、可変後退翼のMig-23が採用されました。
キットはウクライナのアートモデルによる簡易インジェクション。パーツはモデルズビットと似たタッチでしたが、説明書は簡素で、素組写真あるいはパーツのCGデータを使ったと思しき部分々々の組立写真のみ。なので細部の塗装は想像です。
インテーク周りの青緑の部分は、縁取りの白いラインのみデカールで、そんなの塗り分け線とピッタリ合わせられる訳もないので、全部塗装にしました。
こうして、自分が高校生の頃「世界航空機年鑑」で見て「カッコいい、模型が欲しい」と思った憧れの機体が、40年以上の時を経て手元に出来上がりました。最近の簡易インジェクションキットの隆盛は、こんな長年の願いを叶えてくれる絶好の機会、これからもこんな変な機体を揃えて行きたいです。
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Posted at
2018/12/04 08:35:01