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　明日の納車予定を、１日早めてもらいました。明日は東京でも積雪10cmとなりそう。雪が降ると納車も大変なので、早めに納車となりました。

次の964を正式に契約しました。今度もラクチンなTipです。MTは次に買う車の楽しみに取っておきます。

インターネットの中古車サイトに載っていた、964最終93年式の癖にやけに安くて訳有りかと思われるSlateGrayMetaricのC2Tipを、見るだけ見てみようと思い、いざ神奈川某中古ディーラーへ。
　現車は外装は磨き傷もあまり目立たずそこそこ。内装も結構きれいだけど、社外品のセキュリティシステムが悪さをしているとの事で、キーシリンダーが分解され配線にぶら下がっている。とりあえず、エンジンかけると何やら甲高い異音が。営業さんは、直すと言ってたけど、本当に直るのだろうか？
　車の外回り、室内を一通り見せてもらい、T MATEの時と同じ様に、営業さんに車を運転してもらっての試乗をお願いした。
　相模原の田舎と違い、246沿いではさすがに目一杯アクセル踏む事もはばかられるけど、またまた、あの後ろから蹴飛ばされる様な加速感を味あわせてもらい幸せ。
　Bilsteinの足回りで車高を落とし、Brombach18インチのせいなのか、ロードノイズが大きいのと、跳ねる様な乗り心地なので、足回りをオリジナルに戻してもらえるかを確認。オリジナルに戻しても、この程度なのであれば仕方がないとあきらめもつくか。
　Porscheにしては、かなり破格だけど、いざ本気で購入となると、本当に購入できるか貯金も心配なので、女房に電話で連絡すると、本当に購入するのであれば、自分でハンドルを握って決めたらとの事。
　意を決めて、自分で運転する事に。会社構内では左ハンドル車はたまに乗っているけど、初めて公道で運転する左ハンドルがPorscheなんて。免許取り立ての頃の、緊張感を感じられてまた新鮮な気持ち。
　First Impressionは、本当にPSなのかと疑われる重いハンドル。初めてのマイカーだったセリカLB1600GTが確かPSレスだったけど、それよりもはるかに重い感じがする。
　制動力は確かだけど、ペダルを踏んでもほとんどストロークしないブレーキは慣れるのだろうか。営業さんは、こんなものですよと言ってたけど、若干不安。
　午前中11時前から4時間程も付き合わせて、営業さん、ごめんなさい。
　ほんの一瞬でも自分でPorscheを運転し、Porscheを実感できた事で、買わなくても良いかなと思いました。でも、Porscheは所有する事も一つの喜びという考えもあるみたいで。
　結局、契約してしまいました。相場よりかなり安いC2Tip、吉とでるか凶とでるか、どうなる事だろう。

ポルシェの話を聞きたいとお願いして、対応してくれたメカのお兄さんに、お店裏の整備工場を案内してもらい、オーバーホール中のFlat Six Engineや、整備待ちの964RS(お医者さんの持ち物)を見せてもらった。TMの営業さんの言い分と違って、こちらは、結構維持費(オイル漏れ修理等)がかかるとの話。　300万予算といって見せてもらったSilverのカレ2は、あまりにボロくて、ちょっと引けたけど、間近で見たゲンバラの930ターボは、やはりすごかった。

日付が遡りますが、ポルシェ購入までの経過を記録します。
　日曜日も営業との事で、カーナビたよりにお店探し。三菱重工の下請け町工場がひしめく中にお店はあった。
　時計は10時を既に廻っていたが、５～６枚あるお店のシャッターのうち、開いているのは２箇所のみ。おそるおそる中をのぞいてみると、眼鏡をかけた男性が毛ばたきで、十数台ある商品のほこりを払っている。
　Porscheは初めてなので、とりあえず話しを聞かせて下さいとお願いする。964を考えているが、オイル漏れが心配でと伝えると、大丈夫、問題有りませんとの事。
　実際に乗った事がないので、乗せてくださいとお願いして、Porsche初試乗。営業の方に運転してもらい(多分89年のC2黒Tipだったと思う)、周辺を一周していただく。
　先ず、車内に乗り込み気になったのが、なにやらガソリンに似た様な匂い。やはり古い車は燃料漏れか？と思ったら、レカロシートの革の匂いとの事。走り出してみると、そのアイポイントの低さと(今乗っているセダンに比べて車高で100mmも低い)、足回りの固さから来るゴツゴツ感に、まるでゴーカートにでも乗っている様な感覚を覚える。
　周辺に畑が広がる郊外のちょっとした直線の舗装路でいきなりアクセルを踏み込んだ直後、背中から襲って来る加速感。あっという間に100km/h近くに。それに続く、急ブレーキでの停止。決してロックせず瞬時に減速し、真っすぐ車両を停止させるブレーキ。ステアリングを左右にあおってもミシリとも言わない剛性の高いボディー。
　こりゃあ、もう駄目です。本気で買いたい、これに乗れるのはさぞかし幸せだろうな。
　91年式MidmightBlueC2を目当てに来たけど、その実物を見ると、ボンネットの磨き傷や、リアワイパアームの錆びが目立ち、いかにも古い感じで、おまけにエンジンもバッテリー上がりでかからない状態。
　他に、9月11日の衆議院選挙で落選した議員さんが議員会館地下駐車場に死蔵していたスレートグレイの'91年C2が気になったが、月曜日に他の業者に譲るとの事。ポルシェには付きものと言われている油温計や回転計のガラスの曇りが印象に残った。
　結局、この日は2時間程いて、初ポルシェ試乗や、帰り際の営業さんの、次回は女房をつれてくれば説得しますよとの言葉に、かなり好印象でその場を後にした。
　それから数日して、TMのHPを見ると元議員さんの車は、ちゃっかり売りに出されており、更にそれから数日後には売れてしまった。結構奇麗だったし、値段も手頃だったので、惜しかったなー。