2019年11月06日
【このでかい車は只者ではない】 2015年式Audi A5 スポーツバック
【このでかい車は只者ではない】 2015年式Audi A5 スポーツバック(ファースト世代後期)
今まで、日光の「いろは坂」のようなタイトで曲がりくねり、2&3速を多用する道路は趣味の範中外でした。
しかし、スキーの準指導員の受験を目指して、夏季トレーニングとして丸沼高原スキー場のプラスノーに通いだしました。
そこで、Audi A5SBに1年乗って気が付いた。「このでかい車は只者ではない」
高速コーナーが気持ち良いだけではなく、タイトなコーナーもアクセル開けながら(パーシャル~全開)グイグイ曲がるのである。
1.7トンの4.7m×1.85mの大きな車が期待以上のコーナー性能を持っていました。
冬はスタドレスタイヤでスキーエクスプレスで慎重運転ですので、本格的なスキーシーズンを迎える前の楽しみが増えました。
1.気持ちいい所
①「いろは坂」下り(イニシャルDの世界)
前に車がいたので、ゆっくり走っていて(20km/h程度)幅があるヘアピンカーブだとブレーキ踏まなくても
制動しながらインに切れ込んでゆく。(マニュアルモードで2速固定)
多分、これが片側フロントブレーキを使ったトルクベタリング制御によると思われます。
確かに下りであるが車速が上がらない(エンジンブレーキもあるが)、ハンドル切ると減速しているようにも感じる。
(切り角によるタイヤの抵抗もあるが、前に乗っていたA3クワトロとは感じ方が違う)
毎回思いますが、前の車にすぐに追いついてしまい、面白さもここまでです。
(夜中に走れですね、きっとその時は自分が遅い車になって他車に追われます)
②「いろは坂」登り
とにかく、パワー(トルク)感があり、Sモードにしておけば自動でミションを最適に制御してアクセルオンでの
再加速ができる。(ほんの少しターボラグが出る時があります)
といっても、スズキのスイフトが来れば道を譲ります。(軽さにまさるパワーはないです)
2車線をふさぐバスが走り出さない朝早くに、攻めたい道です。(リッター5km以下の最悪の燃費になります)
③金精峠(栃木と群馬の間)冬季は閉鎖 (ワインディングロード)
とにかく、道が広くて凹凸も少なく、コーナのRも大きく飛ばせます。(ただし、前車がいなければです)
制限速度40kmですが、比較的コーナは読みやすく、途中のヘアピンもありますが、コーナーの間もやや長く
ブレーキを遅らせてで突っ込んでゆけば、全輪荷重によるタイヤグリップを使ってかなりの速度で曲がれます。
(2倍速回しで行けます)
群馬側の丸沼高原スキー場から金精峠の登りが気持ちよくて好きです。(パワーとガソリンが多く必要です)
栃木側は、景色が良いですが、橋が多く路面はやや荒れています。
④赤城(イニシャルDの世界)
初めて、走りました。かなりツライ道です。特にわざと作った凹凸があり、スピード出させない感がありありです。
道を知っていなければ、やばいです。あちこちのガードレールはへこんでいます。
道には、ブラックマーク(スキッドマーク)がスピンを物語っています。
それでも、みなマナーがよくて。追いつくと道を譲ってくれます。
当然、私もバイクに道を譲りました。バイカーは手を振ってお礼を皆返してくれます。
それと、自転車のヒルクライマーがものすごく多くて、注意が必要でした。
赤城山頂から、片品に降りる道路は、約60コーナ(標識の番号)あり、中速コーナで気持ちよかった。
2.なぜ気持ち良いのかを考察(単に長い車自慢です)
①クワトロ(フルタイム4輪駆動)
通常走行で前輪40%、後輪60%のFR的な駆動配分が気持ちよく、後ろから押し出す感じがあります。
駆動配分は自動で路面状況により60:40〜20:80で変化するらしいが、私には駆動の変化は体感できないです。
このトルク制御があるからか4WD特有のプッシュアンダーは感じないです。
また、コーナ出口の手前から早めにアクセルオンで加速することができます。(クワトログリップです)
また、風雨に大変強く、高速走路の直進安定性が良く、とにかく楽チンです。
