メルセデス・ベンツ Eクラス セダン

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【1dayモニターレビュー】メルセデス・ベンツ E300 アバンギャルド - Eクラス セダン

レンタカー

【1dayモニターレビュー】メルセデス・ベンツ E300 アバンギャルド

おすすめ度: 5

満足している点



・乗り心地と走行性能が非常に高いレベルでバランスされている。その中でもE300は乗り心地重視と感じた。
・走行振動が抑えられ、高いボディー剛性により高速域の安定性やコーナーでの挙動がつかみ易く、安心感がある上、ブレーキ性能も十分なことから高速走行に怖さが無い。直進安定性もとても良い。
・全体的な質感が非常に高い。特に内装に関しては、派手さは無いが全体的に仕上げや取り付け剛性が良く、流石に一線を画す造り。
・内装の取り付け剛性や素材によるものと思うが、試乗車はほとんどの路面状況において内装からのガタピシ音や共振して発生するビビり音が無かった。
・低速域はエンジンの存在感が多少目立つが、一旦速度が乗ってしまえばジェントルなパワートレインを初め、スムースでショックや振動が少なく、フラットライドが保たれるため走行時も質感が高い。
・安全装備を初め、走行支援装備の充実度か凄い。オートワイパー・オートマチックハイビーム・アクティブAFS・コーナリングライト・レーンキーピングアシスト・ディプトロニック+(ブレーキ機能付きクルーズコントロール)・自動防眩ルームミラー&ドアミラー・レーンチェンジウォーニング等々、数えると切りが無い。しかも、その全ての動作が自然かつ使いやすい。
・燃費が良い。燃費とパワーも非常に高いレベルでバランスされている。
・燃費最優先のエコモードでも、実用には不満のないレベルの加速性能がある。
・なぜか、割り込みやあおり運転の被害にあうことが減る(笑)
・7速ATは各ギアのステップ比が小さく、2速以上は基本的に全域でロックアップするため、ダイレクト感があり痛快な感覚。トルコンスリップのもっさりした感覚とは無縁。
また、多段ATにより加速時および巡航時に適切なエンジン回転数に保たれる。
不満な点


・すこぶる良い乗り心地と引き換えに、スポーツ走行になると足回りの落ち着きがなくなり若干頼りなくなる柔らかい足回り。
・スロットルペダルを踏んで瞬時の駆動力が欲しいときに、遅れて駆動力が出てくるセッティングは正直困る。追い越し加速や高速での合流、スポーツ走行時に個人的には感覚に合わなかった。
・同じく、ATのレスポンスも緩慢なため、瞬時のエンジンブレーキが欲しいときやスポーツ走行時は困ることも。
・上記のようにレスポンスを抑えてあるセッティングのため、3500ccの割にはトルク感を感じにくい。
・非常に充実の室内装備だが、試乗車はベンチレーションシートではなくヒートシーターのみの装備。夏場、シート座面が熱い。。。
・V型6気筒の割には、低回転域が非常に静粛でスムーズなだけに、特に中回転域以上でエンジンの回転質感がガサツと感じる場面もある。
・新車価格800万円弱の車として考えると、オーディオが貧弱。音の解像度がイマイチで、音量を大きくすると音が割れてくる。。
総評


走りに関してはとにかく安全第一な印象。
ボディ&ブレーキはとても強力で剛性が高く、あいまいな感覚が無く即座に反応。
反面、ステアリングおよびスロットルの操作に関しては意図的にワンテンポ遅れて反応するようなチューニング。
特にパワートレインは黒子に徹し、普通に運転する限りまったく存在感無し。
各種の充実した安全装備を初め、ドライビングプレジャーなどよりも安全性や乗員の疲れにくさを最重視する姿勢がすごく伝わってくる。
もちろん、走る・止まる・曲がるのレベルは非常に高い。
しかし、いい意味で加速やコーナリングの印象は薄く、際立つのは非常に剛性が高く強力なボディ。(曲がっているという感覚が強く出るのではなく、大抵の道に関してはスムーズかつ無難に処理するという意味)
基本となる骨格が非常にしっかりしているため、足回りに曖昧な感覚が無く、タイヤ4輪の感覚がつかみ易いため非常に運転しやすい。
固いボディにストロークのたっぷりとした懐の深いサスペンションの組み合わせにより、ほとんどの路面状況においては快適な乗り心地を提供。

