
先週の土曜日、埼玉県富士見市で行われたライブ、「ももクロ春の一大事2017 in 富士見市」のDAY 1に参戦してきた。
このライブ、正式には「富士見市制施行45周年記念事業 ももクロ春の一大事 in 富士見市 ~笑顔のチカラ つなげるオモイ~」というそうだ。メンバーの一人で緑担当の有安さんがここの出身で、市のPR大使になったのがきっかけで実現したとのこと。
会場となった富士見市第2運動公園の周囲は、厳重な交通規制が敷かれているので、10km離れたさいたま市内の駅近くの時間貸し駐車場にマーチを置き、そこからクロスバイクで会場を目指した。荒川を渡って目的地に向かって進むが、行けども行けども田んぼと畑ばっかりだった。こんな何もない場所で本当に2万人を集めるライブが出来るのか??と思ったが、行く手に突然巨大なセットが現れ、リハーサルの音が盛大に聞こえてくるのを目の当たりにすると、「本当にやったんだ。。」という驚きしかなかった。

このライブ、富士見市のバックアップが相当強力だったようで、開演を宣言した市長の気合いの入り方も半端でなかった。実際に、チケットの発券や飲食、物販や入場待機で観客がすごした場所は会場の隣の小中高校で、高校にいたってはDAY2の翌日が入学式だったという。よくそんな時に校庭を使わせてくれたものだ。そういえば、東武鉄道は最寄り駅の駅名看板を「ももいろクローバーZ駅」に期間限定で変えていたとのことだ。(ただし東口のみ)
本人確認に顔認証システムを使用しているおかげで、チケットの発券はいつも通りあっという間に終わった。今回はスタンディング席で、チケットにはBブロックとあった。もしかしてステージにいちばん近いエリアか?と期待したが、いざ入場してみると、いちばん後ろだった。おまけに整理番号も後の方なので、ステージは100mくらい先で、スクリーンさえも見えたり見えなかったりだった。
とはいうものの、チケットが無事に取れて、予定通り休めてライブに参戦できたことだけでも感謝なことだと思い直した。そういえば、3年前の春の一大事が国立競技場で行われた頃は、仕事が最大のピンチだった時で、2月は1日も休めず、3月になって少しだけ状況が好転したので、やっとの思いで映画館からのライブビューイングで参戦したんだった。
ところで、このブロック名の表示、DAY2はあいうえお順だったとのことだ。どうやら、どこが良い席かを分からなくすることで、発券後に誰かと場所を替わる不心得者の動きを牽制する狙いのようだ。
午後5時から始まったライブは、最初からテンポの速い盛り上がる曲を5曲も続け、しかも、文字通り息つく暇もなく次の曲に移るという展開だった。昨年の後半に、バンマスが武部聡志さんから若い宗本康兵さんに交代したことで、攻めの姿勢がますます強くなったようだ。また、元ジュディアンドマリーのTAKUYAという凄腕のギタリストがゲストとして参加していて、普段にもましてサウンドが刺激的だった。
この日のセットリストは、新しい曲と古い曲がほど良くバランスしていただけでなく、私が好きな曲ばかりで心から楽しめた。1年前のドームツアーで初披露された曲も、時間を経て歌もダンスも進化していた。また、「青春賦」、「希望の向こうへ」、「灰とダイヤモンド」のような曲での、語りかけるような、声の表情がまっすぐ伝わってくる歌い方もライブならではで、本当に来てよかったと思える時間の連続だった。
終盤に入ってのMCでメンバーの誰かが、「この中で20代の人?」と呼びかけ、当然かなりの数の観客が歓声で応えた。そこから30代、40代と続き、「50代の人?」に対して、一瞬ためらった後に「ウェーイ」と叫んだら、結構な数の声が上がったので、ちょっと安心した。この日、40代以上限定ライブが10月に開催されることが発表されたが、何を措いても参戦して思い切り盛り上げないと、と思った。
開演からほぼ3時間、20数曲を歌い終わってからの挨拶で、リーダーの百田さんは、今回のテーマの「笑顔のチカラ つなげるオモイ」について語っていたが、まさにこのテーマがぴったりくるライブだったと感じた。また、紫担当の高城さんが言っていた「笑顔の倍返し」という言葉がすごく気に入った。
ただ、われわれファンは、「私たちの笑顔が届かない人には、皆さんが笑顔を届けてあげてください」という宿題をもらっていて、そっちの方がよっぽど難しい。まあ、仕事をきっちりやって、客先の担当者が夜安心して眠れるようには出来ているとは思うが。あと、楽しい時や、物事がうまく行っている時に笑顔でいられるのはある意味当たり前で、状況が悪い時に、笑顔でというか、相手に敬意をもって接することができるかが、私にとっては課題である。
メンバーの挨拶も終わり、閉演が宣言された後は、大箱ライブには付き物の規制退場の案内が始まった。と思ったら、メンバーの何人かがステージに戻って、プロデューサーの川上さんとトークショーを始めた。私はいちばん後ろのブロックにいて真っ先に退場できたのでほとんど聴くことがなかったが、何と、1時間以上、最後の観客が退場するまで続けたのだという。これを神対応と言わずして何と言おう。
そんなこんなで、本当に楽しい時間を過ごすことができて、今振り返ってみても楽しかった記憶しかない。仮設トイレが少なくて1時間以上並んだとかはあったが、DAY2では改善されていたとのことだし、何もない場所で2日で約4万人のライブを開催したのに、われわれ観客の目に見える部分では、運営上の大きな問題は無かった。軽井沢のスキー場でのももクリや、大宰府政庁跡での男祭りでノウハウを積み上げてきた成果だろう。また、来年の春のライブは、この日、開催する月日だけが発表され、場所は希望する自治体の立候補を呼びかけるという、前代未聞の展開となった。首都圏では、東京オリンピックに向けた設備の改修が相次いでいて、大きなライブが出来る会場の不足が去年から問題になっているが、無くても空き地があればやってやる、という心意気がうれしかった。また、夏のライブは、「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」と題して、スポーツとの融合をテーマとして行うという。私としては、ももクロが東京オリンピックに公式に関与することの前フリとして解釈したくなるが、もしそうだとしたら、どんな形になるのだろうか。また、6月には、紫担当の高城さんと芸人の永野さんの2人でお笑いライブを行うと発表された。個人的には、ももクロはお笑いに関しても相当のポテンシャルを持っていると思うので、これも見に行きたい。いずれにしても、仕事をきっちりやって、休日に確実に休めるようにしておかないと。。
Posted at 2017/04/16 10:42:50 | |
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