一昨日、天狗の仕業で増車してしまったことをブログに書きましたが、何を買ったかについて、ここにご報告する次第です。
2004年式 スバルR2 S(FF)
ボディーは5ドアハッチバックで、エンジンはスバルの軽伝統の直4、これをDOHC16バルブヘッドと機械式スーパーチャージャー(ルーツブロア)で武装している。トランスミッションはトルクコンバーターと組み合わされたCVTで、仮想の7速をマニュアルシフトすることもできる。
購入に至った経緯として、明石の家では、長男が2年前に独立するときにマーチ12SRを手放して以来、足として使える車がないというのが、まずあった。そこに、私の930が今年の1月から3か月も整備工場に入っていたこと、同時期に次男のボクスターも冷却系の整備や車検で長いこと手元になかったこともあり、買い物の足にも事欠く日もあった。(ヴィヴィオ4号の路上復帰はまだ当分かかる見込み。)
そんな訳で、3月、4月に明石に帰った時に車種を検討した。まず、1人か2人しか乗らないのと、大きな荷物を運ぶ用がないので、種類はハッチバックの軽乗用車の一択、そこに、ある程度速いこと、シャシーがしっかりしていることを条件に加えると、スズキのセルボSR、ダイハツのソニカRSリミテッドが候補として残った。いずれもターボエンジンとCVTの組み合わせである。これでgoo-netやヤフオクで個体を探したが、これはと思ったのがタッチの差で売約済みとなったり、現車確認のタイミングが合わなかったりで、決められずにいた。
という状況の中、5月連休の半ばごろ、たまたま見ていた個人売買サイトでスバルR2のSが出ているのが目に留まった。そうだ、R2も4ドアで実用性はそこそこあるし、エンジンはヴィヴィオで慣れ親しんだEN07系の最終進化形である。車両自体も、後継のステラはトールワゴンに近いボディーを持つから、R2はある意味スバルの軽として究極の姿ではなかろうか、これに乗らない手は無い、と考えるに至った。
こうしてR2のSと車種を絞り、その出品された個体を説明文や写真で吟味したところ、これは大当たりではないかと直感した。出品者にいくつか確認し、それでOKと判断し、現車確認無しで、その日のうちに希望価格で即決した。
それから10日ほどして関東地方の某所まで出向き、小山まで乗って帰った。2日後に名義変更手続きを行ってとちぎナンバーに変更し、一昨日、仕事が終わってから明石の自宅に乗って帰った、というのがこれまでのいきさつである。
例によって小山から明石は660kmくらいあるが、さすがスバルの軽だけあって、この距離をイッキに走っても全く疲れが残らなかった。そればかりか、動力性能、直進安定性、室内の静かさなど、どれをとっても軽自動車に乗っている気が全然しなかった。感覚としては出来の良い1.2Lクラスのコンパクトカーとほとんど同じである。また、足柄SAで軽く夕食を摂ってから神戸西ICを出るまで5時間はかからなかったので、かなり快調なペースだったが、それでも燃費は18km/Lまで伸びた。(オドメーターの誤差はまだ計算できていないが)
R2の前期はハイオク仕様という違いはあるが、同じEN07のスーパーチャージャー付き+CVTのヴィヴィオ3号(ビストロスポーツ)だと14km/Lくらいだったのと比べると、大差がある。
そんなわけで、R2のSは当初の狙いに対してはドンピシャだった。また、この個体も約13万kmという走行距離の割りにすこぶる好調で、経年劣化を感じさせる部分がほとんどなかった。それも当然というべきで、前オーナーが12万kmの時にたいへんな手間を掛けてDIYで整備を行っていた。何しろエンジンだけでも、スパークプラグ、タイミングベルト、同テンショナー、ウォーターポンプ、クランクシール、カムシールの交換から、フラッシング施工、オイルキャッチタンクの取り付けもやっている。さらに、スーパーチャージャーオイル、CVTオイル、同フィルターの交換もである。シャシー関係では、ロアアームブッシュ、タイロッドエンド、ブレーキパッド、ブレーキフルード、エンジンマウント左右の交換も行っている。これを鬼整備と言わずして何と言おう??!!
ところで、走行距離が13万kmまで伸びていると、それだけで購入候補から外してしまう人も多いかもしれない。しかし、基本が同じEN07エンジンを持つヴィヴィオ2号が、19万km時点でも全く問題なく快調に走ってくれた経験から、オイルと水の管理さえきちんと行われていれば、20万kmくらいはエンジンの寿命を心配する必要はないと分かっていたので、不安は全くない。また車体も、下回りの錆はないし、塗装のツヤも17年前の車にしては残っているほうだ。目立つ傷といえば、左フロントのホイールアーチにある線状の凹み1か所だけである。ただ、ボンネットのカーボン柄のフィルムは少し子供っぽい気もするので、エアスクープの部分を残して剝がそうかと考え中である。
そんなこんなで我が家の一員となったR2であるが、この鬼整備のおかげで、機械部分はこれ以上ほとんど触る必要がない。内装に関しても、純正アクセサリーのフロアマットがかなり汚れていたので、社外品を買って付け替えたくらいである。あとは、布地に少し汚れがあるシートを外して丸洗いして、コーン紙が朽ち果てそうなスピーカーを交換すればOKだろう。というわけでこのR2、過去4年半で買った車6台の中では最も程度が良い。これに負けないように、長年の懸案であるポルシェの塗装とクーラーを直し、ヴィヴィオ4号を路上復帰させないと、と思うのでした。
Posted at 2021/05/29 21:28:38 | |
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スバルR2 | 日記