2006年04月15日
今回は、かなり長文になります。読む方は覚悟して下さい(笑)
燃焼には良い混合気、良い圧縮、良い火花が必要です。
今まで混合気と火花を向上させる話しはしました。
良い圧縮について
圧縮はバルブとバルブシートとの密着やバルブタイミング、ピストンリングとシリンダの密着、オイルの粘度などが関係してきます。
燃焼室は密閉された部屋ではありません。バルブの開閉やピストンリングの隙間等から、不完全燃焼により発生したカーボンが、エンジン内を巡り、スラッジとして固着し徐々にエンジンの性能は低下していきます。また発生したカーボンはオイルの中にも取り込まれ、オイルを汚していきます。
完全燃焼に近づくほどオイルは汚れにくくなり、エンジンは好調な状態を維持し続ける事になります。
実は燃費向上の為に色々私のやってきた事、考えを書いてきましたが、一番重要なのはオイルなのです。
オイルだけでエンジン性能・燃費は格段に向上します。
オイルの粘度を考える(基礎知識)
○○W-○○の左の○○Wは低温時の粘度です。ようは、暖気時のものだと思ってくれれば良いでしょう。10Wならば-22℃まで対応するので、日本では、一部の地域を除いては、これより上の5Wや0Wはいらないことになります。
重要なのは右の部分です。走り始める頃には、この値が重要になってきます。
オイルの特徴として軟らかくなる(20や30)ほど、
フリクションロスは減
トルク感は減
油膜の保持の減
寿命の減
硬くなる(40や50)ほど
フリクションロスは増
トルク感は増
油膜の保持は増
寿命は増
といった感じの特徴があります。が、性能の低いオイルは粘度を硬くしようが、駄目な物は駄目(無駄)です。
私は最近の低燃費車、低公害車に盛んに使われる、0W-20なんてオイルは使わない方が良いとは思いますが…。
オイルとは(基礎知識)
オイルには添加剤が含まれており、基油(ベースオイル)に添加剤を足した物が通常使われています。(ここでの添加剤は主に、基油に不足している性能や持っていない清浄分散を与える為に添加されている物です。)添加剤の量は約10%程度なので、基油の重要さは分かると思います。
基油は鉱物、化学合成、部分合成等があります。化学合成の物が最も優れている様な文章を目にしますが、鉱物の方が化学合成よりもすぐれている部分もあるので、部分合成の方が化学合成を超える場合も有ります。(レベルの低い化学合成油よりも、レベルの高い部分合成油の方が性能は高い)
オイルの役割は、潤滑・密閉・冷却・清浄分散・防錆防食の作用があります。基油が主に受け持つのは潤滑・密閉・冷却ですが、これを簡単にまとめると、油膜の保持がされているか?になります。
油膜が保持されていれば、金属同士の摩擦抵抗を減らす事になり、
油膜が保持されていれば、ピストンとシリンダー間の隙間は密閉され、
油膜が保持されていれば、金属同士の摩擦熱は減少し油温は低下する。(燃焼による発熱は除く)←これは間違った考えかも…でも、実際に油温は低下します。
当たり前ですが、燃焼のエネルギーは全てが推進力に変換される物ではありません。ある程度は金属同士の摩擦やオイル自体のフリクションロスにより使われてしまうのです。より良い潤滑がなされれば、摩擦による(フリクション)ロスは少なくなりレスポンス向上、燃費向上につながります。
摩擦によるロスが少ないということは、金属損傷も少なくなり、発熱も少なくなるのです(燃焼による発熱は除きます)。←これも間違った考えかも…
つまりエンジンの耐久性も向上します。
オイル以外に私が行ってきた事をやっても、燃費の向上率は数%しかないのでは無いでしょうか?しかも経年劣化やエンジン内部のスラッジの蓄積などにより、走行距離が伸びるほど燃費は悪化して行きます。
実際、12000キロ程度の時に買った私の車はその当時に比べると1km/l以上燃費が悪化していました(当時68000キロ)。しかし、使用オイルを変えただけで、それ以上の状態になったのです。(向上率は10%以上)
別に私が使用しているオイルを宣伝しようとは思っていないので、言いませんが、オイルが重要である事を分かって頂きたいです。
オイルの劣化について(基礎知識)
どんな高性能のオイルでも劣化はします。劣化の原因を少し考えてみると…
高温による酸化・水分の混入・スス・塵埃・燃料希釈・添加剤の消耗等が考えられます。
高温による酸化は避けることが出来ません。が、極端に高温にならなければ即NGにはならないはずです。
水分の混入は、オイルに混入にしている物や燃焼により発生した水分がエンジン停止後に冷やされ結露となりオイルに混入します。近距離運転など低温運転により水分がオイル中に多く混入することになります。
ススはオイルの清浄分散の働きでオイル中に汚れとして取り込まれ量が多くなるとスラッジとなり堆積していきます。また、磨耗の原因にもなります。ススは不完全燃焼により発生する物なので、完全燃焼に近づける事が出来ればススを減らす事になり、オイルの劣化を遅らせることが出来ます。
塵埃は主に吸入される空気に混入しているので、エアクリーナーの整備状態が大きく関係してきます。塵埃は研磨性を持っているので、エンジン各部を磨耗させる原因になります。またスラッジを作る原因にもなります。
燃料希釈は不完全燃焼により、ススの発生と同時に、未燃焼の燃料がオイルに混入することで、オイルの粘度を低下させることになります。これも完全燃焼させることにより、減らすことが出来ます。
添加剤の消耗は、読んで如く、消耗によりオイルの性能が低下することです。
このように、スス・塵埃・燃料希釈は改善させることが出来るものです。これによりオイルの寿命を延ばすことが出来るのです。
(※オイルはエンジンオイルの話です。デフ等は違った考え方が入ってきますので、注意してください。それと、ロータリーEgは、これには当てはまらないかも…オイルが減るのが当たり前のEgだから…)
今日はここまで
Posted at 2006/04/15 19:18:28 | |
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燃費向上計画 | 日記
2006年04月15日
今日は雨が降らない予報なので、朝の8時前から作業開始。
とりあえず、食器用洗剤で洗車をして、比較するための写真を撮った。
その後、粘土→コンパウンド→洗車を行う。
これが、終わった時点で、時間は午後1時…
『雅』を塗って、1時間放置…
付属のクロスで磨いていくと…
おぉ~!こりゃ綺麗だわ!
確かに、濡れた様な艶が出ております。
作業後に証拠写真を撮って確認してみると…
違いが分らん!?
黄色は周りの景色を巧く反射出来ないのか?
お見せできないのが残念です。
黒系の車なら違いが分ると思うのですが…
終わった時間は4時でした。疲れた…
Posted at 2006/04/15 17:36:33 | |
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