また、高速域はこの車の最も得意とするステージ。
圧倒的な直進安定性とフラットライドな乗り味、優れた静粛性により、疲れの少ない高速移動を実現。

今回、初のドイツ車長時間モニター試乗の機会となったが、やはり"走り"に関しては国産車と一線を期す部分があるのは確かと感じる。
走行性能
無評価


※長文注意 レビューオタな投稿主のため、長文になっております<(_ _)>

メルセデス・ベンツ E300 ブルーエフィシェンシー アバンギャルド(2012年式)

【主要諸元】

全長×全幅×全高 4870×1855×1455(mm)
車両重量 1750(kg)
最小回転半径 5.3(m)
駆動方式 FR
ミッション 7AT
タイヤサイズ 前/後  245/45R17

JC08モード燃費 12.0(km/L)

エンジン
形式 : M276
V型6気筒DOHC 3497(cc)
252ps/6500rpm
34.7N・m(kg・m)/3500-5250rpm

試乗車の走行距離 : 約55000km





エンジン・トランスミッション(パワートレイン)は存在感が無く、黒子に徹している。
走行性能において際立つのは、非常に高いボディ剛性と安全第一な車のセッティング。

・パワートレイン

エンジンは初期のスロットルレスポンスが抑えてあり、悪い意味では緩慢な印象だが荒い踏み方でもジェントルな振る舞いを行うことが可能(笑)
3500ccですが燃費志向のエンジンということもあり、特別パワフルという感じでもないが、踏めばしっかりトルクは付いてくるため、普通に走るには十分な速さ。
ただし、3500ccで252psと、最高出力を抑えてある仕様のため高回転域はモワーとした感じで元気はない。
個人的な感覚ではもう少しパワーが欲しい。

7速ATは同乗者には変速した感じを伝えないが、ドライバーには回転計の動きとごくわずかな変速ショックで伝えるようなセッティング。
ATのロックアップはアクセル開度にもよるが、一般的な加速だと2速20km/h強あたりからロックアップ開始。
一度ロックアップした後は、よほど荒いスロットルワークをしない限り全域でロックアップを維持。
パドルシフトも標準装備されているが、こちらもレスポンスはずいぶん控えめで、シフトダウン・アップ共にかなりのタイムラグがある。
しかし、引き換えにシフトショックは最小限。というか、同乗者は音でしかわからないレベルなのでは‥(汗)
以上のようにパワートレインの印象は、レスポンスなどよりもとにかく安全第一という感じで、ドライバーの操作(特に急のつく)に対して穏やかに反応する。
意図的に荒い操作をしても車がそれを"なまして"反応するので、至極安楽な乗り味を維持。
しかし、ATの変速をCVT的にせずドライバーにはしっかり伝えるセッティングになっているあたり、ドライバー完全無視というわけではなく安全に車を走らせるために必要な情報は伝えるという印象を受けた。
ちなみに、ドライブモードセレクターが「エコモード」における場合においても、若干スロットルレスポンスが悪化する程度で、基本的な印象は変わらない。
ATのシフトスケジュールに関しては、一般道での常用回転域は~2000回転、高速道路で~2500回転程度。
一般的な発進加速では1400~1800回転辺りを維持しながら変速していき、7速は80km弱で到達。
各ギアのステップ比が小さいため、特定のギアで引っ張ったりする余計な動きが無く個人的には非常に好印象。
全体的な印象としては、出来るだけ1000回転後半までに抑えるシフトスケジュールで、意図的に深くスロットルを踏まない限り3000回転以上に上がることはまず無い。

・ボディー、サスペンション
高速走行における早い入力や大きな段差を通過し強い入力を受けた際においても、ピクリともしない非常に高いボディー剛性。
フロアの振動はもちろん皆無で、とにかく固い箱の中にいる感覚が強い。
サスペンションは非常にストロークが大きく、終始快適な乗り心地を提供。※詳細は乗り心地の項目に記載します。
ただし、柔らかいとはいえ、フワついた足回りではなく柔らかい中にもしっかりダンピングは効いているので、走る上での安定感はしっかり確保されており、高速域は特に得意分野。
また、ソフトな足回りの割にはステアリングに伝わる路面のインフォメーションは適度で、気持ちがよく運転が出来る。
以上のように、通常域においては「フラットライド」を維持し姿勢変化の少ない乗り味であるが、スポーツ走行となると少し事情が変わってくる。
柔らかいスプリングにより、コーナーでのロールは増え、前後のピッチングも発生する。
しかし、基本となるボディーが全く動じないため車の挙動をつかみ易く、怖さは少ない。

