この記事は
九州ロングドライブ2013秋<前編>の続きです。
フォトギャラリーもあわせてご覧ください。
・2日目
7時起床。就寝時は上はTシャツのみだったので、寒くてたびたび目が覚めました。車中泊について調べている時、とあるサイトに「朝起きてまだ寝ていたいと思う時は疲れが取れていて、寒くて自然に目が覚めた時は疲れが取れていない」と書いてあるのを思い出しました。これは完全に後者のパターンですね。マットと敷布団を積んだ時点で力尽き、掛け布団の代わりに薄いタオルケットのみだったのも寒かった原因です。やはり事前に車中泊しておいて良かった……広島で凍えずに済みました。
まずは前回の記事でもったいぶって言っていなかった車中泊の目隠しのネタ明かしを。仕組みは2本の突っ張り棒を車内に渡し、その間にシートを掛けるというシンプルなものです。メリットとデメリットをまとめてみました。
メリット:窓から向こうの景色が見えるため遠目には車中泊っぽく見えない。イニシャルコストが安く、車種が変わっても流用が可能。
デメリット:準備は寝転んだ状態で行う。設置後は後席ドアが開けられず、また前席への移動は極めて困難で起き上がれない。
……という一長一短な方法です。というか短が致命的なのでおすすめしません。朝、設置状態を写真に収めるためトランクから
"生まれた"ところを人にバッチリ見られました。
『道の駅やよい』は本来の道の駅の施設に加えて、温泉と淡水魚水族館を備えた欲張りな施設です。朝風呂や水族館にも惹かれましたが、時間がもったいなかったので朝食を摂ったあと、8時23分出発。
今日は主目的の指宿スカイラインへ向かいます。ただせっかく鹿児島まで行くのだから、他にもどこか行きたいなと考えていました。まず思いついたのは、桜島。そして九州最南端の佐多岬。しかし両方行ったのではそれだけで夜になってしまいます。理想ではこの日のうちに指宿スカイラインを走り、そこから北上したところに泊まりたかったので、桜島のみに絞りました。
出発してすぐに「土々呂町」なる交差点が。
ジブラーとして散策したい衝動に駆られましたが我慢して先を急ぎます。宮崎県延岡市あたりからは片側2車線のバイパスでした。たまに信号にひっかかりますが、流れはスムーズです。
宮崎県内ではこのようなものを多数見つけました。
ネズミ捕りの警官を模したものだと思います。場所によってはそこで取り締まっても車を停めるスペースがないだろうという位置にあったりと設置場所は割と適当でした。
順調だなと思っていた矢先、「10km以上先、5kmの渋滞が発生しています。通過に20分ほどかかります」とナビが告げます。いやいや、
そこは迂回ルートとか考えてよ! とツッコんだのですが、まったくリルートする気配はなし。「5km先……」「3km先……」と近づいていきます。土地勘もないので大人しく渋滞にのまれようと観念しましたが、いざその場所に来ると交通量は多いものの渋滞はしておらず、拍子抜けしました。中央分離帯に植えられたヤシの木に南国感を感じつつ、正午過ぎ、宮崎駅を通過。都城市を経由して桜島へ。
牛根峠を抜けると、突如として海が姿を表します。僅かに煙が上がる桜島を望む道路を1時間ほど走ると桜島へと渡る橋が見えてきました。橋自体は普通のアーチ橋ですが、緩やかな登り坂とカーブでその橋に近付いていく様子にテンションが上がります。
15時前、道の駅桜島・火の島めぐみ館に到着。しばし休憩のあと、指宿へ向けて出発。元来た道を引き返しても良かったのですが、どうせならと桜島を1周しました。福岡の志賀島1周だとほぼ平坦な道ですが、桜島は結構アップダウンがありました。また観光客は国道しか使わないようで、交通量もなく島民の生活道といった感じの道でした。
国分周辺で今回のドライブで一番の酷い渋滞に遭い時間を大幅にロスしながら鹿児島市街へ。17時を過ぎた頃、給油ランプが点灯。適当なセルフのスタンドに立ち寄りました。カードを入れて表示された金額にビックリ。ここは止めよう。そう判断して別のスタンドに移動。そして再び機械にカードを入れて表示されたのがこれです。
軽油147円! 高っ! ちなみに最初の店と同じ価格です。鹿児島にはガソリンの精製施設がないため高いということらしいのですが、ここまでとは。私は普段そんなに安いスタンドで入れているわけでもないのですが、それでも135円前後だというのに……。給油ランプが点灯してから給油する主義だったのですが、ここまで金額差があるなら事前にもう少し安いところで入れておくべきでした。
19時過ぎ、指宿スカイラインの入口へ繋がる道路の入口に到着しましたが、辺りは真っ暗。この状態で走ってもあまり意味がないのではないかと思い直し、指宿スカイラインは明日走ることにして国道226号で指宿へ向かいました。このあたりは完全に予定外でしたね。途中の産業道路は片側3車線で快適に走れました。
