夏からずっと仕事が忙しいのに、9月一杯で優秀な部下が出向元へ帰ってしまい、その前後からてんてこ舞いの日々を送っていた。悪いことは重なるもので、そんな折りに大急ぎで解決しないといけない問題が欧州で突然発生したので、対応のため、先週、3泊5日の日程で、ドイツ中部のケルンの近くに出張してきた。
間際に決まったので、フランクフルトへの直行便は既に満席、仕方なく、仁川空港経由の大韓航空便で飛ぶことにした。
韓国に足を踏み入れるのは、乗り継ぎも含めても今回が初めてだったので、昼食には本場のプルコギビビンバを試してみた。
味は意外にも、大阪に勤めていた頃に会社近くの韓国料理店で何度か食べたのと、ほぼ同じと思えた。どうやら大阪も韓国料理は本場だったようだ??
刈谷の自宅を出てから19時間後にようやっとフランクフルトに到着
ここからICEに乗ってケルンの近郊に向かった。切符は券売機で割りと簡単に買えたものの、
何号車がホームのどの位置に停まるかはこの掲示物に書いてあるがすごく分かりづらく、発車直前にホームを走り回る羽目になった
写真は自分が乗ったのとは別の列車
フランクフルト~ケルンの区間では330km/h出すと聞いていたが、その写真は撮りそこなった
さすがにICEは速く、1時間足らずで目的地に着いた。でも、ホテルに荷物を置いて、夕食のために外に出てみたものの、8時頃だというのに商店は軒並み閉まっているし、カフェ兼レストランのような店が2軒営業しているだけである。
その1軒で、ピザなら当たり外れはなかろうと思って注文してみた。味は結構良かったが、サイズは35cmくらいあり、日本人にはちょっと大きすぎ。

この翌日はドイツ料理店に行ったが、お客さんと一緒だったので写真は撮っていない。牛肉のマリネの何とかという料理を頼んだが、正直、ちょっと微妙な味だった。招待してくれたドイツ人の手前、「ブンダバー!」を連発しておいたが、次は別なものを注文しようと思った。
出張先へはバスで向かった。バスの席は前向きと後ろ向きが無造作に並んでいて、後ろ向きの席に座ったが何となく落ち着かない。そういえば、ICEの座席も回転しない構造のようで、後ろ向きに座ることが多いが、こっちの人はあまり気にしないのだろうか?
肝心の仕事の方は、出張先のドイツ人スタッフの頑張りのおかげでほぼ目的を達成できた。ドイツ人はあまり融通が利かないことも多いが、私が日本から、お客さんが欧州の別の国から、それだけのために来るということで、限られた時間で最大限の成果を出してくれたようだ。これがフランス人だと、自分の仕事がヘボいのを棚に上げて、「お客を教育するのがお前の役目である」などと居直る輩もいるのとはえらい違いだ。
あと、この街で2日間をすごしている間、欧州にいるのに、あまり身構える必要がないのに気づいた。仕事は日本人と同じかそれ以上のスピードでキッチリやって、街に出ても夜はあまり遅くまで遊ばず、さっさと家に帰る。普段食べるものはどちらかというと質素で、ごちそうも含めてどれも味が濃い。お金はそこそこ持っているはずなのに、男女問わずファッションのセンスは微妙。でも車はおしなべて新しくて立派なのに乗っている。これって、私が今働いている名古屋とほとんど同じじゃないか?と思った次第である。(注:これは個人の感想で感じ方には個人差があります。)
といいつつ、その街からフランクフルトに帰る時は、欧州の別の拠点から来ていた担当者が空港で借りた、最新型のシトロエンC4ピカソ(当然フランス製)のレンタカーに便乗させてもらった。そしたらこれがすごく良くて、とっても気に入ってしまった。
エンジンは2.0Lのディーゼルだが、とってもスムーズ、アイドリングストップも結構マメに作動するが、再始動のショックもごく小さい。ギヤボックスはスムーズそのもので、後で調べたら、アイシン製の6速ATのようだ。
シトロエンの名前から想像するよりシートは固めだったが、座り心地は極上だった。乗り心地はこれまた極上で、細かい振動がない、ゆったりした動きが、昔乗っていたZXを思い出させてくれた。有名なハイドロニューマチック(エアサスの一種)でなく金属スプリングだが、低速でコツコツする感じがない分、私はこっちの方が好みである。また、インパネやドアトリムの仕上げが秀逸で、素材感はプラスチックそのものなのに、シボの模様や色の使い方によるのか、上質な感じがする。このへんのセンスはフランスならではと思った。また、ゼニスウィンドウで前方の視界が開けていて、大げさにいうと、観光バスの最前列に座っているような開放感があるのだ。つい最近旧型になったC3でいいので、このフロントガラスを持ったシトロエンが欲しくなってしまった。
無事に仕事を終えた翌日は、フランクフルトを出るフライトが夜の8時前ということで、半日まるまる時間が空くことになった。(自分でそのような日程を組んだのでは決してありません。)仕方がないので、空いた時間を利用してシュツットガルトまで足を伸ばし、メルセデスベンツ博物館を見学してきた。
その時の模様を書こうと思ったものの、何から書いていいのかというくらい驚きの連続で、撮った写真を数えたら800枚を超えていたくらいだったので、少し頭の中を整理して、週末に書くことにします。
Posted at 2016/10/17 22:08:10 | |
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