2018年06月07日
ももクロ応援日記(2)
2017年12月13日(水)
さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催されたももクロのライブ「ももいろクリスマス2017~完全無欠のElectric Wonderland」に参戦してきた。
ももクロにとって、さいたまスーパーアリーナでの公演が3年ぶりというだけでなく、最近のももクリは2015年が軽井沢のスキー場のゲレンデ、2016年が幕張メッセで設定温度28℃で暖房を利かせてという、極端な環境でのライブが続いていたので、まともな会場での冬のライブも3年ぶりとなった。
その日は昼で仕事を切り上げ、急いで帰宅して小山から電車に乗り、さいたま新都心に向かった。3時半には会場入りして、LINEのグループの仲間と写真を撮ったり、サブステージでの女子プロレス(!)を観戦したりして過ごした。選手のひとりである神取忍さんは「ミスター女子プロレス」として斯界では有名な方とのこと。あと、「特攻の拓」で有名な漫画家の所十三さんがももクロ関係の著書のサイン会を行っていたので、1冊買い求めてサインしてもらった。夏のライブもそうだが、盆と正月がいっぺんに来たような騒ぎである。
私にとってももクリは、2013年に初めて参戦して以来5回目となるが、今回は前に行われたイベントのためかアリーナモードでの使用となり、キャパシティが2万人弱とかなり少なかった。このため知人の間でも落選となった人が多く、チケットが取れたのは幸運だった。まあ、本会場でのチケットが取れなくて会場隣でのライブビューイングだった2016年の不運とで差し引きゼロか。などと考えながら席を探すと、何と、実質は1階スタンド席となる200レベルの4列目、しかもステージ上手側にかなり近い。ステージからの距離はアリーナの前方と同じで、高さがある分だけよく見えるという、まさに絶好の位置だった。今年最大の幸運かもしれないと思った。
そうして始まったライブは、「完全無欠のElectric Wonderland」と題するだけあって派手な電飾を多用していたが、それ以外に凝った演出はないように見えた。特筆すべきは、普段大箱ライブに参加するバンドは小規模な編成で、途中からはスーパードラマーとして知られる神保彰さんが加わったこと。普段のライブとは違うサウンドが楽しめただけでなく、幕間に披露してくださったワンマンオーケストラのサウンドは、一人で出している音とは到底信じられない凄さで、口あんぐりだった。
さいたまスーパーアリーナだから音響は申し分ないし、メンバーの表情までは見えないものの、ダンスは5人ともよく見えるという環境で、本当にありがたかった。
そうして観て聴いたパフォーマンスは、DECORATIONやBLAST!のような最新の難しい曲も完成度が目に見えて高くなっているのも含めて、過去最高のライブだったんじゃないかと思った。公私ともにいろいろありすぎてくたびれ果てた一年だったが、その最後をこのような形で締められて本当に良かった。
という晴れ晴れとした気持ちで帰途に着いたが、この時は、これが私が5人でのライブを生で見る最後の機会になるとは全く予想できなかった。
2018年1月15日(月)~1月21日(日)
1月15日の昼、ももクロのメンバーの一人で緑色担当の有安杏果さんが、グループから卒業することを自身のブログで明らかにした。LINEのグループの仲間からの情報で私もすぐに知ったが、かなり驚いた。その日の晩のテレ朝動画の番組を見たら、ももクロを辞めるだけでなくて芸能界からも離れることになっていて、また、わずか6日後に幕張メッセで開催されるライブをもって卒業するという。
メンバーの卒業といっても、その影響度が他のアイドルグループより格段に大きいのは明らかだった。5人が4人になるから戦力が20%ダウンという単純な話ではない。何しろ、2011年の春に青色担当の早見あかりさんが女優に専念するために脱退して以来7年近く、メンバーの卒業や入れ替わりは一切ないのだ。つまりももクロは、ある程度有名になってからずっと今の5人体制が続いていて、ファンもそれが当たり前のように思っていた面がある。おまけに、歌の大きな特徴として、サビの部分を5人で歌い、他は細かくパート分けして1人ずつ歌い継ぐのがほとんどというのがある。また、振り付けやフォーメーションも5人で踊ることを前提に組み立てられている。今回有安さんが卒業しても新メンバーが加入することはないと明言されたから、これらがすべて崩れてしまうことになる。これから本当に4人でやっていけるのか?と思わずにはいられなかった。
21日に幕張メッセで開催されたライブは、チケットの申し込みをしなかった。単純に、卒業する有安さんのファンにできるだけたくさん行ってもらいたいと考えたためで、自宅でAbema TVで観覧した。
十数曲を披露したライブの本編が終わり、卒業する有安さんに、残る4人からステージ上でひとりずつメッセージを送る場面になったが、リーダーの百田さんが「10周年は5人で迎えたかったです」「叶わない夢もあるんだなと思いました」と語った時は、めったなことでは弱音を吐かない人だけに、その辛さが伝わってきて、私までいたたまれない気持ちになってしまった。
有安さんがステージ後方に捌けた後は残った4人が「あの空に向かって」を歌ってライブが終わった。この曲は、約10年前のデビューに際して用意された曲に、メンバーが持ち寄ったフレーズをつなげて歌詞にしたものだが、2番最後の「希望あふれた未来へ 僕らは夢を描くよ あの空に向かって はばたこう」という部分と、この日の寂しい雰囲気とのあまりのギャップに複雑な気分だった。とりあえず、4人になったももクロを応援し続けることだけは心に決めたものの、今後の彼女たちがどうなるかはその時点では全く予想ができなかった。
(続く)
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MCZ | 日記
Posted at
2018/06/07 01:08:33
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