20時20分、やや迷いつつ
『いぶすき元湯温泉』に到着。入湯料は300円のところ、26(フロ)日ということで200円でした。番台の人に「赤い蛇口から源泉が
72℃で出ますので」とビビらされつつ入ると他に客は1人のみ。途中からその人も上がり、貸し切り状態でした。
夕食はコンビニで適当に買ったのですが、そのコンビニの駐車場にかなり大きな文字で「ニシムタ」と書かれた看板が設置されていました。どうやら近くの店のようで、気になり行ってみるとスーパーマーケットが併設されたホームセンターでした。コンビニではなく最初からこちらで買い物をすれば良かったです。コンビニで買ったものは朝食で食べることにして、ここでも買い物。
21時45分、
『道の駅山川港 活お海道(いおかいどう)』に到着。先ほど買った惣菜で夕食を摂り、車中泊の準備完了。昨日の反省を踏まえ上に1枚着足しました。23時、いつも聴いているラジオ番組をRadikoで聴こうとしたところ放送局がなく聴取不可でした。甘かった……。
2日目走行まとめ(10月26日)
走行距離:392.16km(ハイドラの記録ですが、再起動を繰り返したため実際はこれより多く走っています)
走行時間:10時間02分
走行ルート:大分県佐伯市〜(国道10号)〜宮崎県延岡市〜宮崎市〜都城市〜鹿児島県鹿児島市(桜島)〜霧島市〜指宿市
・3日目
7時起床。今回はぐっすり寝られました。駐車場の一番端に停めたのですが、隣に車を駐められてしまいました。トランクから出ると、バンパーが粉っぽい……いやそれよりもボディ全体が白っぽい。鹿児島名物天然コーティング、
火山灰の洗礼です。昨日は暗かったため気付きませんでした。少なくともフロントガラスの灰をどうにかしないと運転に支障するので、ペットボトルで水をかけて落としました。鹿児島で車を持つのは大変だとしみじみ思いました。
8時18分出発。薩摩半島の最南端、長崎鼻に行きました。駐車場は豊富で、私は車のサイズ的に長崎鼻パーキングガーデンに駐車して歩きました。開聞岳を眺めたり、潮だまりの中を泳ぐ魚を探したり、初めて観光らしいことをしました。
肝心の指宿スカイラインですが、土砂崩壊のため一部区間が通行止めとなっており、その区間を迂回して走ると所要時間が伸びることを考え、今回は走らないことにしました。一般道で鹿児島市内まで戻り、ラーメン店で昼食。
帰りはひたすら国道3号を北上する計画でしたが、今日中に灰を落とさないとマズイと思い、八代から高速を使用することにしました。途中の水俣市街から新水俣駅までの間は警官が歩道に途切れなく立っており、何事かと思いました。26〜28日の間、天皇、皇后両陛下が「全国豊かな海づくり大会」に出席されるためその警備だったようです。
高速に入る直前で24km/Lの新記録が出ました。このまま一般道を走っていたらもう少し伸びていたと思います。高速はMRCCを使って走行車線をのんびり走ると楽ですし燃費も良いのですが、つい追い越し車線の集団に加わってしまいます。それでも大差はないくらい混んでいましたが……。
途中、北熊本SAで休憩してひたすら北上。17時40分、福岡市内の洗車場に到着。ノーブラシ洗車機の水洗いのみですが、とりあえず火山灰は落として綺麗になりました。19時38分、駐車場に到着。長かったドライブが無事終わりました。
3日目走行まとめ(10月27日)
走行距離:353.82km
走行時間:7時間33分
走行ルート:鹿児島県指宿市〜鹿児島市〜薩摩郡さつま町〜出水市〜八代市〜八代IC−太宰府IC〜福岡県福岡市
3日間走って感じたことは、やっぱりドライブは楽しいということと、時間をかければ長距離もいけるものだなということです。南九州ドライブのつもりが、結果的に長崎県以外は通ったのでほぼ九州1周ドライブになりました。あと1日あれば長崎も周れたと思います。また、1日目もっと早く出ればより観光ができたり行程に余裕ができましたね(笑)
まぁそれとドライブから記事を書くまでに時間掛かりすぎですね。まとめで書こうとしていたことの大半を忘れてしまったのでこれくらいにしておきます。またアテンザで遠くにいきたいと思いました。
ここまで読んでくださいましてありがとうございました。
全行程走行まとめ(10月25-27日)
走行距離:977.7km(1日目:ハイドラ、2〜3日目:トリップメーター値)
走行時間:23時間03分
走行ルート
※ブログに記載した施設等の情報は2013年10月現在のものです。お出かけの際は、最新の情報をお調べ頂ますようお願いいたします。