②フロントブレーキによるトルクベタリング
とにかく、アンダーがでません。グイグイとインに入ってゆきます。
コーナ内側の前輪にブレーキをかけて、ヨーコントロールをしてくれるようです。
「いろは坂」下りでは、前輪IN側に明確にブレーキがかかるのがわかりました。(初めて感じました)
ついでにブレーキは、ブレーキダストがすごいですがカチッとした踏みごたえもあり、よく止まります。
③前後従量配分
BMWのように前後50:50とか、ミドエンジンでややリヤヘビーが良いらしいが、
AudiA5は、FFベースの4輪駆動の中では良い配分だと思います。
AudiA5スポーツバックは、前後加重配分は55:45でやや前が重いが、以前乗っていたA3よりかなりバランスがよく
ワインディングで前が重いと感じることはありません。
また、重量配分の改善するためにサイドフェンダーパネルなどにアルミを使っていますし、バッテリーは後ろにあります。
チョット重量配分を「ググル」と R8は、44:56(ミドエンジン)
A5SBは、55:45 (新型もほぼ同じ配分)
A4は、約56:44(FFベース縦置きエンジン)
A3は、約60:40(FFベース横置きエンジン)<=スバルも同じぐらい
BMWは、全車ほぼ50:50です。(こだわっていますね)
④低重心と空力
屋根までの高さが、1390mmと低いのでコーナでのぐらつきが少ない。
4ドアクーペであるが、着座席も低く、窓ガラス部分が縦に狭い。でも見通しは悪くない。
後ろの席をたたんでトランクスルーにすると更に低重心化できます。(これ、いけますよ)
車体がワイド&ローなのと、車体下にはほとんどカバーがついており、空力対策がしかっりできています。
さすが200km/h以上で走れる車です。(スピードメータは280km/hまでついてあります)
高速道路でのトラックによる乱気流の影響を余り受けなく、横を走っても吸い寄せられる緊張から開放されました。
⑤ワイドなトレッドと太いタイヤ
とにかく横幅があり、低い車です。トレッドは、前1590mm/後1575mmです。コーナでの踏ん張りが効きます。
ぶっといタイヤの245/40 18インチ ダンロップ スポーツMAX。
既に5万キロ4年目のタイヤですがグリップはよいです。
(重量配分が良いのと4輪駆動なので減り方の前後差が少ないです)
いままで、雪道以外滑ったことがありません。(四輪駆動は雪道で4輪ドリフトがきれいに決まります)
⑥車体剛性
いうまでも無く、ドイツ車は200kmオーバで走れる車体剛性です。(コーナー中の車体ねじれが少ない)
商用車のバンが高速道路で飛ばせるのは、重量物を載せるために剛性を上げてあるからと聞きます。
実際、会社の営業車で高速を走ると、うるさいですがしっかり感はすごいです。
車体剛性は基本部分なのでこれがしっかりしていないと、サスペンションもいい仕事ができません。
更に、剛性を上げるためにCPMのロアレインフォースメントというバーを車体下の排気管トンネルを又いで
車体左右をネジ止めしています。
⑦電動パワーステアリングとハンドリング
低速では軽く、飛ばすと重くなり正確にカーブをトレースできます。
ロックトゥロックも2.8回転程度で、クイックなハンドリングです。
高速道路の車線変更は、まるでミズスマシの様に平行移動しているかのような感じです。
山道のRがゆるいコーナーは、ゆっくりハンドルを切り込んでゆくと、狙い通りのラインを気持ちよくトレースします。
ハンドルは、テレスコ(前後)の移動距離もあり、ドラポジも決まります。皮巻きハンドルもちょうど良い太さと
大きさ(やや小径)です。
⑧サスペンション(前:5リンク、後:トラペゾイダル)
スポーツサスペンション、アウディドライブセレクト(可変ダンパー)のサスペンションではなく、ノーマルですが、
硬からず、柔らからず、ダンピングの効いたの乗り心地です。意外とロールも押さえられています。
サスペンションは、高級なダブルウィッシュボーンサスペンションの進化系だそうです。
