
今日は書きますよ(笑)~。絶対長いです。読みたい方だけどうぞ。
あくまで日記です。
今日は成人式。
特に中学時代の連れと一緒に行く約束はしてなかったので、一人で気ままに車で市民体育館へ行った。
ちょっと早すぎたのか、我が中学校勢は全然居なかったが時間が近づくと自然と集まってきた。
中学時代の連れを探して壁際に立ってると、振袖の女の子二人組が
『今日子供どうして来たのー?』
『実家に預けてきたよー。』
という会話をしているのが聞こえてきたので、自分の環境と同年齢という事を思い返しながらも、感慨深い気分になった。子供か・・・。
式は特に大きな起伏を感じさせる事無く終了。大半のヤツは仕事をしてるとか、中には結婚して子供がいるヤツまで居たけど、大して変わってないヤツばかりで懐かしくも穏やかに終わった。
●1次会:焼肉宴会。
自分の中で深かったのは、午後6時から再度焼肉屋に集合して行われた学年会以降の事だ。
正直、男はともかく女の子がバッチリ決め込んでいる成人式では誰が誰だかさっぱり分からないので、本当にその人との再会を喜び、近況報告するのは学年会だな、と決め込んでいた俺はちょっと服装に気を使いながら自転車で現地に向かった。
座敷にクラス単位で卓を囲った見覚えのある顔たち。中には居ないヤツも居るけど、まずは良しとしよう。
最初は大人しいヤツらばかりの卓に送り込まれた。
ボチボチ酒が体に回ってエンジンがかかってきた頃、近くの卓に座っていた中・高共同じ学校だった女友達が話しかけてきた。そこでまずはジャブが。
『あのさー、(同じ高校へ進んだ)●○って来てないの?』と聞くと、
『あんまり言っちゃいけない話かもしれんけど、できちゃった結婚して3月には子供が産まれるらしいよ』との返事。
うわ、キタ・・・。有り得ない話・・・。
中3の時から好きで、今だから言えるけどその子が志望したから俺もその高校入った様なもんだった子─。それがなんと人の親になる・・・。別に入学後程なくしてフラれてる俺とはそれ以降恋愛感情としては関係無いといえば無いけど・・・。しかも高校卒業時点での彼氏とは違う男がダンナという話。親の厳しい子だったはずだし、しかもダンナは接点が無いと思っていた同学年のヤツだとか耳を疑う話ばかり・・・。
やっぱり例え過去の事でも、好きになった人がそういう今を歩んでる事に対し複雑な気分が降りかかってきたのは、言うまでもない。。。
・・・しかし、そんな事で頭を抱える為に来たのではない!と考えた時点で友達に、
『おい、あっちのクラスの座敷に行こうぜ!』と、促す。
うちのクラスの座敷がバカうるさかったので、割と静かな座敷。
そこでも旧友の顔を見て懐かしむ場面が広がる。
だが、ここでまた右ストレートを食らう。俺の初恋の人の登場である。
確か小学校1,2年の頃だと思う。恋愛感情すら分かっていなかったかもしれないが、俺はその子が好きだった。可愛かった。当時、下校途中に友達から
『やましんの好きなの誰~??俺も教えるからさ~』
と聞かれ、
『▲△かな。だって可愛いじゃん』
と答え、結局聞いてきた友達は好きな子を教えてくれなかった上に翌日には学年中にバラされていた、という悲しい思い出がある相手でもある(涙)。。。
その子は今でも全然可愛かった。むしろ顔のイメージは変わっていないのに当時以上に可愛くなっていた。
今ではその子を取り巻く環境も人達も全て俺とは違う。その子のファッションも俺のあまり好きではないギャル系の服装である。でも、そんな事どっか行ってしまう程グッと来るものがあった。
周りで喋っている人間も俺とは違うタイプの積極的なヤツらばかり。別に普通に喋ってるだけなのだが、どうもその輪に入っていくのは抵抗があった。そんな時、
『やましんも話に入ってこいよ~。』
と言ってくれたヤツがいた。そいつは中学時代割とヤンチャなヤツだったが、とても丸くなって優しい人間になっていた。結婚した、と聞いていたが結婚すると人は変わるのだなと実感した。
結局その話の輪に入ったものの、その子と話す機会は無かった。でも、その子にはやっぱりよく分からないけどグッとくる何かがあった。前述の事ではないけれど、昔好きだった人に抱く感情はただの友達とはやはり違うということか─。
