一週間のご無沙汰でした、辛口おやじです。
めっきり秋めいてまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さてこの間の22日の朝刊でしたか、兵庫県で「自転車を所有する人に保険の加入を義務付ける
条例案を県議会に提案する方向で検討を進める」、という記事が出ていました。
近年自転車の事故を巡って裁判で高額な賠償を命じられるケースが相次いでいるのがその理由。
この条例が実現すれば全国で初めてということだそうで、兵庫県知事は早ければ来年2月の県議
会に提案できるよう条例作りを進める方針とのこと。
簡単に言えば、あくまでも義務ですがチャリンコに乗るなら保険に入りなさいよという事ですね。
行政の立場を考えた場合、保険に入れという前に、正しい自転車の乗り方やマナーを指導する方
が先ではないのか!? と辛口おやじなんぞはチクンッと刺してみたくなるところですが・・・、まあそれ
は置いといて(笑)
この条例作りの決め手となったのが、昨年神戸地裁が出した自転車の少年と歩行者との衝突事故
をめぐる損害賠償訴訟。
2008年神戸市内で当時小学校5年生だった少年が坂道をマウンテンバイクで走行し、散歩中の60
代の女性に正面衝突して跳ね飛ばしたもので、裁判所が出した判決がなんと9520万円の賠償!
たかがチャリンコの事故ごときで?と思ったのだが、被害女性は頭の骨を折るなどして意識不明の
重体であり、今現在もそれは続いているとのこと。
つまり植物人間になってしまったということですね。
いくら加害者が少年で悪気が無かったこととはいえ、その後の被害者の人生や介護にあたるご家
族の苦労を思えば妥当ということか・・・
こうした自転車事故での高額賠償はここ10何年かで右肩上がりに増えて来ているようです。
いくつか判例を挙げてみましょう。
◉ 賠償額 9300万円 (2008・東京地裁)
男子高校生が歩道から車道を斜めに横断し、男性と衝突。 障害が残るケガを負わす。
◉ 賠償額 6800万円 (2003・東京地裁)
男性がペットボトル片手に交差点に侵入し、横断中の女性と衝突、死亡させる。
◉ 賠償額 5400万円 (2007・東京地裁)
男性が信号無視し交差点に侵入。 横断中の女性と衝突し、死亡させる。
◉ 賠償額 5000万円 (2005・横浜地裁)
女子高生が夜間無灯火で携帯を操作。 歩行中の女性と衝突し障害が残るケガを負わす。
死亡事故も意外と多いんですね。
最近はロードレースタイプのものなど、かなりのスピードが出る高性能な自転車が出回っていること
も一因かもしれませんね。
また携帯やスマホを操作しながらというのも日常茶飯事に見られる光景で非常に危ないですね。
加害者の年齢はやはり若い世代が多いようです。
特に小学校の高学年から中学・高校生を持つ親御さんは注意が必要でしょう。
「備えあれば憂いなし」
もちろん乗り方やマナーが第一であるのは当然ですが、上記のような事例がある以上やはり保険
には入っておく方が良いでしょうね。
ただ今お持ちの自動車保険や火災保険の「特約」等で既に加入済みである可能性もありますので、
皆さんも一度確認してみてはいかがでしょう。
それにしてもチャリンコの事故で1億近い賠償とは・・・
う~ん・・・
Posted at 2014/10/26 18:56:06 |
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