広島土砂災害：柳瀬キャンプ場近くの土砂崩れ

柳瀬大橋の上から。


国土地理院から災害後の航空写真が公開されていました。他の団体からも別のものが一般公開されて、
これによって、マスコミが殆ど報道しないところでも多くの土砂災害が起きている事がよく分かります。
その内で特に大規模なのが県道177号で起きたものでした。

急峻な山と太田川に挟まれた特別に好きな道で、普通の大雨でもよく岩が降ってくる危険な道でもある。
気軽に行ける距離なのでこの目で確かめに行きました。

今回の災害に暫定的な名称がついたようで、ウィキペディアにページが出来ていた。

広島土砂災害 - Wikipedia



今回はレンズの選択を誤り、全てモヤモヤ写真です。それを無理やり補正したのがギラギラの写真。
このフィールドでは高倍率ズームが最適だったんです、画質以外はねぇ・・・・
















柳瀬大橋西岸から見た上流方面。隙間を空けたゆるいバリケードがあり、先で山が大規模に崩れています。

下流側から来た方に集落周辺の様子を聞くと、数ヶ所が崩れて片付けが大変だと言っていました。
発電所付近が大きく崩れているので広島方面には出られず、柳瀬大橋を回らなければいけない。

航空写真で見ると崩れた箇所に集落が挟まれてしまい、陸の孤島と化した部分があるように見えますが、
一応全員が上流側へ出られるそうです。
















太田川柳瀬地区第2・第4堤防の上から見た現場。クリックすると1600ワイドの写真が出ます。
















岩で埋まってしまった高台には市の施設があった。ちょっとした面積があったのに埋め尽くされている。
落ちかけのバスはルームエアコンつき。改造されて休憩所として使われていたみたいです。
















山の頂上付近から幾筋も崩れ始めて、それが合流して下に落ちてきている。上の方は凄い傾斜角。
















すぐ横の下流側も崩れている。これだけでも大変な体積です。
















上流側から崖崩れ現場のすぐ横まで車で入れるらしい。自分も行ってみる。
















安佐北大橋を渡り、石切り場の前を通って近づく。
















バイクを止めて歩きます。































住宅地を襲った土石流と違いここは岩が殆どでした。ドロドロにぬかるんで歩きにくいという事もない。
















先客があったようです。足跡の崩れ方からして3日前。
















倒木も少なく岩が主体。

崩れた現場をザクザク横断して向こう側へ出る事も出来そうですが、追加の落石も充分考えられます。
ここにいること自体も危険。
















川の中にも大量の岩がなだれ込んでいました。次の大雨の時、勝手に流れていけばいいのに。














ぬかるみがあってもこの程度でした。
住宅地で起きたのが土石流ではなく、こんな地質の崖崩れだったら結果は違っていたでしょうね。