
この車のウリは1500で絞り出す大パワーとそのパワーをなめらかに走りにつなげるCVTでした。
ここでチョットCVTに触れてみたいと思います。
専門家じゃ無いので詳しい解説は無理ですがCVTはContinuously Variable Transmission(連続可変トランスミッション)の頭文字を取った物でここ数年で日本の車市場に出てきましたが構造自体は原付の変速機と基本は同じだったような気がします。
ワタシが通勤で使っている原チャリも過去には2サイクルエンジンでスポーツタイプも乗ったことがあるため、加速を良くしたり最高速度を上げるためにCVTの円心コロを替えたり押しつけのバネを替えたり、プーリー自体のベルトの掛かる傾斜の違う物に替えたりと簡単な構造はこれらの経験を基準に考えています。
CVTと普通のATと決定的な違いは、ATがギア(歯車)を使い1速、2速、3速、ODなどの段数があるのに対し、CVTは隙間が変化するプーリーの組み合わせを両側に置き隙間を変えることで直径を変化させ駆動力の伝達比を変えるため無段変速なのが特徴で普通のATのようなシフトアップのショックも無くとてもスムーズで理想的なパワーバンドを保つことができます。
最近、車のCMで手足を動かさず水泳して「凄いぞCVT!」なんてのがありますが通常のATが頻繁にギアが切り替わっている様を手足を動かして泳いでいるのに例えてCVTは何にも動かさなくても前に進む(実際はプーリーの間隔が変わっているんですけどね)のを言いたいんでしょうね(^_^;)
CVTの長所であるベルトとプーリーの組み合わせは欠点でもあり2つの滑車の間で動力を伝えるのがベルトのため、滑りや強度の関係で大パワーを伝えることができずCVTは軽クラスからコンパクトクラスの小排気量に限定されていました。
F1のウイリアムズ・ルノーが昔、VDTというCVTを採用して格段にコーナーの立ち上がりが早くなり、その当時のマンセルが常に表彰台に上がっていたのもCVTの恩恵のようです。
今は2000クラスにも採用され始めているので改良が進んでいるんでしょうね!
CVTがこの大パワーを伝える事が出来ない場合にどうなるか?
ワタシの場合、数回のサーキットランの後にCVTの走り出し時にクラッチのような繋がり方に変化が現れました。普通はエンジンをかけて軽くアクセルを踏んでやれば車はいとも簡単に滑る様に加速を始めます。
ところがCVTに問題を抱えた状態ではアクセルを踏んでもスムーズに発進できずMTのクラッチを急に離した様な急加速をしてその時にバキッといやな音を発しました。
この症状は発進後の加速や減速時にも起きてとても走れる状態になりませんし、おまけにドライブシャフトのアクスル側からはオイル漏れが発生して間違いなく内部に致命的な問題を抱えていました。
ディーラーに持ち込み診断機を接続してエラー履歴を見ると十数項目のエラーが出ていたと記憶していますし、CVTオイルのドレンプラグはマグネットキャッチャも兼ねているらしいのですがオイルを抜いた際にこのボルトに大量の金属粉が付着していました。
Posted at 2007/12/03 19:13:31 | |
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コルトへの道 | 日記