納車から早くも1年以上が経過し、その間全くブログの更新を全くしていなかったのですが、自宅のある地域でスバルXVを見かける機会が殆ど無く、もしかしたらスバルXVって人気が無いのかなと最近思うところもあり、賑やかしのつもりで久々のブログ更新です。
以前、納車直後にスバルXVの第一印象をブログに書き留めておきましたが、チョットダメ出しが過ぎた感があったので、スバルXVの購入を検討している方のお邪魔をしてしまったのではないかという反省もあり、現在の一般のオーナー(素人)としての感想をもう一度整理しておきたいと思います。
納車時の第一印象を回想すると
【 クルマの最低地上高が6.5センチ高くなったことから視線が高く、アイドリング時にはエンジンからカラカラとアイドリング音が伝わってくる点や路面の凸凹をショックアブソーバーで吸収できない安っぽい乗り心地などは、まるで「トラック」に乗っている気分です・・・・・・乗り心地を改善するため、16インチタイヤに変更するか、ショックアブソーバーを上質なザックス社製等のものに交換して改良して欲しい・・・・・アイドリングストップ後、発進時にセルモーターが回ってエンジンが始動する際の振動と音を聞くたびに「バス」に乗っている気分になります・・・・・・前車が比較的静かな直6のセダンからの乗り換えのため振動や音については慣れの問題もあるのでしょう。SUV車だからと割り切って、この運転感覚になれれば問題がないのかもしれません。(そう思うことにしましょう。)人間の適応能力の偉大さに期待することにします。 】
いやー、納車直後の感想としてはあまり良くないですね、端的に言うと、
1. 遮音性が悪くエンジンのアイドリング音も五月蠅く聞こえる。
2. マツダのi-stopのようにピストンの停止位置を最適化せずにエンジンを再始動させるため信号
で停止するたびにセルモーターの音と振動が気になること。
3. フリクションと減衰力のバランスが取れていない×なショックアブソーバーによる乗り心地の悪
さが気になること。
以上、3点が大きなマイナス評価でしたが、これらの問題点については、スバルが2013年11 月に実施した年次改良(アプライドBからCへ移行)というかたち改善が行われたようです。
年次改良の実施の内容を見ると、
「前後のダンパー減衰力を最適化することにより快適で安心感ある乗り心地を実現しました。また、遮音材の強化(ボンネット内側に吸音材の追加)やエンジンの作動音低減(静寂性の向上のためにエンジンのロッカーアーム周辺をメカノイズの少ないタイプに変更)により、室内の静粛性をさらに高める(助手席アンダーカバーの追加、インパネ先端シール材を大型化するなどの対策)と共に、ステアリングまわりのデザインを変更し、質感を向上。さらに、新たに助手席パワーシートを展開することで、ドライブ時の快適性を向上させるとともに、電動パワーステアリングのチューニングや制振性能の向上を図り、より軽快で安心感のあるハンドリングを実現しました。」
となっています。
かなりコストをかけて気合の入った改良が行われていることが伺えます。
つまり、スバルXVの発売当初は、乗り心地や静粛性においてメーカーも対策不十分と思いつつコスト管理と開発時間の不足から間に合わなかったということが本音なのでしょう。
年次改良後のスバルXVを試乗していないのでどの程度改善が図られたか比べてはいませんが、これからスバルXVの購入を検討している方には少しの改善でも乗り心地や静粛性が良くなったスバルXVを購入できるのでラッキーです(^_^)。
私もチョット羨ましく思っている次第ですが、もっともクラウンやレクサスISの様な高級セダンを購入したわけではないのだから少々五月蠅いクルマにも慣れてしまえばあまり気にならなくなっている自分がいて、現状を受け入れていく人間の適応能力の偉大さに感心するばかりです。
(28年前、初めて乗った86レビンに比べればはるかに静かなクルマであり、現車を基準にして他のクルマのことを記憶の彼方へ置いて来ればNo Problemということです。)
