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2015年07月12日

昔のアイドル 伝説編

昔のアイドル 伝説編
  一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。

昔のアイドルシリーズも大詰め、今回はあの山口百恵を語り

ましょう。

なにしろ35年前に引退し、その後は公の場に一切姿を見せ

ない人ですので、リアルにご存知なのは40歳代以上の方た

ちということになるわけで、半ば伝説化している人といっても

良いでしょう。

山口百恵はアイドルというよりも 「国民的歌手」 だったといったほうが良いかもしれません。

そして我々一般庶民の中から選ばれた初めての大スターだったと思います。

14歳でデビューして21歳で引退するまでの僅か7年半ほどの活動でしたが、私は日本の歌謡史に

おいて女性歌手の中では、あの美空ひばりさんに次ぐ存在であったと思っています。

なにしろ年末のNHK紅白歌合戦において、わずか十代でトリを務めたのは長い歴史の中で男女合

わせても、後にも先にもこの山口百恵ただ一人なのです。

今の紅白ではありません。

視聴率が70パーセントを遥かに超えた時代で、テレビも一家に1台が主流、歌番組が隆盛を極め、

およそ8000万人が観たという時代のこと。紅白歌合戦のトリを務めるということは、間違いなくその

年の日本を代表する歌手であることの証明でもありました。

並み居る演歌の大御所たちを抑え、当時まだ弱冠19歳の少女が大抜擢されたのです。


山口百恵は当時の人気オーディション番組「スター誕生」を経て1973(昭和48)年にデビュー。

森昌子、桜田淳子と共に「花の中3トリオ」と呼ばれました。




実は彼女はこのオーディションの段階では非常に評価が分かれる存在でした。

例えばあの偉大な作詞家の阿久悠などは「妹的なものならよいが、歌は諦めたほうがいいかも」と

彼女のことを全く評価していませんでした。

逆に彼女を高く評価したのは作曲家の都倉俊一ではなかったか。

山口百恵が最初にブレイクしたのが2作目の「青い果実」でした。

作曲した都倉俊一が自らタクトを握る動画です。





    詞、

       あなたが望むなら 私何をされてもいいわ

       いけない娘だと 噂されてもいい

       恋した時に体の隅で 別の私が眼を覚ますの

       大きな胸に抱きとめられて きれいな泪こぼすのよ

       側に居れば側に居れば 誰も恐くない

       あなたが望むなら 私何をされてもいいわ

       いけない娘だと 噂されてもいい



これを当時14歳の少女が歌ったのです。

ティーンエイジの性という、それまで誰もテーマにすることがなかったことを、見た目ごく普通の少女

がサラリと歌ってみせたのです。

なんともいえない不思議な感覚、ある種の背徳感のようなものをも感じますね。

そして彼女の人気を決定づけたのが次の曲でした。

それまでの歌謡界の常識を打ち破るような衝撃的な内容の歌だったように思います。



これも彼女が15歳の時に歌ったのです。

もちろんこの曲を作り、彼女に歌わせたスタッフが居るわけです。

先程の「青い果実」、そしてこの「ひと夏の経験」 ともに作詞が千家和也で当時27歳。

作曲も先程紹介した都倉俊一で当時25歳でした。

山口百恵本人もそうですが、それぞれの年齢の若さに驚きます。

作り手にとって、ひとつの挑戦とも思えるようなこの曲 ...

私は常々思うのですが、世の中の何かを変えるのは常に若い世代のパワーではないかと。

恐いもの知らずで常識に囚われない柔軟な発想や、ある種のタブーをも恐れないチャレンジ精神、

既存の壁を打ち破る力等々。 色々なアーティストと呼ばれる方たちの作品を調べても、皆驚くほど

若い時に作り発表しています。 我々のように歳を喰ってとうが立つといいますか、現状に固まって

しまった年寄りたちからは中々新しいものは生まれにくいような気がしますね。

今の世の中の何か進歩が止まってしまったような閉塞感は、今の若い世代の方たちに元気が無い

のも一つの大きな要因である気がします。 (私らしくチクンッと刺します・笑)



