
私は嗜む程度ですがゴルフやります。
が、もう長いので練習に打ち放しなどには行きません。
練習は山口の小野田にある若山ゴルフ場に行きます。
安いし芝から打てるしね、だから本番前にはココでみっちりと。
その日はたまたま一人でしたが、まあのんびり回ろうと
1番ティーで素振りをしていたら、遥か後方から大声が。
「おーい、待ってくれ。一緒に回ろうやー」
見ると青木功そっくりのおっさんが麦藁帽子に作業着
足は何とゴム長ではありませんか。
一見して
ヤクザ系?
麦藁取ると頭、マルガリータやし、こっ、
恐い。
断る勇気などあろうはずもナッシングですわいな。
暫くプレイしてわかったけど、青木功もどき
めちゃ上手いんですわ。
ドロー、フェード打ち分けるし、パットなど
ロングパットを真ん中から入れてくる。
プロ並みですわ。
但しマナーが最悪なおっさんで、前の組が遅かったら
その辺りの金属という金属をアイアンでガンガン叩き
大声で
「はよー打たんかい」「ガン、ガン、ガン」
ウルサイウルサイ、我がままし放題っつす。
「やめましょうよ、前の組もワザと遅いわけじゃないし」
って言える訳ありません僕に。
暫くして、もう一人が加わりました。
このおっさんがまた
地井武男そっくり。
地井武雄もどきも、まあ上手でした。
マナーもいいし。ただパットが下手です。
ショートパットを外しまくりでした。
この三人で緊張感のあるプレーを繰り広げていました。
年齢的にも私が一番距離が出るので、スコアは私が
一歩リードって所でしたが、青木もどきが突然
「大体、実力均衡しとるし ここはひとつ握らんかね」
とか言い出しました。
「嫌じゃ、こんなヤクザなおっさんと握ったら最後
小野田の海にコンクリート詰めで沈められるわい」
と思った私が言葉を発するまえに、地井武雄もどきが
「握りはやめましょう」って言ってくれましたが、
「なに、ビールとかコーヒーとかドリンクを一番負けが
二人に奢るだけよ。それなら ええじゃろ?」と青木功
もどき。
これなら断れんです、男なら。
それに、青木には負けても地井には絶対勝てるから
最悪でも最下位は無いし。
そんなこんなで世界最小の握りバトルゴルフが始まりました。
但し、ココで言っておかねばなりませんが、
私はお金を何と
三百円しか持っていませんでした。
が、
負けるはずありませんが。
まあ余裕でプレイしておりました、最初の内はね。
でも最下位のみが、ドリンク代を払うという
金額の大小関係なく人間の自尊心をくすぐるこの握り。
何故か人間変わりました、三人とも。
物も言わなくなりましたもん。
青木、 プロになりましたもん。
パット ズッポズッポですもん。
地井 性格悪くなりましたもん。
あれほど外してたショートパット外さないもん。
私、急に調子悪くなり いきなり
最下位ですもん。
やばい、銭持ってないのに。
かくして、地井と私の最下位争いが始まりました。
そう、抜きつ抜かれつとはこの事。
最終の前の前のホール、私はパーで上がりました。
地井はパーチャンスでしたが、短いパーパットを
残してました。
地井がパットする瞬間、私は心の中で叫んだ。
「外せー」
しかし
「カラーン」と音を立てパットは入ったのだ。
ああ無情。
極めつけはこれ。性格最悪の極悪人になった地井は
「あんた今 外れたらええと思うたやろ」
と私の顔を見て言うのです。それでキレました。
「おまえには 絶対負けん」
必死でやりましたが負けました。
最下位です。
5オーバーで最下位って、信じられんぞ しかし。
しかし、負けたからには払わねば。
どうしよう?
このくそ地井だけには「金ないんです、すいません」
とか言いたくない。
クラブ捨てて逃げるわけにもいかない。
どうしよう?本当にどうしよう?
なんと、私は青木もどきを隅に呼び寄せて あろうことか
「金貸してくれんですか、三倍にして返すけー」と言ってました。
青木はビックリした顔をして、震える手で千円札を二枚
くれました。「いつでも ええよ」と言いながら。
いい人だったんです、青木もどきは実は。
前言撤回ですわ。優しい人でした。
一番ヤクザチックなのは私かもしれない。
たかりじゃん?これじゃあ。
すいませんでした、その節は。青木もどき殿。
風の噂で後ほどわかったのですが、青木もどきさん
某プロのお父さんらしいんですけど。
すいません。
もう二度と金も無い時は握りはしません。
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Posted at
2006/05/18 21:31:46