まあ、多少の出来の悪い所が他にもありますが、惚れてしまえばアバタもエクボと言いまして、全長が4450mmで比較的コンパクトでお洒落なSUV車のスバルXVはお気に入りのクルマです。(-o-)/
さて、納車直後の第一印象の話はここまでとして、スバリストでもなんでもない一般オーナーが納車から1年を経過した今の感想を端的にまとめると。
「アイサイトと雪道での安心感を除けば、特別に感心する所も無ない反面、フラットライドな運転感覚をはじめ普段からSUVを意識せず普通の乗用車感覚で気楽に乗ることが出来る点や、路面からシートまでの高さが程よく、余程小柄な人でなければ容易に乗り降りができて、ハンドルの軽い操舵感も含めて女性でも運転しやすいお洒落なクルマで、チョットだけ普通のクルマよりは外車的な雰囲気を感じさせる「いい感じ!」のクルマだね。」というところですか。
具体的には、低重心の水平対向エンジンのクルマであっても最低地上高が200mmあり普通のセダンよりも高いロール重心をもつクルマなので、当然高速コーナーの安定性はBRZやインプレッサスポーツとも比べるまでもありません。
当然、高速コーナーやワインデングを攻めて楽しむクルマではないので、スポーツカー的な走りの要素をスバルXVに求めることは、そもそもナンセンスなわけで、スバルXVの走りについて求められる要素はその逆で車高を高くして悪路などの走破性を高めた結果、SUVのデメリットとなる「高速道路での操安性」を普通乗用車のものに近づけることが命題であるわけで普通のセダン感覚で運転ができることは十分満足できる性能だといえます。
また、ハンドリングについてもあまりクイックでないセッティングとなっていることもクロスオーバーSUV車としてのクルマの性格に合っていて好印象です。
一方、クロスオーバーSUVとしての4WDの性能についての評価は、正直、私には、良くわかりません。(自爆)(-_-;)
なにせこれまでSUV車や4WDのクルマを自ら運転したことが無かったので評価の基準を持っていないのです。つまり、クロスオーバーSUVとして他のメーカーのライバルのCX-5やエクストレイル、ジューク、CR-V、ヴェゼル、RVR、RAV4等のクルマと比べてSUVとして技術的に何が優れているのか劣っているのか運転していても良くわからないのです。
言えることは、雪道で前車のように路面とのグリップを確認しながら路面状況に応じたアクセル、ブレーキのコントロールに気を使うことが無くなり、ましてやクルマの後輪の滑り出しに合わせてハンドルを操作してカウンターステアーを決めることなど皆無になったことを寂しく思うぐらいに雪道では安全なクルマだねということです。(当然、最新のスタッドレスタイヤの性能向上もあると思いますが。)
また、スバルXVを購入後に1つの大きな発見があったことを申しますと、我が娘がクルマに酔いにくくなったことです。(笑)
これは明らかに前車からスバルXVに乗り換えたことによる副産物らしく娘曰く、スバルXVだとクルマの発進時に頭とお尻が水平に一緒に滑るような感じがするとのこと、つまりCVTの特徴としてトランスミッションのショックが少なく、また、発進時の加速では効率優先の制御が働くため体に係るG(加速度)が一定でGの変化に伴う体への負担(頭部の前後左右への移動量)が減少してクルマ酔いになりにくいようです。
なお、クルマに酔いにくくなった理由は他にも4つ程あると思われ、2つ目として車高が高くなったことによる視点の変化からスピードに対する恐怖心が緩和したことや、3つ目として私自身のクルマへの意識の変化(スバルXVは、スポーツカーじゃないという思い込み)からアクセル、ブレーキ、ハンドル操作による加重移動を意識した走りが少なくなったことや、4つ目としてコーナーを曲がる時、横ロールの比較的少ないクルマであったことよると思います。
娘の車酔いの原因の主な要因を推測すると私の同乗者への配慮のない身勝手な運転によるものであると考えられ、娘には申し訳なく思うとともに、スバルXVを購入したことで、父親の運転技術の未熟さを思い知らされるきっかけとなったことは、逆に本当に幸いでした。
