年明けから取り扱いが始まった”アルピーヌ”。
1月にディーラーに立ち寄る用事があり、”普通のルノー”の感覚で「試乗できますか?」と聞いたところ、さすがにガードが固く、「申し訳ありません。予約が必要で…」とのこと。
まだ、目新しいこともあり、お客さんも多かったですし、また近いうちに点検に来る機会もあるので、その時に試乗させてもらおうと思い、点検のタイミングでしっかり予約を入れて店に向かいました。
点検の受付を終えて、馴染みの店員さんから「じゃ、行きましょうか?」と声をかけてもらい試乗に。
復活した新生アルピーヌA110、その価格は車両本体価格だけで800万円を超えます。
考えてみると、人生で最高金額のクルマになります。(これまでの最高はアヴァンタイム?それともキャディラックCTS?だったでしょうか?)
また、スポーツカーなんて全く縁のない私にとっては、比較対象となるクルマの経験もない状態です。ポルシェ・ケイマンもロータス・エリーゼもアルファロメオ・4Cも触ったことすらありません。
とりあえず、人生の記念として乗せてもらいました。
シートは典型的なバケットシート。
当然薄いシートですが、座り心地はなかなかです。(家に帰ってカタログを見るとサベルト製でした)
メーターはインパネ全体が液晶となっているいたって現代風のデザインです。
濡れた路面に250ps超えのミッドシップ。少しビビリながら路上に出たところ、いたってフツーのクルマ。
混んだ県道ということもあって、アクセルもじじわっとしか踏めなかったのですが、(今どき当たり前なんでしょうけど)気難しいところは一切なく普通に走ります。
乗り心地も先代メガーヌRSの方がよっぽどガチガチだったと思いますし、街乗りも苦になりません。
乗り味もルノーそのもの。足がしっかり動いてしなやかです。
普通のルノー車との違いは、普通のルノー車はFFで、後輪は前輪に引っ張られながら路面をいなしながら走っていくという感じなのに対して、アルピーヌは後輪駆動で、かつリアも独立懸架(全輪ダブルウィッシュボーン)で、前後ともサスペンションがしっかり動いているのが手に取るようにわかる感じです。(文章で表現するのは難しいですが)
初めての交差点が来て、ステアリングを切ると”スパッと”曲がっていく感じ。
考えてみると初めてのミッドシップ。これがミッドシップのクルマの特徴なのでしょうか?
やっと広い国道に出て、渋滞からも開放されたので、恐る恐るアクセルをぐいっと踏んでみました。モードもスポーツに切り替えて。
しかしながら、フラットトルクのターボで、「おおっ!」というほどの加速は正直ありません。横にディーラーの人が乗っていて、遠慮気味にアクセルを踏んだからかもしれませんが。先代メガーヌRSの方がよほど”どか~ん”と加速していった記憶があります。
これも家に帰ってからカタログを見て知ったのですが、単に馬力だけなら、現行メガーヌRSの方が大きいんですね。
15分ほどの試乗でしたが、楽しくて面白くて実用にも耐えるいいクルマでした。
ただ、”いいクルマ”というのは、カングーやルーテシア、トゥインゴが好きな私の尺度であって、スポーツカーとしてどうなのかは全くわかりません。
元々、ハンドリングがどうこうというこは分かりませんし、分かったとしてもそんな走り方していませんし、そもそもスポーツカーというものに乗ったのは、Z33フェアレディに試乗したのが唯一の経験で何もわからないというのが実情です。
とはいえ、雑誌やネットでも激賞されている新生A110ですから、スポーツカー好きの方が乗っても素晴らしいクルマなんだと思います。
とにかく、楽しくも貴重な経験をさせてもらいました。ディーラーさんありがとうございました。
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試乗(ルノー) | 日記
Posted at
2019/03/03 21:19:23