以下ブログ拝見して思い出した事が。
2IND規格・・・
何度か当ブログで話題にしている、自称一級整備資格取得者、あるブログで自身で行った
オーディオ装着手順を、保安基準に該当する作業と前置きし、模範手順としてアップして
いましたが…
そういえばアースターミナルについては言及が無い。(汗
最低でもacc、ignあたりのヒューズ外してからの作業がセオリーなのですが、メモリー飛ばし
たくなかったのかしら?
…でもコネクター外せば嫌でもメモリー飛んじゃいますが。(汗
ここであまり雑誌でも語られないアースターミナル外しの意味について、自身の幼稚な研鑽の
中から拙い文章、間違いも多分に含む可能性ある文章で申し訳ありませんが、偉そうに講釈
垂れたいと思います。
大昔、30年程前の車両、たとえばヴァイオレットやスタンザ、エテルナあたりが現役の頃なら、
センサー類もあまり無く、インパネ裏もある程度余裕あったので、最悪、ショートしても火災
発生の危険はあれど、そうそうトラブル起きることはありませんでした。
しかし、S58年頃のクラウンあたりがはしりだったと記憶していますが、電子制御が多様化
する中、そしてその後のハイソ・カーブーム等々によるインパネ形状の変貌で、多種多様な
ハーネスがインパネ裏に集約されつつも、その絶対的スペースはとても狭くなって行き、一部
車種ではヒーター導風で若干空調ダクトに干渉しているハーネスや社外オーディオが加熱破損
等々する事故も発生しておりました。
元来、そういう環境での配線結線、しかも場合により、工具を視界遮る格好で使用する事が
多分に発生する状況下で、アース外し大前提というセオリーが誕生したと記憶しております。
特に昨今の電子制御の固まり、当方所有アルファ156を例に挙げると、ルームランプやドア
ロック、空調関係、OBDが同一ユニットとして集約され、アルファコードシステムなどの
エンジン制御にかかわる重要な基幹も同一ハーネスアッセンブリーに収容されている状態と
なっている現状で、それらハーネスに何かしらの作業ミスで工具やオーディオの鋭端部が
接触し、通常のコンピュータ電源、約6V(ボルト)、最大でも2mA(ミリアンペア)位と思い
ますが、そのラインに、12V以上の電圧、30A以上の電圧電流がもし流入したら…その影響
波及範囲は広大で、リカバリーはある意味絶望ですよね(苦笑
これは外車だからとはいえない側面があり、たとえば私の関わった中では自所有として作業した
日本フォードスペクトロン(SSF8)やマーチR、仕事で関わったスクラムターボみたいな低価格、
低グレードモデルでも同様と個人的には感じました。
先ブログにも遠まわしに挙げましたが、判断基準、この場合ですと、周辺の作業環境、影響
範囲で作業簡略化する事も仕事では時間制限上在り得ますが、当該ブログ拝見すると、
知人より委託受け、尚且つ自宅敷地で、他依頼車や仕掛かりも無い状況、つまり時間制約も
厳密には無い状況で、なぜ重要なハーネスが集約されている部位の作業ながら基本付帯を
簡略化したのか、その判断基準に少なからずも疑問感じました。
この様に、一応一級整備士が重要保安部品同様と位置づけ、尚且つ、模範手順として誇らしげに
作業紹介している状況下、根本の部分であるこういう作業が見落とされる事に、わが身も反省
必要ありと意識しつつも、そもそも、そのレベルの方が模範の範囲として紹介しない事、つまり
今回話題にしたアース外し等々の基本作業が簡略化された教育を受けている整備士が存在
する事に旋律…戦慄を覚えましたよ。
”エンジニア”否、”チェンジニア”と揶揄された時代を経て、今回の理不尽な基本付帯作業
簡略化の流れ、いったい今後の整備業界、どうなっちゃうんでしょう???
Posted at 2013/04/01 10:39:19 | |
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