これまでの娘の人生の13年間の中で辛らかったクルマ酔いを少しは改善させてあげることができて本当に良かったと思いますが、根本原因は私の下手な運転操作によるものなので、同乗者に優しい上手なクルマの運転を目指してG(加速度)の変化の少ない滑らかな運転操作を娘のためにも身に着けたいと思う次第です。(-_-;)
さて、実践方法としては、自動車メーカーのテストドライバの方が自身のホームページで解り易く解説されている正しいハンドル、ブレーキング、アクセル操作の基本動作をどんな状況でも実践できるように身に着けるしかないのですが、これまでの悪癖を矯正するための一番効果的な手段は、マツダのアテンザやアクセラに搭載するⅰ-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター 注:リアルタイムで運転操作のコーチングを行ってくれる運転評価システム)を活用してマツダが推奨する無駄の無い滑らかな運転操作を身に着けることが一番効果的なようですね、確かに最近のマツダ車は魅力的なクルマが多くて欲しくなってしまいますが、スバルXVの購入から1年でクルマの買い替えを行うなど到底ありえない話ですし、当面は、レーダー探知機のGモニターを活用(一般に0.2~0.3Gを超える加速度変化を不快と感じるようです。)して地道に運転操作の基礎の習得からやり直しです。
がんばるぞ、我が家にはⅰ-DMの代わりに、クルマ酔いに敏感なかわいい娘がいるので娘の様子を伺いながらレッツ特訓です。( ̄0 ̄)/
なお、滑らかな運転操作を心がけることにより運転の無駄な操作(アクセル操作やブレーキングやハンドル操作におけるオーバーシュート)が減少することから燃費の改善にもつながるおまけがついてきますよ。(^_^)
実際、妻が運転すると平均燃費が9.5km/ℓ(ほぼ近所の買い物のみ)だったところ私が代って運転すると1割アップの10.5km/ℓ程度に改善することからかなり燃費の改善にもつながるようです。
(参考にさせていただいたホームページのご紹介)
① 車の運転上達のススメ:ttp://booboow.blog89.fc2.com/
② 日常生活で磨く車の運転技術 ~同乗者の快適さとその他諸々のために~
:ttp://a.know-how.fc2.com/ja/10872/
③ i-DM攻略法:はじめに
:ttp://minkara.carview.co.jp/en/userid/1349639/blog/32094156/
また、スキーやキャンプに使用することからコンパクトカーの欠点であるトランクスペースの問題がスバルXVを購入する際に気になっていましたが、我が家のような家族3人の利用であれば、前車の様にスーリーのルーフボックスを使用しなくてもシートを1人分倒せば十分な収納力があり、問題無かったです。(自分の使うシェラフ(寝袋)を膝の上に抱えてもらう等、ほんの少し家族には少し協力してもらいましたが。(笑))
写真のとおり、比較的なコンパクトなキャンプ用道具の一式であれば家族の着替えも含めて車内にすべてを収納することが可能でしたし、3人分のスキー板とスキーブーツも水濡れ防止のためブルーシートを1枚敷いて養生すればルーフレールに取り付けるスキー用キャリアを使用しなくてもOKです。
折角、メーカーオープションで取り付けて貰ったルーフレールと新調したスーリーのベースキャリアのバーとフットについては宝の持ち腐れ状態です。
(まあ、クロスーバーSUVとして見れば、ルーフレールを付けた方がカッコ良いので満足していますが、もし購入の際にルーフレールをどうしようか悩まれているのであれば、家族の人数が4人の方はルーフボックスが必要となるのでルーフレールは是非つけた方が良いですヨ。)
他にも意外な長所としては、昨年、自宅のある地域でゲリラ豪雨が発生して下水道が溢れるとともに自宅前の幹線道路が20cmほど冠水する被害がありました。
当日、駐車場前のプラスチック製のスロープが雨水に流されてしまうわ、娘の通う学校から登下校時に家族の送迎の要請があったりして、その日は散々な一日でしたが、こんなときは、突然発生する大雪や豪雨などの自然災害にも対応できるSUV車を購入して本当に良かったと実感します。(^_^)
