
スロポジの調査編、最後になります。
とりあえずそれぞれのセンサーの特性について調べてみようと思いました。
分からなければ確かめればいいわけですから。一応型番からググってみましたが、まともな情報は出てきませんでした。
メーカーもたいした情報じゃないんだから、データシートぐらい公開してくれるとうれしいのに。
というわけで調査の方法。
1.いずれも端子は3つ。まぁ一般的な可変抵抗であろうという前提だと、真ん中を基点にして両端で変化が読み取れるはずです。(ザビさん補足情報ありがとございました。)
中心を基点として、両端の抵抗の変化を図ると。
2.どんなものでも、分解すれば話は早い。
ケースをバラして、様子を見る。これに尽きますね。ただし、バラしかたが下手だと二度と使い物にならなくなります。F6A用はなにやらつめで引っかかっているだけな様なので楽にばらせそうですが、K6A用は溶着してありバラせなさそうです。
------毎度毎度方法とかいって並べてますが、これはとても大事なことなので、みなさんも何か始めるときはどんな方法(道程)が考えられるか書き出して検討するといいでしょう。
想像だけでは見えなかった問題や方法が見えてきたりするものです。------
とりあえず両方ともテスターで計測してみます。
まずはF6A用。
真ん中を基点にして、左右と・・・
左側 全開点2Ω 全閉点∞Ω 中間点∞Ω
右側 全開点∞Ω 全閉点1Ω 中間点∞Ω
この場合、それぞれの1Ω、2Ωは、抵抗としては無視し、導通と判断すべきですね。
よって、テスター調査から判断するにF6A用はON-OFFのスイッチではないかと。
多少中間域で針がフレることがあるので念のためバラしてみることにします。
なんだこりゃ・・・ただのスイッチじゃないか。
計測するまでもなく、バラしたほうが早い良い例でした。
続いてK6A用。
左側 全開点60Ω 全閉点∞Ω 中間点可変
右側 全開点∞Ω 全閉点15Ω 中間点可変
これこそ「スロットルポジションセンサー」てな具合ですね。
中間域は回転によってきちんと変化します。抵抗値の変化率から見るに、Aカーブのようです。
まぁ電圧を可変させるものはAカーブが基本だとは思いますが・・・。
さて調査が終わったところで、今後の対策についてもう一度考えて見ます。
1.物理的な追加取り付け
純正センサーに穴を開けて、シャフトを延長し、K6Aのスロポジセンサーを取り付ける。純正との併用
調査の結果を踏まえ→どうやら単純なスイッチ構造のようだし、ケースに穴を開けてシャフトの延長加工をするのは容易そう。
2.K6Aセンサーへの置き換え
純正センサー入力にK6Aセンサーからの出力を入力する。単純に導通だけを判断しているなら、∞Ωか(抵抗値が極端に大きくならない限り)導通かで判断してくれるはず。
調査の結果を踏まえ→全開で15Ωと、十分無視できる値になっていると思われるのでこれが一番スマートかも。マウントシャフト形状の変更などの課題は残る。
3.e-manageのスロットル出力の利用
e-manageにはいくつかのアナログ出力があり、そのうちのひとつをスロットルの出力に割り当てられる。この出力を利用して、全閉判定させればよい。
調査の結果を踏まえ→純正出力には全閉、全開があり、どちらを制御に使用しているかはわからない。一般的にはノーマルエンジンでスロットル「全開」を判定して「なにかする」制御が行われているとは考えにくいので、アドバイスをいただいたように判定は全閉でアイドル制御のためのものと仮定して使用する。全閉判定でなかった場合はこの方法は使えない。
と3つが机上の条件では上がりました。
あとは個人のポリシーにどれが一番合致するかで作業開始といったところでしょうか。
私テキには、「2」がスマートでいいと思うんですが。F6AのECUが全閉をどう判定しているかかな。
カプラーが同じなので配線をそのまま利用できるし、見た目もすっきり。まさかのときにe-manageを取り外してもそのまま運行できる。(それを考えると「3」は消えるのかな)
写真を増やして整備情報のほうに転載します。
本件について、いろいろとアドバイスを下さったザビ氏(http://carlife.carview.co.jp/UserProfile.asp?UserID=181267)に最大の感謝を送ります。
Posted at 2006/03/27 22:58:03 | |
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