ガンダムは「お粗末」だが……安彦良和さんに聞く
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/09/news061.html
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ファーストガンダムのDVDボックス化で人気が再燃。キャラデザ担当の安彦良和さんは「仕事上、どうしても見ることもありますが、お粗末ですよね」。世界中でジャパニメーションが人気なのは「謎」であり、「私自身も考えている」という。
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より
東洋、西洋と呼ばれる。
東洋はより男性的、西洋は女性的、そんな事を何かで見かけたことがある。
西洋は各々の個を強調、東洋は全体への親和みたいな違いは無いだろうか。
音楽にしても西洋の方がより明確な音階とリズムで構成。
東洋の方が一定のリズムから逸脱してもメロディーの方に流れるような。
機械的なものはリズミカルな律動が相応しいだろうし、自然のなかではせせらぎ、そよぎといったものが相応しいと思う。
西洋での文化や物作りの主流は分析的な観点から先ずバラバラに分解して強固に揺ぎ無いように再構成する、スクラッチビルド的では?
東洋での文化や物作りの主流は、そこにあるものをそのままに受け入れて、そこから特徴的なものを抽出したり置き換えたり、好みむように変更したりするような融和的なやり方では?
西洋絵画などでは、よりリアルさを再現しやすい画材、道具、技法で構築していく。
東洋では水墨画のように、シンプルな画材で濃淡、筆圧、筆速でその特徴のみを重点的に書き留める。
西洋的な良さは、舞台背景から登場人物、巧みに構成されたプロットなど揺ぎ無く構築された世界観。
東洋的な良さは、既にあるものに視点を向けて、そこから何かを感じ取りそれを象徴的に取り出して見せる。
詩歌として表現するか、短歌や俳句として形式の上に載せてしまうか。
形式の中に埋め込むことで潔さや、一番印象を覚えた事を端的に現す事ができるのかも。
日本でアニメが次から次へと生まれてくるのも、ある意味浮世絵や俳句のように単純化、象徴化することで日々の些細な出来事を切り取る事が可能だからかもしれない。
今からおおよそ100年程前、世界大戦勃発前に西洋と東洋の文化アイテムの流通があったという。
主に東洋の文化的に価値の高い作品が西洋に流れたようですが。
私が何故か惹かれてしまうアルフォンス・ミュシャなどは、浮世絵などのスタイルに強く影響されたとか。
唐草模様など、植物の流れが端的に象徴的に表現されている事に驚きを覚えながら、それを取り入れていったとかいうのを昔読んだ記憶がある。
西洋からみると、やはり東洋文化に対するオリエンタリズムを感じずにはいられないのかも。
そこに横たう詫び寂び、間。
きっちり再構成するやり方だと、人それぞれが好きに入り込んで行く間が不足しがちなのかもしれない。
そうやって見ると、初代ガンダムは完璧な完成品ではなく、ある意味未完成であったからこそ長年愛でられているのかもしれない。
ガンプラが売れる続けているのも、完成形、ディレクターズVerというものがなく、視聴者それぞれの好みをそこに投影する事がたやすいからなのかもしれない。
一つの作品としての完結、完成度を求めたら西洋的なアプローチが相応しいのだろう。
しかしシリーズとして成長途上の過程の中の一つとして捉える事ができたら、未完成であり、豊かな間がある事に逆に重要なポイントがあるのかもしれない。
初代ガンダムは10代~40代の人々それぞれが、なんらかの思いを投影する事ができたのだと思う。また拙い絵であるが故に、状況や台詞を自分の卑近な出来事に重ねる事が出来た、そんな側面があるような気もする。
作品としての完成度よりも、部分部分が、自分自身の体験、経験と重ね共鳴させる余地が多いからこそ身近に置いておくことが出来る。
東洋的な感性のままに作られていたからこそ、今もその息吹が途絶えずにいるのかもしれない。そんな風に考えてみると、ある意味チンケでケッタイな奴だけど放ってはおけない。そんなスルメのような、人それぞれの想いを重ねながら噛めばかむほど知らなかった味が出てくる逸品なのかもしれないですね。
より現実的に描こうとして逆にシュールな虚構になっていく西洋。
はなから虚構を前提とすることで、より身近な現実を紡ぎだす事ができる東洋。
どちらもそれぞれの良さがあるのでしょうね。
そしてそういう特徴が良く出ているものだからこそ、惹かれるのかも。
検索したらこんなのありました。
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西洋 物作り 文化 で検索
芸術は平和の使者
国境を超える民族の感性
互いの尊厳性増す「文化力」
http://www.worldtimes.co.jp/special2/cul-zadankai2005/main.html
Maimaikaburi
Thursday, October 27, 2005
日本力は通用するのか?
http://maimaikaburi.blogspot.com/2005_10_01_archive.html
西洋 東洋 ミュシャ 浮世絵 で検索
ポスター芸術
~シェレとロートレック、そしてミュシャ~
http://www.kyoto-su.ac.jp/~konokatu/maruyama(05-1-29)
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アングラ関連教鞭取られているってことは、もしかして、こんなとこ見直すきっかけになって欲しいなんて意図があったのかも?!
Posted at 2007/02/13 07:41:48 | |
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