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おちゃわん星人のブログ一覧

2013年11月28日 イイね!

己を貫け


会社のおばちゃんが帰りにパンをくれた。
「キャラメル味だってよ。好きそうじゃん?」って。
わーい、ありがと!


キャラメル風味のナッツクリームの入ったデニッシュ。おぉ、めっちゃ美味しそう!
素手で受け取ってそのままそそくさと退社。そして事務所を出るなり廊下でかぶりついたった。

あ〜ン、美味すぃ〜〜♡

上にローストアーモンドスライスが乗ってる。
3枚だけってのがまた憎いとこ。

このアーモンドとデニッシュ生地とクリームのハーモニーは最高だろうね。もうね、絶対間違いない。
でもそこは貧乏人の性、最後の一口のために大事にとっといた。孤高のアーモンド様を残し、周りから攻めながら階段を降り玄関へ。


玄関を一歩出たところで事件は起きた。
そう、事件は会議室で起きたんじゃない、玄関の外だ。ギリギリまで攻め過ぎて、アーモンドに歯が当たってしまった。

ポロリ。

コマ送りで落ちて行くアーモンド。しかも3枚道連れ。すぐさま私は何の迷いもなく地面に手を伸ばした。
もちろん拾って食べるつもりですけど、何か?


まさに指先がアーモンドに触れようというその瞬間、目の前に停まっている営業車が視界に入った。無人だと思ったその車には人が乗っていた。あまりご縁のない隣の支店の若造青年。
そして確かに彼と目が合った。

「あの人、何か拾って食っとった。」

そんな言葉が私の頭をよぎり…

私の指先はアーモンドを通過し、その横に落ちていた枯れ葉を拾い上げた。枯れ葉を持ったまま会社の敷地を出て、そっと歩道で捨てた。


…意気地なし!

キャラメルナッツデニッシュ(アーモンド無し)の最後の一口を虚しく口に押し込む。
やさしいキャラメルの風味の中に、悔し涙の味がした。



自分を貫くことは とても勇気がいるよ

誰もひとりぼっちには なりたくはないから


〜『サヨナラCOLOR 』 SUPER BUTTER DOG

Posted at 2013/11/28 20:15:50 | コメント(9) | トラックバック(0) | 日記
2013年11月26日 イイね!

世界を創る

今月初旬(みんカラ絶賛サボり中に)、お友達の舞台俳優さんの公演を観に大阪へ行ってきました。


画像1


私はお芝居が好きだ。

あの、仮想空間に引き込まれている時間はとても魅力的だ。
同じ理由で好きなものがディズニーランドとMCの楽しいライブ。私は行ったことがないけれど、クラシックコンサートや名のある管弦楽団の公演も同じ世界なんだろうな。


役者さんにとってはもしかしたら嫌な観客かも知れないが、私はその時セリフを喋っていない役者さんを見るのが好きだ。

舞台中央に出て、今まさに喋り、動き、演じている人が役に入り込んでるのは当たり前のこと。誰も注目していないかも知れないその瞬間は脇役の人が、それぞれの場面・役柄に合った無言の演技をしているのを見ると、プロだなぁと感心する。

舞台上にいるすべての役者さんがいっときも気を抜かず役に入り込んでいてこそ、そこは設定された通りの空間に変化する。パイプイスが6つ並んでいるだけの舞台が物流倉庫の喫煙室(今回のお芝居の設定)に見えてくる。
そして観客はその仮想空間に引き込まれるのだ。


ディズニーランドもそうだ。
すべてのスタッフが徹底し一丸となって「夢の国」を創り上げている。掃除スタッフに至るまで誰一人として手を抜くことなく、夢の国の住人を演じ切っている。見事だなぁと思う。


全力でひとつの世界を創る人達がいる。


自分のライブでも、そんな風に「私たちの世界」を創り上げていけたらと思う。

************************

…と、いうわけで。
以前お約束しましたので、ライブの告知を「ぼんやりと」させて頂きます。

12月23日(祝日月曜)の夕方くらいに、某市町村の某公共施設のホールにて私がボーカルをしております某アコースティックユニットの単独ライブをやります。入場は無料です。なぜか軽食もあります。(セルフサービス)

ほほほ。本当に「ぼんやり」な告知。
まかり間違って興味のある方はお知らせ下さい。詳細をご連絡します。


[ 追記 ]

みん友さんの記事で見ましたが…F56、新型MINI。
センターメーターの廃止など、なんだか色々と残念なモデルチェンジでしたね。まさかの3ナンバーになるんだとか…?

クラシックMINIから受け継いだそのサイズ感やディテールなど、MINIにはMINIの、譲れない拘りがあったのではなかったのでしょうか。

オーナーではないけれど、MINIは私にとっても特別な車でした。

MINIという舞台の上で、主役から脇役、細かい小道具に至るまで全力でMINIらしさを演出し続けて欲しかった。いつの時代にも、乗り込んだ観客を他にはない「MINIの世界」に引き込んでくれる…そんな車であって欲しかった。
つくづく残念です。

Posted at 2013/11/26 21:42:27 | コメント(9) | トラックバック(0) | 日記
2013年11月24日 イイね!

