廃線迎える北海道・JR江差線の一部区間で看板などの盗難相次ぐ
フジテレビ系(FNN) 4月22日(火)18時53分配信
廃線間近の鉄道の駅で思わぬ盗難事件が相次いでいる。狙われたのは駅名が書かれた看板。心ない行為に鉄道ファンからも怒りの声があがっている。
鉄道ファンは「非常に残念です。即返してほしいです」、「ものを持っていくというのは、とても許せない」などと語った。
鉄道ファンからあがる怒りの声。
そのわけは、北海道の駅で相次ぐ盗難事件だった。
北海道・函館市の五稜郭駅から江差駅までの全長79.9kmを結ぶJR江差線。
そのうち、木古内駅から江差駅の区間は大幅な赤字のため、5月11日の運行を最後に、廃線となることが決まっている。
ところが、廃線が決まった2013年4月ごろから、駅の看板などの盗難が相次ぎ、木古内駅を除く9つの駅全てで盗難が発生している。
インターネットオークションのサイトでは、さまざまな駅の看板が出品されている。
数万円から、中には50万円近くと、高値で出品されている駅の看板。
ファンにとって鉄道関連の備品は、まさにお宝。
廃線になると、さらに価値は上がるという。
鉄道ファンは「二度と同じものは出てこないですから、レアもので、どんどん値段がつり上がるから。自分のお小遣いで手が出れば、買うんじゃないですか」と語った。
2013年6月には、JR江差線の神明駅の看板などを盗み、インターネットオークションで売ったとして、函館市に住む男が逮捕された。
警察は、一連の盗難も、鉄道ファンへの転売目的などで盗まれたとみて、捜査している。
地元の人は「けしからんという感じです。言語道断というんでしょうが。非常に残念で、寂しい限りです」と語った。
鉄道ショップに盗品かもしれないものが持ち込まれた場合について、ポポンデッタ秋葉原店の谷山柱吏副店長は、「当たり障りない範囲でお話を伺わせていただいて、盗品の可能性が高い場合は、買い取りはちょっとご遠慮いただくかたち。見抜くのは非常に難しいです」と語った。
こうした行為に、鉄道ファンは「許せないです。やっぱりルールは守らないと」と語った。
最終更新:4月22日(火)18時53分
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2014/04/22 19:22:00