初ポルシェ試乗 at「TECHINICAL MATE」

日付が遡りますが、ポルシェ購入までの経過を記録します。
　日曜日も営業との事で、カーナビたよりにお店探し。三菱重工の下請け町工場がひしめく中にお店はあった。
　時計は10時を既に廻っていたが、５～６枚あるお店のシャッターのうち、開いているのは２箇所のみ。おそるおそる中をのぞいてみると、眼鏡をかけた男性が毛ばたきで、十数台ある商品のほこりを払っている。
　Porscheは初めてなので、とりあえず話しを聞かせて下さいとお願いする。964を考えているが、オイル漏れが心配でと伝えると、大丈夫、問題有りませんとの事。
　実際に乗った事がないので、乗せてくださいとお願いして、Porsche初試乗。営業の方に運転してもらい(多分89年のC2黒Tipだったと思う)、周辺を一周していただく。
　先ず、車内に乗り込み気になったのが、なにやらガソリンに似た様な匂い。やはり古い車は燃料漏れか？と思ったら、レカロシートの革の匂いとの事。走り出してみると、そのアイポイントの低さと(今乗っているセダンに比べて車高で100mmも低い)、足回りの固さから来るゴツゴツ感に、まるでゴーカートにでも乗っている様な感覚を覚える。
　周辺に畑が広がる郊外のちょっとした直線の舗装路でいきなりアクセルを踏み込んだ直後、背中から襲って来る加速感。あっという間に100km/h近くに。それに続く、急ブレーキでの停止。決してロックせず瞬時に減速し、真っすぐ車両を停止させるブレーキ。ステアリングを左右にあおってもミシリとも言わない剛性の高いボディー。
　こりゃあ、もう駄目です。本気で買いたい、これに乗れるのはさぞかし幸せだろうな。
　91年式MidmightBlueC2を目当てに来たけど、その実物を見ると、ボンネットの磨き傷や、リアワイパアームの錆びが目立ち、いかにも古い感じで、おまけにエンジンもバッテリー上がりでかからない状態。
　他に、9月11日の衆議院選挙で落選した議員さんが議員会館地下駐車場に死蔵していたスレートグレイの'91年C2が気になったが、月曜日に他の業者に譲るとの事。ポルシェには付きものと言われている油温計や回転計のガラスの曇りが印象に残った。
　結局、この日は2時間程いて、初ポルシェ試乗や、帰り際の営業さんの、次回は女房をつれてくれば説得しますよとの言葉に、かなり好印象でその場を後にした。
　それから数日して、TMのHPを見ると元議員さんの車は、ちゃっかり売りに出されており、更にそれから数日後には売れてしまった。結構奇麗だったし、値段も手頃だったので、惜しかったなー。