
アットホームなコペンローカルベースを後にして、その日の晩は予てから目論見であった場所へ向かいました。
世界初の「六つ星」ホテルとして一躍有名になったマンダリンオリエンタル東京。
もちろんこんな高級ホテルに泊まれるほどの甲斐性はありませんので一見さんでも入れるという37Fにあるマンダリンバーへ。
田舎もんの普段着でそもそも入店すら拒否られるんじゃないかとビクビクしながらエレベーターを登ると、フロアに立った瞬間ハイセンスな空気が漂います。伝統、格式というよりもモダンでミニマルな雰囲気。ビクビクしながら店内へ向かうとスタッフの方が気さくに席へ案内。この瞬間に一気に緊張がほぐれました。こちらの身なりを一瞬で判断してそのような気遣いをしていただけたのだと感じました。最低でも1杯2000円~というメニューを眺めながら一杯目はマンハッタンを。周りが気になってキョロキョロせざるを得ないんですけど出てきたマンハッタンがおいしいこと。
しばらくするとすぐ側でジャズの生演奏が始まりました。普通だったら近距離すぎて会話したり、飲んだりどころの音量ではないはずなのにどこか優しい。よーく見てみるとトランペットの先端に何か着いています。後で調べると「ミュート」と呼ばれる装置で音量を絶妙にコントロールされている模様。いちいち配慮があるわけです。
しばらく時間が経ってくるとその場にも馴染んでくるものです。冷静に見渡すと外国人宿泊客が半分くらいなんですけど、OL二人組がさらっといたり、スマホぽちぽちやってるリーマンが一人で飲んでたりと多彩。間違いないのはどの方もこの空間をそれぞれの楽しみ方で過ごされている。もちろん近所の居酒屋じゃありませんからそれなりの対価やある程度の身なりはあってしかるべきですが、「おもてなし」がこれでもか!というほど徹底されており、それを自然体で提供されるので嫌味が全くありません。1フロアにしか過ぎないバーですらこれを味わえることに驚きを隠せないと共に、また機会があったらぜひ訪れたいと思える空間でした。
そして最終日。新幹線に乗る前にバタバタと六本木にあるメルセデスベンツコネクションへ。
先日のコペンローカルベースと同様、カフェ/レストランをメインとしながら車両やグッズが飾ってあるという、言葉だけ聞くと似た業態。ちょうどお昼の時間だったこともあり、奮発して「AMGコース」に。実車は買えませんからw
いやはや、こちらの料理も本格的でびっくり。ダイハツと共通してるのはカフェやレストラン単独の質が非常に高くて、これだけでもビジネスが成立するだろうなと思わせるところ。付随して各社の情報がさり気なく目に入ってくる。
スタッフの方にお話を伺うと、利用される方は車好きというより普通のビジネスマンやOLが圧倒的に多いそう。
これらの店舗は何が目的なんでしょう?
素人考えですが、首都圏(特に23区内)って若者が~とかいうレベルじゃなくて生活するにあたって全くクルマが必要じゃないし、実際持たず(持てず)に生活している。するとディーラーへ訪れることもないでしょう。CM打ったって今時の人は新聞やTV見ません。ネット広告はAdblock。ggrks?スマホ世代はggらないそうです。確かにフリックで文字入力はめんどくさい。情報は溢れているはずなのにLINEとかTwitterで友達が話題にしている口コミが全て。ネット社会になったはずなのにタッチポイントを増やすためにハコモノが新たに必要になった、と考えると皮肉というか面白いというか。今回の2つはその一例にしか過ぎず、もっと様々な試みが増えてきそうな気がしてなりません。
んなわけで、まーったくクルマは全く運転していないのにクルマ漬けになった大変充実した東京観光でございましたm(_ _)m
Posted at 2015/11/15 02:25:27 | |
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