改めて山口百恵を振り返りますと、前期と後期にはっきりと分かれるようなイメージがあります。

アイドル時代の前期と国民的歌手へと成長した後期ですね。

前期の集大成として挙げたいのが次の 「白い約束」

単に私の好きな曲ということもありますが、この頃の彼女らしい感じが一番出ている曲でもあると

思います。 またこの辺りから他の女性アイドルの追従を許さない、孤高かつ崇高なイメージや雰囲

気が感じられるようになります。

ここでは男女が愛し合い結ばれることを”汚れる”と表現しています。



そしてアイドルから国民的歌手へと成長する彼女の後期。

ここからが彼女の歌手としての全盛期といっていいと思います。

若い世代の方々もご存知の方が多いでしょう。

それを支えたのがロック歌手兼作曲家の宇崎竜童とその妻で作詞家の阿木耀子でした。

こちらも若く、当時30歳と31歳でした。

この二人を指名し、作品を依頼したのはスタッフではなく山口百恵本人だったのだそうです。





山口百恵この時17歳。

最初の曲は 「横須賀ストーリー」

横須賀は彼女の育った街であり、彼女の原点でした。



山口百恵の大きな特徴は、当時の女性たちからの圧倒的な支持を得たことではなかったか。

彼女が何故これだけの人気を得たのか、実に不思議な気がします。

特別美人というわけでもなく、また特別可愛いというわけでもなかったと思います。

可愛いといえば同期の桜田淳子の方が遥かに可愛かったし、確かデビュー当時は淳子の影武者

なんて言われ方もしたくらいでした。


ここで出てくるのが 「陰」 というキーワード。

スター誕生の司会を長年に渡って務められた欽ちゃんこと萩本欽一さんが番組を振り返って言う

には、多くの予選会の中で一番に輝いて見えたのはあの桜田淳子だったのだそうです。

二番目が石野真子。

逆に一番悲壮感を感じたのがこの山口百恵だったのだそうです。





彼女は今でいう 「非嫡出子」 だったのだそうです。

はっきり言ってしまえば妾の子ということ。

プライベートのことですので、ここでは多くを語りませんが、子供の時から重いものを背負った彼女

に見え隠れするその「陰」の部分に世の女性たちがある種の共感を持ったのではないか。

上手く言えませんが、自分の運命を嘆き悲しむのではなく、それを受け止めて強く生きようとする

彼女の姿に強く惹かれていったということか。

その特異な生い立ちは映画やドラマなどの主演女優としても大きな力を発揮しました。

特にTBSドラマの赤いシリーズでの不幸かつ悲劇のヒロインはハマり役で、彼女のいわゆる 「陰」

の部分が遺憾なく発揮されたものでした。





上の画像は 「赤い疑惑」

私はこのドラマで初めて白血病とRHマイナスという血液型を知りました(笑)


男に捨てられた母親、そしてその貧しい母子家庭の少女がやがて煌びやかな芸能界のスターに

成長していく . . .

山口百恵自身がひとつの完全なサクセスストーリーでもあったわけですね。


そして時代の変化。

女はか弱く男に捨てられたら生きていけない、お願いだから私を捨てないでという時代から、女性

たちが自立する時代への移り変わり。

70年代の終わり頃は女性たちがパワーをつけ、わがままで自分勝手な男達に一斉に反撃に出た

時代だったように思います。

その代弁者が山口百恵であったということではないか。


次の曲は 「プレイバックPart2」

当時の女性たちからの圧倒的な支持を得た曲でした。



「馬鹿にしないでよ!」 というフレーズが見事にハマった曲であったと思います。

そして極めつけは、「 坊や、いったい何を教わって来たの 」 というフレーズ。

世の中の男たちにガツン ! と食らわせた一言でした。

それにしても男を坊や呼ばわりする阿木耀子さんの詞が凄いですね。

以前夫でもある宇崎竜童さんのブログを書いたことがありますが、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」

などもこの阿木耀子さんの作詞なんですね。

この方はもう天才と言って良いですね。 凄いと思います ヽ〔゚Д゚〕丿


中森明菜がこの山口百恵の熱烈なファンだったのだそうですね。

今挙げたプレイバックPart2もそうですが、次の「愛の嵐」などを観ても明菜がいかにこの山口百恵

に憧れを抱き、彼女を意識していたかが分かるような気がします。

男の私から見てもカッコいいと思いますし、先駆者はやはりこの山口百恵であったのだということが

はっきりと見て取れる動画だとも思います。



山口百恵は映画やドラマで共演した三浦友和との結婚を機に引退をするわけですが、その三浦

友和が彼女の母親のところへ挨拶に行ったときに彼女の生い立ちのことを母親が洗いざらい話

したのだそうです。


自分が過去に妾であったこと。

娘(百恵)はその子供であること。

普通の家庭ではないこと。



そして最後にこう言ったのだそうです。



 「 こんな娘でも良いのですか ? 」 と . . .



今をときめく大スターなわけです。

ちょっと野暮なことを言えば、収入だって桁違いだったと思います。

しかも全盛期でしたから、相手の足元を見て四の五の難グセを付けてもおかしくないわけです。

いや、多分今の時代だったらほとんどそうするでしょう。

なんという慎ましさ!

そして母親が果たせなかった幸せな家庭を築くために全てのものを捨てて三浦友和の胸に飛び

込んで行き、その後は一切公の場に姿を現さない山口百恵のなんと潔いことか!


まさに「この親にしてこの子あり」ですね (´;ω;`)





さて長くなりましたのでこの辺りで最後にします。

イメージでいくと「いい日旅立ち」で〆たいところだと思いますが、彼女の歌はそのキャラクターも

ありますが、全般的に笑顔で歌う曲が少ないんですね。

ですのでここは出来るだけ笑顔で明るく爽やかに終わりたいなと思います。


曲は最後に紅白歌合戦に出場した時の歌で 「しなやかに歌って」 です。

昔のアイドル伝説編 「山口百恵」 これにて終了です。




最後まで読んでくれた方ありがとうね~♡

また来週~



ブログ一覧 | アイドル | 日記
Posted at 2015/07/12 14:51:57

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