明石暇夫のブログ一覧

２ヶ月半ぶりにＲ８５０Ｒに乗った。これは、正月休みにシリンダーヘッドガスケットを交換する作業に手を付けたものの、外が寒かったり、仕事が忙しくて休日も気力が出なかったり、続けて２回も中国へ出張したりで延び延びになっていたのが、ようやっと今日終わらせることができたことによる。

初めての作業だったので、ヘインズのマニュアルを読んで作業手順を全て書き出し、頭の中でシミュレーションしてから実際の作業に臨んだ。やはりヘインズのマニュアルは、細部まできっちりと書かれていて、また、落とし穴になりそうなところは注意を喚起しているので、これに従っておけば、致命的なミスはかなり防げると思う。今回うまく行ったのは、このマニュアルの存在によるところが大きかった。

また、部品はディーラーではなく、イギリスのＭｏｔｏ－Ｂｉｎｓに注文した。ヘッドガスケット、バルブカバーガスケット、エキゾーストガスケットとＯリング類で、部品代が９５．５ポンド、送料が１７．５ポンド、合計で１１３ポンド、昨年夏の円高の頃に手配していたので、日本円で１万４千円ほどだった。このショップからは、以前にもブレーキパッド、キャリパーのオーバーホールキット、クラッチワイヤーを購入したが、値段はいずれも手頃で、対応も（イギリスにしては）良いし、頼りになると思う。また、値段もさることながら、ＢＭＷの場合は、どんなに古いモデルでも部品が必ず手に入る、という安心感があるのがうれしい。日本のバイクで１８年前の型だと、長年作られているモデルを別にすれば、欠品とか値上がりを気にしないといけない時期ではないだろうか。

ともあれ、ヘインズのマニュアルとＭｏｔｏ－Ｂｉｎｓのおかげで作業は無事に完了した。ところが、通常のメンテナンスはこれらがあれば何とかなりそうであるが、マニュアルを読んでいて、クラッチの交換が凄く手間のかかる作業であるのに気付いた。今のところクラッチがすべる兆候は出ていないが、走行距離が５万５千ｋｍくらいなので、今から対応を考えておいた方が良いかもしれない。