アウターバッフル製作の作業内容

作業に最低必要な電動工具はジグソー、ドリルドライバーです。小物はカッターやコンパス、定規、ノギス、サンドペーパーと当て木、クランプなどです。
今回はその他の電動工具にサンダー、トリマー、オービタルサンダー(全て手でペーパー掛けは大変なんで、これはあった方が良いかもです。)を使用してます。

アウターバッフルの造形に入る前に純正ドアトリムの特徴を把握します。

まず一番問題なのは青線の繋ぎ目がなく奥行きがある点です。
ここはプロショップでさえバッフルを巻き込む様な加工をしている所はあまり無いと思います。
殆どが上にポンと置いて隙間をパテで処理するだけで仕上げてますが、それでは一体感が出ないので巻き込みます❗

次は黄色線のプレスライン。
これもなんとか再現しようと思います。

次は赤丸の部分。
なんとなく斜めにラインが入ってます。
ここもポイントですね。

この3点をおさえて造形に入ります。

まず基準となるバッフルの枠を作ります。

あまり飛び出さない様に5.5㎜のMDFにしました。

最初の画像で問題だった青線の奥行きはFRPを使用する事で造形可能となります。

写真はファイバーマット1枚を樹脂で固めている所です。
固まったらその上から、あと2枚マットを重ねて樹脂で固めて3プライにします。
プライする事で強度を出します。

※養生テープに油性マジックでカットするラインを書いておくとFRPに写るので目安になります🎵

FRPが乾いたら剥がしてサンダーで写った線を目安に、やや大きめにカットします。

インナーバッフルとアウターバッフルを合体させる為、ドアトリムをジグソーでカットします。

だいたいでかまいませんがアウターバッフルよりはみ出さない様に注意。

最初に作った枠より奥にスピーカーを取り付けるので、インナーバッフルと合体させるには何㎜必要かと、今回グリル製作し取り付ける為、スピーカーから音が出てコーンが動いてもグリルに接触しないクリアランス(スピーカーのエッジの厚み分がスピーカーが最大に動くストローク量になります。)を確保。
だからといってあんまり奥にスピーカーを取り付けると折角アウターバッフルでスピーカーの背圧を分散させる為に出してきているのに意味がありません。
その前にマグネットがガラスに当り窓が下ろせなくなってしまいますが(笑)

そんな理由で前にも後ろにも余裕が無いので何㎜スピーカー取り付け位置をオフセットするか何度も計算しました。

けどドアに対してドアトリムは水平になっている訳もなく写真の様な隙間が出来ます。
まぁ想定内なんで隙間はMDFの切れ端とパテで埋めます。
スラントバッフルもこのやり方で作りますd(^-^)

通常ならスピーカーを取り付けるリングを何枚も作って高さを調整しますが、スピーカーを取り付ける部分は強度を出したいのでリングではなく板とインナーバッフルが合体する様に作ったのも特徴です。

スピーカー取り付け部分の隙間をパテで埋めてアウターバッフルがとりあえず完成したら、あとは形をパテで整えていきます。
FRPの裏にもドアトリムをカットしてスペースが出来るのでパテで補強してます。

一番最初の写真の赤丸のうっすら入ったラインを造るのが難しかったです。

何が一番難しいって2個作るのが難しい(笑)

一から手作りの物を左右作るんですから…

写真の様に並べて取り付ける訳でもないので多少は分かりませんがwww

この写真は友達にこれで完成にする❗って言った時の写真ですが、この後もちょっと削ったりしました(笑)

仕上げはレザー貼りですが、波打ちが無いか、作りたいラインがきちんと出来ているか確認したい為、プラサフを塗装してます。

パテだと見にくいのでサフ吹いて確認→気に入らない→パテ→乾燥→ペーパー掛け→サフ塗装→再確認…この繰返しです。
写真はありませんが、それが終わったら、スピーカーを固定する所に鬼目ナットを打ち込んでスピーカーをボルトでガッチリ固定出来る様にします。この鬼目ナットの位置を間違えたら全て、振り出しに戻るので、かなり緊張します。

プロショップの工賃が高いのもうなづけますよね。
やってもらう方は、あんまり値切らない様にしてあげて下さいね(笑)

自分の車でも相当イヤになりましたf(^_^;


とまぁ8ページだけでは語り切れない程の作業ですが、アウターバッフルはこんな感じで作ります。

あとは制振スプレーでインナーバッフルと重なる部分とスピーカーの取り付け面に塗装します。
レザーを貼る所には制振スプレーが付かない様にしないと、スプレーボンドで塗料が溶けます。

一応レザー貼りの整備手帳もUPしてますが、作業中は手が離せないので完成写真しかありません(笑)

あとグリル製作の整備手帳もUPしているのでインナーバッフルもUPして、まとめようと思ってます(*^^*)

最後までお付き合いありがとうございましたm(__)m