また、コーナリングは安全性を重視してか弱アンダーステアな特性。
今回の車は、245/45R17のレグノGR-XTを履いていたが、ボディー&サスペンションの能力に対してタイヤのキャパシティが完全に負けていた印象。
まだまだ太いタイヤを履かせても面白くなるような気がした。

ブレーキは今まで自分が乗った車の中で最高レベル。剛性感・効き共に文句なし。
超高速域からの強めのブレーキングにおいてもジャダーの発生は皆無、非常に安心感の高いブレーキと感じた。
乗り心地
無評価


走行性能の部分で記載した通り、非常に剛性の高いボディー&ストロークが豊富で懐の深い足回りの組み合わせにより、ソフトなタッチの中にもダンピングが効いているという感覚で、ある意味理想の足回りとも感じる。
確かに、ダンパーをしっかり効かせるセッティングのため、本当に足回りのソフトな国産車のそれとは異なり、段差を超えた際は多少の車体の上下動は発生するが、その後の"おつり"(車体のフワつき)はほとんど発生しない。
ソフトな足回りの場合、サスペンションストロークが大きくなるにつれてフワフワとしたり足回りがバタついたり、逆に私のフーガを含め車高調で足回りを固めた車の場合は跳ねたりと、途端に不安定な挙動を示すことが多いが、E300の足回りは大きな段差を超えた際でも足回りが適切にストロークし、何事もなかったかのように処理。
どのような路面状況においても、終始安定しており個人的には最高の乗り心地。
また、ボディーのヨレやブレを感じない点も長時間の運転において疲れを軽減しているように感じる。

室内の静粛性はかなり高いレベル。
エンジンの透過音・ロードノイズともに良く抑えられているが、一番驚いたのは風切音の小ささ。
100km/kそこそこの速度域では、ほぼ無音と言っても差し支えのないレベル。
試乗当日は強い横風の中の走行となったが、それでも特に気になる風切り音は発生しなかった。
エンジン音はアイドリングから無音という感じではなく、ドライバーには適度にエンジンの存在感を知らせるセッティング。
2000回転強の常用域までは、不快なこもり音が抑えられ6気筒らしいジェントルな音質。また、直噴エンジンのため燃料ポンプは高圧だが、インジェクターやポンプの作動音が車内へ透過しないよううまくチューニングされている。
中回転域以上では、V6らしく勇ましいエンジン音の盛り上がりと共に車内に入ってくる音もそれなりの音量に増加する。
また、高回転の音質は「シュイーン」という感じではなく、少しザラついている。
個人的には積極的にエンジンを回したくなるようなフィーリングではなく、出来れば2000回転以下を常用したい感じ。
※実際、レンタル中は大半をエコモード(低回転域多用)で乗りました(笑)

各種の充実装備も初め、室内環境は非の打ち所がないほど快適。
メモリー機能付き10way電動シート、電動チルト&テレスコハンドル、コーナリングライト・オートマチックハイビーム、レーンキーピングアシスト、ディプトロニック+(ブレーキ機能付きクルーズコントロール)、自動防眩ルームミラー&ドアミラー等々、走りに関する安全装備を初め充実の装備。
自分の車の装備の少なさが気になります。。。

積載性
無評価
出張の帰りに借りたので、早速トランクに荷物を積む機会があったのですが、あけてビックリ、セダンボディーの割にはものすごく広い荷室。
幅・奥行き・高さともに十分だが、何よりに室の床が完全フラットなのが好ましい。
凄く使いやすい荷室。

燃費
無評価


レンタカーを借りた20時間、ほぼ走りっぱなしで一般道・首都高・東京都内の混雑した道路等々、約500kmを走りましたがその際の平均燃費は13.3km/Lを記録。
Eセグメントのセダン・車重1750kg、排気量3500ccの自然吸気エンジンを搭載した車としては、かなり良好な燃費性能と感じる。
7速・80kmで平坦路を走行中の瞬間燃費は、車載瞬間燃費計の表示で20km/L強。
首都高を法定速度+α程度で転がした感じでは、実際の高速走行でも16km/Lは届きそう。
また、大排気量の苦手な市街地走行においても燃費が悪化しなかった要因は、アイドリングストップ。
市街地でも10km/L程度は走りそう。
故障経験
レンタカーにて行ったレビューのため、故障経験はございません。

試乗車は55000kmを走行していたため、多少ショックアブソーバーのヘタリは感じたが、まったく問題ないレベル。
ボディーは屈強で、ひねりやきしみが発生しているような感覚は無かった。

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