●2次会:ボーリング。
そんな複雑な思いを抱えつつ、2次会のボーリングへ。
現地に着いて、中学時代の連れであり、かつて俺より前に前述の子と付き合っていた事もある友達に
『●○の話聞いた?』と、振ってみる。
『あぁ。聞いた。子供産まれるのかぁ~。。。』と、俺と同じ様な複雑な気持ちの様だった。
そんな会話もしたが、折角ここはボーリングの席。盛り上がらない手は無い。
初恋の子と同じグループでやった訳ではないけれど、レーンの大半を借り切って居たので、それぞれ友達のレーン間を移動する場面が度々あった。そんな時どうしても見入ってしまった。。。スコアは全然だったけれども(汗)。
また、ボーリングの最中、酔った勢いかどうかは分からないが、膝枕やらベタベタする男女もちらほら。かつては無邪気な小学生だった俺らも、もう『男と女』なのだ、と感じさせられた一コマだった。
ボーリングをしたレジャーランドのバスでまた地元に送ってもらった後、解散という流れになった。
地元に車を停めてった一部のヤツらは女の子を送って行こう、と誘っていた。
初恋の子は一緒にいた友達が誘いに乗った中、どうしようか考えていたみたいだったが、やがてその車の方へと歩いていった。その車の主はさっき会話の輪に誘ってくれたヤツなので、奥さんも居るし決して『そんな』つもりでは無いと思うので心配してないが、帰り際に話し掛けようと思っていた俺には誤算だった。。。
かく言う俺は今日に限って自転車。雨も降っている。それは車に軍配が挙がるのはしょうがないよな。スイフト出動させれば良かったかな、とちょっと後悔。
しょうがないので、歩いて帰るヤツらと喋りながら自転車を引きながら歩きだす。
程なくして、交差点から一団とは別方向に歩くカーキチ二人に大声で呼ばれる。
『こっちから帰ろうぜ~。』という言葉に、遠回りになるが、予定も計画のヘッタクレも無くなってしまったので『まぁ、いいか』と思いソイツらと帰る。人数も少ないので、仕事の話・女の話・車の話・・・とクダラナイ話をぶちまける。そのうちの一人はこないだ1Jを積んだマークⅡのドリ車を買ったとの事で、折角なので帰りに駐車場で見せてもらったりした。
マークⅡは俺のスイフトとは丸で世界の違う車だった。
くすんだ塗装、年式を感じさせるデザイン、有り得ないエアロにフルステンの直管マフラー。仕事をしてるコイツは経済感覚も俺とは違うけど、車についての考えもかなり違う。きっとクソ単純な動機でマークⅡを買ったのだろう。
カッケェ・モテたい・鬼速・爆音─。
でも、燃費とか維持費をトータルで考えてスイフトを買った俺よりも潔い気がしたのも事実。。。
その連れと別れて、一人で歩く久しぶりの通学路。
もう自転車に乗ればいいのに、そのまま乗る気がしないで引いて歩いていた。
『あいつの家はあそこだったな』とか『ココにこんなのあったっけ?』とか『ばあちゃんと散歩したあの頃はまだ田んぼにレンゲやツクシが咲いていたっけ』など、色んな思いが巡る。雨粒しか俺に与えない空を見つめながら、そんな事ばかり思っていた。
初恋をして、無邪気に駆け回っていたあの頃。
あの頃に比べて失われた自然、変わっていくものは確かにある。
でも、一番変わったのは俺だ。
間違いなく、あの頃の俺の感受性という名の『フィルター』はフルハイビジョンの原色フィルターだった。それが今ではどうか。かろうじてカラーだろうが、それは丸で老眼の様に鮮やかさを伝えないモノになっていないだろうか。バイトや学校でただただ一日を消化していく毎日。『めんどくせぇ』が口癖になっている自分。
決してあの頃の方が全て良かった訳ではない。
でも忘れてしまった、今の俺が失ってしまったものは決して少なくない事を痛い程感じた冷たい雨の降る夜だった。
自分のビジョンの色褪せを教えてくれた皆に、今日に、ありがとう。
今日の夜が明けたら、新しい俺のスタートだ。
※結局、異性感情が大半を占めたり、いろんな話題がクシャクシャに交錯した上にやたら長い文章で、第三者視点で見ると有り得ない文章に仕上がりましたがコレが本音なので掲載します。