
お久しぶりです。
私事で誠に恐縮なのですが、年末に心和む出来事がありましたので、久々にブログを書いております。
私の姉は昨年、急な病で一時は意識不明となりました。
幸いなことに何とか持ち直し、最近では独歩で外出できるまでに回復しております。
しかし、歩行障害と構音障害および注意障害などの高次脳機能障害が残ってしまったため、傍目には、よちよち歩きで少し呂律の回らないおばちゃんです。
まあ、独歩で外出できるといっても、誰かの見守りがないと、ちゃんと目的地にたどり着けるかどうかと心配になってしまうレベルです。
そんな姉がつい先日、新幹線に乗って1人で上京してきたのですが、注意障害のため、どこかで財布、携帯、切符などが入ったバッグを紛失してしまいました。
気づいたときには手許からなくなっており、姉は車掌さんへ連絡して座席付近を一緒に探したりして一騒動起こしたらしいです。
結局、探せる範囲では見つからず、姉は途方にくれておりました。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
新幹線が品川駅に到着した時の事、隣の座席に座っていた男性が「これを使ってください」と5000円札を姉に手渡し、さっさと下りていってしまったとのことでした。
突然のことで、姉は驚いてしまい、十分なお礼を言うことができなかったそうです。
新大阪から品川まで乗った、5年生の女の子を連れたお父さんだったそうで、お子さんは毎週、東京まで歌とダンスの練習に通っているらしいという話でした。
その後、財布などの入ったバッグは、東京駅の遺失物センターに届けられたそうで、そっくりそのまま無事姉の手に戻ってきました。
見ず知らずの、ただ隣りに座っていただけという関係だけなのですが、暖かい手を差し伸べて下さった男性の、優しいお心に感謝申し上げます。
また、どなたか存じませんが、バッグを届けてくださった方にも、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
最近、人間の所業とは思えないほど殺伐とした事件が多く、いったい日本人はどうしてしまったのか?と、暗澹たる気持ちになっておりました。
それがどうしてどうして、、日本人の民度の高さは捨てたもんじゃない。
なんと、心優しく、義侠心および道徳心に溢れているのでしょう。。。
現金の入った落とし物が戻ってくる確率は、その国の民度を示すと思われますが、日本では60%を超えているようです。
日本人は本来、善良で、悪意がなく、優しい民族であることを信じたいし、そうであることに誇りを持ちたいものです。
また、今回の出来事で、私自身も、「困った人を見かけたときに、どう行動するべきか」ということを考えさせられました。
世界一と言われる日本人の品格を改めて感じさせられた出来事で、暖かい気持ちになったことを、是非皆様にお伝えしたいと思いました。

Posted at 2018/03/15 01:33:12 | |
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