2024年04月10日
商品主査の斎藤さんのロードスター2023年の改良に関する特別公演の要旨を記録しておきます。
なお、写真撮影や録音などは許可されていないので、記憶をたどってのものとなります。
2026年5月には、既に型式認証を受けて販売している「継続生産車」にも、サイバーセキュリティ法が適用され、サイバーセキュリティー対策が義務化されるので、ロードスターも適用が必要となった。
一から開発することはできないので、CX-60のCPUやセンサーを流用することにしたが、100億円かかった。
これに伴い、ナビの画面も変更が必要となったが、前方視界の関係でロードスターのインパネには付けることができなかったので、無理を言って新開発してもらった。
最新の機器を流用するので軽くなるように思えるが、実際には10Kg重たくなった。
どうせやるなら、今までできなかった改良を入れ込むことにした。
ライトはアダプターを付けることも考えたが重量を増加させてくなかったので、一から開発した。合わせてテールライトも新調した。
これらの改良を行った結果、2023年は、NDロードスター発売当初に匹敵する販売台数となった。
LSDも駆動側ではなく、制動側の効きを高めた。
デフは、オープンデフの方が一番良いと私は思っている。
大幅改良となったので、エンジンルームの各種機器の配置も再検討した。
次期ロードスターは電動化になると思うが、現在の技術だと電池などが重たくなりすぎて、満足できる車を作ることはできない。
電池の技術開発状況を踏まえて次期ロードスターの開発を始めたい。
現時点では次期ロードスターの開発に着手していないが、一般的に開発から発売まで4年程度かかる。
NDロードスターは、騒音規制をクリアしながら、もうしばらく販売を続けたい。
騒音規制をクリアしようとすると、排気音、吸気音、タイヤのロードノイズ、風切り音などの問題を解決しないといけないので、相当大変である。
2026年以降も継続販売していくが、個人的には2025年モデルまでがおすすめです。
Posted at 2024/04/10 20:28:18 | |
トラックバック(0) | 日記