最後にクルマのインプレッションらしくクルマの感想をまとめると、スバルXVは、視点がこれまでのクルマより高く車幅が1780mmあるため細い路地で対向車との擦れ違いに気を付けること以外は、全く普通のクルマと全く変わらないと言えます。
運転のし易さにおいては、軽いハンドルのためかハンドル操作の切り遅れが少なく4WD車の苦手とするクルマの小回りも意外とよく利きます。
実際、最小回転半径は5.3mで前車の5.1mより悪い数値ですがUターンをする時などあまり神経を使うことなく、車庫入れではハンドルが軽く楽になったと妻の評価は上々です。
また、大型の視認性の良いサイドミラーのおかげで左右の路肩に寄せ易く、一般のお父さんやお母さんが普通のセダンやコンパクトカーから乗り換えても車幅が1780mmあることにストレスを感じることは少ないと思います。
他にも、運転時に視点が高いことから回りが良く見えて普通のセダンより運転は逆に楽かもしれません。
特に高速道路では、視点が路面からの高い位置にあるので高速運転のストレスによる疲れも減少すると思います。
また、電動のパワーステアリングの特徴でしょうか、路面からの細かなインホメーションがハンドルに伝わりにくい傾向にありますが、大型トラックの走行でできた路面の窪み等、荒れた路面状況にもハンドルを取られることの少ない直進性の良いクルマです。
当然、FULLタイム4WDなのでスタビリティは良く、横滑り防止装置もついているので高速走行時の濡れた路面でも安心感は非常に高いのですが、車高が高く車体下部への空気の流れが多くなるクルマなので高速走行時のダウンフォースが発生しにくいことや横風の影響も受け易いのであまり過信しないことが吉でしょう。
静粛性については、通常の40kmから60km程度で走行するには十分な静粛性を持っていますが、高速走行時の遮音性は今一の感があります。(年次改良で対策が行われていますので実際のクルマを試乗して確認しみてください。)
以上、これから、スバルXVの購入を検討している一般ドライバーの方の参考となればと思いオーナーとしての感想を書かせていただきましたが、もう一度、端的に申しますと、4WDとしての高い安全性能を持ちつつエクストレイルやフォレスターやCX-5等のSUV車と比べて全長が短く、車高が低いことからより
普通乗用車感覚で気軽に運転することが出来る一方、樹脂製のオーバーフェンダーやアルミホイールのデザインなどクロスオーバーSUVの外観を持った、見ていても楽しいお洒落なデザインの
コンパクトカーだということです。
当然、スバルXVに対して文句の1つや2つは当然ありますが、個人的な拘りによる理由で一般的でもないことから今回は省略しました。
でもね、1つだけ言わせてもらうとアメリカで販売するXVは日本車の中でいち早くスモールオーバーラップ※1に対応してG評価を出しているのに年次改良後も日本の販売車両は未対応であることについては、同じG評価で自動ブレーキを採用しながら国ごとに差別化しないボルボの企業姿勢を見習って欲しい。
あぁー、なんで変なところをト○タのマネするのかね。(苦笑)
これ以上はスバルの営業妨害になると良くないのでやめておきます。(笑)
繰り返しになりますが、まあ多少の出来の悪い所があっても惚れてしまえばアバタもエクボと言いまして、スバルXVは、我が家にとってクルマで出かけることが楽しく、妻や娘からも前車同様に「XVくん」と擬人化されて愛されている素晴らしいクルマです。(^_^)
※1スモールオーバーラップ
オフセット前面衝突テスト時に従来と比べより厳しい「微小ラップ衝突」形態を導入して行うアメリカ国内の衝突テスト。
これは相手車両や立木、電柱といった障害物と衝突した際の事故状況を再現して、時速40マイル(64km/h)でフロント部分の運転席側1/4(25%)をバリア(頑丈な壁)に衝突させるもの。
導入当初、日本車のほとんどの結果が最低ランクの『プア』となった衝撃的なテストです。