勉強になります

画像1


柿。

この時期増えるよねぇ。
食べても食べても無くならん。
あと1個!とか思ってると、また3個に増えたりする。無限に続いていくんじゃないかとすら思う。

ひょっとして見てない時に増殖してるのか?とも思うけど、まぁそんなこたぁない。

くれるよねぇ、色んな人が。「家で採れた」とか「親戚が作ってる」とか。なんなら「人にたくさんもらったから」って。
柿の押し付け合いだ。

庭に木がある家も結構あるし、そんでまた柿って一本の木にバカみたいになるんだよね。この時期、日本は柿で溢れかえる。


の、わりに大して人気ないんだ。アイツ。


私もね、嫌いじゃないよ。
食べたら食べたで、美味しいと思うよ。ほいでも皮を剥くのが嫌いなのだよ。

リンゴの方が好き。
…って言うと、「リンゴだって皮を剥かなアカンがね」って言われそうだけど。違うんだなー。リンゴの皮剥きはせいぜいちょいと面倒臭いくらい。

アイツは、ほら…逃げるから。

柿は皮を剥くと滑るのだよ。ただでさえ面倒臭いのに、ヌルッと滑って落としたりして、「あ"ぁーーー!!」ってなる。「もういい!貴様など喰わぬわ!」ってなる。

そんなにメチャクチャ美味しいわけでもないんだからさ。せめて剥きやすいとか、剥いた後のグリップがいいとか、大人しく剥かれる姿勢を見せたらいいじゃないか。


あ。

なるほどねぇ。

だからか。
だから、ブラウスのボタンを上まで留めてカッチリスーツを着込んでる女子よりも、上着を脱いで胸元がチラッと見えてるくらいの女子の方がモテるのか。
「大人しく剥かれそう」だから。

よし。
私もこれからは胸のボタンを今までより1つ余計に外しておくことにしよう。


柿に学ぶ『食べたいと思われる方法』でした。(反面教師)
Posted at 2013/11/24 22:18:25 | コメント(14) | トラックバック(0) | 日記
2013年11月22日 イイね!

居場所

真夜中。
手のひらの上で、安っぽいアパートの鍵を弄びながら、彼は玄関の前に立っていた。昨日もその前の日も同じようにそこに立ち、結局ドアを開けずに立ち去っていた。

今日こそはこのドアを開けよう。
そう決めているのに、そのドアは彼にはひどく重く感じられた。

************************

1年前の冬、二人は出逢った。

彼女はコロコロとよく笑った。
彼の話すどんな話も、楽しそうに笑って聞いてくれた。彼女のいる毎日に彼は自分の存在価値を見出した。何気無い日常が温かな光に満ち、輝いて見えた。
二人が小さなアパートで一緒に暮らし始めるのにさほど時間はかからなかった。


いくつかの季節を越え、恋の始まりのキラキラした時期は過ぎ去った。多くの恋人同士がそうであるように、少しづつ二人で過ごす時間が少なくなっていった。

彼は新しい人間関係や趣味を持つようになった。彼にとって重要だったはずの彼女との時間は、それらに取って代わられた。仕事も決して楽とは言えず、疲れて帰る日も少なくなかった。

ゆっくりと話をすることは、毎日から二日に一回、週に一回となり、月に一回にまで減っていった。

それでも時々思い出したように彼が話し出せば、彼女は出逢った頃と同じように笑ってくれた。
「忙しいんだもん、仕方ないよ。あなたが話したい時に話してくれればいいのよ。」
彼女の笑顔に、彼は愛おしさと罪悪感を感じた。


彼の生活はいよいよ多忙を極めた。

仕事に、交友関係に、趣味にと彼は走り回った。それは彼にとって苦痛ではなかった。世界が自分を必要としてくれているような気がして、嬉々として飛び回り続けた。

時々ふっと、何か大事な忘れ物をしているような不安が胸に忍び寄ったが、彼はそれに気づかないふりをして過ごした。


そして気がつけば、アパートに何ヶ月も帰っていなかった。


ともかく一度帰ろう。様子を見に。
そうさ、「様子を見に」だ。もしアパートががらんどうだったなら、綺麗さっぱり引き払えばいいだけのこと。また元の一人の生活に戻ればいい。

だが玄関の前に立った彼は、ドアを開けることが出来なかった。覚悟しているはずなのに、がらんどうの部屋を見るのが怖かった。彼女がもうそこにいないことが、嫌われたのだと判るのが、怖かった。

「人間なんて勝手なものだな。
忙しいのを理由に彼女を放っておいたのは自分なのに。それでもまだ彼女に好きでいて欲しいなんて。」
自嘲的に笑いながら、彼は自分が彼女をどれほど必要としているかを思い知った。そして心から思った。

「彼女の笑顔が見たい。」


彼はドアに手をかけた。

************************

暗闇に目が慣れるにつれて見えてきた部屋の中は、彼が最後に見たままだった。ここで暮らしたのが、もう何年も前のことであるような懐かしさを覚えながら、彼は暗い部屋の中を静かに進んだ。

彼女はそこにいた。
これもまた、最後に見たのと同じように穏やかに眠っていた。いつもそうしていたように、枕を二つ並べたベッドの左側で…


何も変わってはいなかった。

愛おしさや、申し訳なさや、感激や、自責の念や…そんな色んな気持ちが堰を切ったようにいっぺんに胸に込み上げて来たが、それを表現する言葉が彼にはみつからなかった。それに何より眠っている彼女を起こしたくないと思った。

「ただいま。」

かすれた声でつぶやいて、彼はベッドにそっと潜り込んだ。ベッドの右半分、彼のために空けられたスペースに。

「おかえり。」

目を閉じたまま彼女はそっと微笑んで、冷たい彼の手を握った。

待っていてくれる人のいる幸せと安心感を彼女の温もりと共に感じながら、彼は深い眠りについた。何度も何度も胸の中でつぶやきながら…

ありがとう。ありがとう。


************************


放置しまくったみんカラを、恐る恐る開けてみた今の気持ちを例えようと書き出した妄想が、こんな長編になってしまいました。はは。

お友達の皆さん、ファン登録をして下さっている皆さん。
ごめんなさい。そして本当にありがとう。

「ただいま。」
Posted at 2013/11/22 20:26:41 | コメント(20) | トラックバック(0) | 日記

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