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2017年07月26日

欧州の排ガス・燃費規制とトヨタプリウスについて

ひとつ前のブログで、トヨタのプリウスの存在が、海外、特に欧州メーカーのハイブリッド化、電動化を促進する引き金になったのではないか、と書きました。しかしながら、最近の排ガス・燃費規制のニュースをよく読み、もう一度考えてみると、どうやら勘違いをしていた気がしてきました。

今、考えを整理してみた結果、欧州メーカーや当局で起こったことは下記のとおりであったように思えます。もしかしたら先入観や偏見による勘違いもあると思いますので、これはおかしい、という点があればご指摘いただけますよう、お願いいたします。

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欧州メーカーは最初、ガソリン、ディーゼルのダウンサイジングターボでCO2排出規制(2021年の95g/km)を乗り切れると見ていたが、実際にやってみたら排ガス規制と両立せず、無理であることが分かった。そこで、業界を挙げてインチキをして、測定値にゲタを履かせた。また欧州委員会も、プラグインハイブリッド車(PHV)はEV走行の距離を考慮してCO2排出量を計算できる規則(ECE R101)を、高級車メーカーの救済策として制定し、援護射撃した。

ところが、アメリカ政府の調査でVWの不正が満天下に晒されてしまった。当初、VWひとりを悪者にして逃げ切ろうとした他社も、本丸というべきボッシュに調査が及び、不正を認めざるを得ない状況となった。

これより、不正なしでCAFE規制を通すためには、生産する車の大半をHVやPHVにしないと成り立たなくなってしまった。そうなると、HVやPHVを安く作るノウハウを積み上げてきた、トヨタを筆頭とする日本車勢に全く勝ち目が無い。これは欧州メーカーの存亡に関わる問題になる。それなら、そのノウハウが通用しにくい規則に変えてしまえ…ということで、欧州各国が相次いで、ピュアEVと燃料電池車(FCV)以外禁止にする方針を打ち出した。

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なので、プリウスに代表されるトヨタのHVが果たした役割は、「欧州勢が日本車とのガチンコ勝負を諦めて不正に走り、自滅に至る道を進み始めるきっかけを作った」ということに要約されるのではないかと思います。そういう意味では、1997年に初代プリウスが発売されたことが、将来、自動車の歴史の転換点として語られる日が来るのでは、と思いました。以上、相変わらずの上から目線の屁理屈で申し訳ありませんが、過ちがあれば改めるにやぶさかではありませんので、皆様から忌憚のないご意見をお聞かせいただければ幸いです。
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Posted at 2017/07/26 23:38:17

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この記事へのコメント

2017年7月27日 12:56
内燃機関の排ガス規制と燃費競争はトレードオフの関係である限り、どこかで頭打ちになるのは致し方ないことですよね。
(だからって不正やって良いって訳はありません)
その次ステップがHV、更にその次がEVという流れは揺るがないのでしょうね。このままいくと2030年頃にはEVが内燃機関車と価格逆転(バッテリーのコストが70%下がるらしい)、2040年頃には販売される自動車の50%超がEVになるとか…

まぁそれまでに充電インフラの配備が追いつくのかどうかは分かりませんが、方向性としてはこっちなのでしょうね。
(あと、電池にも相当なイノベーションが無いと、この数字は難しいような気がしますが…)

フランスに続いて、イギリスも2040年までに内燃機関オンリーの車を販売禁止にするようですし、ボルボも2019年までにEV&HVオンリーにするとか…そうなると確かにプリウスの量産を成功させたトヨタは歴史に名を刻みますよね。
コメントへの返答
2017年7月27日 22:02
冷やし まーさん、こんにちは!

HVは、ピュアEVが主流になるまでのつなぎでしかないのか、それとも一定のシェアを持つ存在であり続けるのかという議論は、私が知る限りでも15年前には既にあったです。その当時は、2020年くらいだと、EVはシティーカーくらいの用途がせいぜいじゃないか、という意見が主流だったと思います。その2020年は目の前ですが、シティーカーに普及するところまでも行っていないのが現実ですね。

個人的には、2030年、2040年に向けてバッテリーのコストが3分の1とかに劇的に下がるシナリオが、いまひとつ納得がいかないんですね。そうであれば、2030年、2040年頃だとHV、PHVが主流になるくらいがせいぜいじゃないか、と思っています。

充電インフラについては、日本や欧米では何とかなるかもしれませんが、中国やインド、他の新興国では無理じゃないの、と思います。ちなみに、インドは今や韓国を抜いて世界第5位の自動車生産台数を誇り、国内需要も、人口が同じ中国と同じレベルのポテンシャルがあるといわれてますが、今でも停電が日常的といわれる電力事情を考えると、EVへの完全移行はあまりにも野心的すぎると思います。まあ、デリーの大気汚染のあまりのひどさに耐えかねて出た言葉だと思われ、気持ちは分かるんですけど。

プリウスですが、初代は本当に見かけなくなりました。同年代の他のトヨタ車と比べても残存率が低いような気がします。まさか、トヨタが下取りした端からスクラップにしたということもないかと思いますが、歴史に名を残す車であることは間違いないですから、一定数は残ってほしいものです。
2017年7月27日 15:00
問題はですね、国内を走る全ての自動車が電動化された時に、果たして電力供給が間に合うのか?っていう事と、今後技術的なブレークスルーで内燃機関の熱効率が50%、60%と上がっていって、電気自動車と内燃機関自動車のウェル・トゥ・ホイール効率が逆転した場合に、内燃機関の禁止という法律はいろんな意味で致命的ではないか?というのが素人の私の心配事なんですが、その辺どうなんでしょうね。
コメントへの返答
2017年7月27日 22:41
黒鉄さん、こんにちは!

国内を走る全ての自動車が電動化された時に、果たして電力供給が間に合うのか?確かに、これは重要ポイントですね。

個人的には、日本は4つのプレートの境界上に乗っているため大地震のリスクから逃れることは出来ず、原発に頼ることは無理ではないかと思っています。これを正とする立場だと、電力は、ガスでも石油でも石炭でも、何かしらを燃やして作る必要があり、電動化への移行は何を目的として行うのか、どいう点が論点になるかと思います。

黒鉄さんのおっしゃる内燃機関の熱効率のさらなる改善ですが、マツダの自己着火エンジン、日産の可変圧縮比エンジンなどが既に手の内に入っている技術とみると、まだまだ可能性はあるでしょうね。たしか、マツダの人も、ウェル・トゥ・ホイールでEVに匹敵する効率と豪語していましたね。もしかしたら、欧米勢は諦めてしまっているかも知れませんが、国内メーカーならやってくれることでしょう。

まあ、原油を分留して取り出せる油の比率を極端に変えることは無理なはずなので、自動車のような移動体にそういった「燃やす」用途の油を割り当てることは正当化できるんじゃないかと思ってるんですよ。むしろ、そういった議論が冷静にできる土壌が今の世の中にあるのか、という点の方が心配ですね。


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