冬タイヤ交換時に見るサスペンションリンク(棒)が5本あり複雑です。(どうサスが動くのか理解できていない)
⑨ミッション(DCT)
7速のギヤミッションを自動/手動でシフトします。素早い自動シフトアップで加速中のトルクの切れ目がないです。
シフトダウンは、やや遅いですがブリッピングをしながら3速4千回転から2速6千回転でもシフトダウンします。
S(スポーツ)モードにすると、3千回転以上をキープして下り坂も高回転をキープします。
また、ハンドルについているシフトパドルでMT気分も楽しめます。
ミションオイルは、4万kmごとにショップで交換することでこのフィーリングをキープできます。
(ディーラーの無交換指定は信用していません)
⑩ターボエンジン ECU(CPU)チューニング済
素では、排気量1984ccで211PS/350Nmですが、さすがダウンサイジングターボのアウディです、トルク感があります。
でも、やっぱり車重が重いので、ECUチューンとブローオフバルブ交換をしました。
おおよそ290PS/472Nm程度らしいです。(4L並みのエンジン)
0-100km加速で5秒台後半(期待値)で走っているようです。
私は、Audiのチューニング余地にほれ込んで、ディーラーサポートの切れた3年落ちの中古車を狙って購入しています。
気になる燃費ですが、埼玉出発ー赤城山ー丸沼高原スキー場の140kmは、登り多く、リッター11km(車載コンピュータの値)。
丸沼高原スキー場-日光宇都宮道路-茨城の160kmは、下りが多くて、リッター16km(車載コンピュータの値)
たぶん、ガスメータの減り方をトータルで考えると、総合燃費は12~13km/L(ハイオク)ですね。
ちなみに涼しかったのでエアコンはほとんど使っていません。
また、オイルは2000円/L以上で5千Km交換です。(車体下の空力カバーはずのが面倒ですが自分で交換してます)
3.追記
Audiは、「技術の日産」ならぬ「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」をうたっており、
若干、車のサイボーグ化みたいな感じがあり、自分の運転技術というより車の技術かなという面があります。
運転テク(技術)がある人は、トヨタ86、スイフトスポーツの方が面白いのではないでしょうか。
86、スイスポも乗ったことがありますが、いい車です。
ただし、ラグジュアリーで早い車となるとAudiはいい感じです
(ただし、ラグジュアリーはA4以上です。2年前に乗っていたA3と比較しての感想です)
ついでに不満な点:
①シート
ドイツ人仕様なので、大きすぎて、サイドサポートはあるがこぶし1個分の空きがあります。
シートメモリが無いです。(新型は付いたようです)
②ドライブポジション
左ハンドルならポジションが良いのでしょうが、右ハンドルは、左足の置く場所がミッション(排気管?)の出っ張りで狭い。
③排気音
あまりにも静かでやや高揚感がでない。3千回転でシフトダウンする時は、
自動でブリッピングしてエンジンふかすので、フォ~ンと言う音が聞こえます。
走るときは、窓全開なら排気音も聞こえます。
ノーマルマフラーでも十分ではないかと思いますが、変えると4気筒とは思えないいい音がするそうな。
④車高ダウン
2cm程度落とすとカッコイイと思いますが、スキーエクスプレスなので、ノーマルで我慢です。
⑤タイヤ、ホイール
冬タイヤ交換時に思います。とにかくタイヤ&ホイールが重い、20kg/本をやや越えています、
腰痛に注意です。(自分で換えるのが楽しいので仕方がない)そして、タイヤがとにかく高額です。
最後まで、飽きずに読んでいただき感謝申し上げます。
最後の一言「壊れない機械はこの世に存在しません」車両メンテはしっかりやりましょう。
では、皆さんご安全に。
By Auジィ
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2019/11/06 07:02:00
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